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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第1章~夢現編~
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如何にして私はここにやってきたのか(本人だってよくわかっていない。)⑰

すいません、今回は短めです。



感謝されたが未だ頭の中は疑問符一杯の私、先程まで決定打がなく難しい顔をしてたのに、急に水を得た魚のように彼らがテキパキと行動し始めた。


よくわかっていないのでルドルフにどういうことかと聞いてみれば・・・。



実は今の事件とは別にここ最近、つまり先ほどのハエ達の事で妙なことが多発していたらしい。


例えば悪徳商売の事件又は何やらキナ臭い貴族の騒動の件等々、こちらとてただ手を(こまね)いて見ていたわけでは無い、勿論こちらの調査でそういう情報を事前に何かしら掴んでは捕まえる手はずを進めていた。

けれどあと一歩のところでのらりくらりと(かわ)され逮捕まで持ち込めない。より用意周到にこちらが囲もうにもなぜがまた一歩のところで証拠と一緒に行方をくらましてしまう。

積み上げた証拠が崩れてはまた集め、集めていけばまた崩れ振り出しに戻るという事が幾度も起こっていたのだ。不審になってはその度に念入りに間者がいるか調べる・・・が、勿論間者という存在はない。なのにどうしてがこちらの行動が筒抜けになって逃げられる。


本当に奇妙としか言いようがない。



運が悪かったと諦める人間もいたが、上手く撒いている家の背後には第2夫人とカナディアの息がかかっているメンバー達ということに引っ掛かる。

どうにも納得がいかない仲間が秘密裏に調べたところある1つの共通点が見つかった。



それは、何かの魔法陣の痕跡が残っていたという事。


その魔方陣は上手く撒いた商家や貴族の屋敷の近く、又は現場となった場所に必ずあったのだ。ほとんどが残骸なので何の魔法陣か特定はできなかったが呪いといわれる類のものだと判明した。

そして中々相手の尻尾をつかめないまま月日は経ち、ようやく今回見つかって解読できたあの魔法陣が見つかり解読し、そして過去の魔法陣の内容と照らし合わせると、それらが今回見せてもらった魔法陣に類似的という事が判明したのだ。


「この魔法陣を使用される前身辺を洗った後、2回俺らは度々相手を捕まえるに至る情報を掴んでいた。そしていざ踏み込めばもぬけの殻。何度も苦虫を嚙み潰したような思いをしてたが、元から行方をくらますという行動が魔法陣で成功できれば、相手は2度の失態をしたところで痛くも痒くもねぇ・・・しかもそれも魔法陣の発生条件だったってことなら・・・畜生っ。イライラしてくるぜ。」




悪態をつきながらそう言うハーティスに成程と私も納得する。


と、いうことは・・・・。

この魔法陣2回の事柄を起こし3回目で発動させる魔法、本当にことわざでいった通りの効果を持つという事だ。



・・・まじか。


ただ単に思いついただけなのに・・・・・私のご都合主義な夢設定が発動したのか。

・・・・でも、まぁこれで進展して相手を逮捕出来て平穏になれば・・・ま、いっか。



相手が使った魔法陣の正体に若干残念に思いつつも私は今回のことで何が出来るのかを考える。考えた結果、彼らの憂いを絶てるように対策をした方がよいと判断する。



まず条件がそろってもまた逃げられかもしれないから確実な証拠見つけ捕縛できるようにしておきたいというのが1つ目。

更にはこちら側が呪いの影響を受けられないようにしたいということが2つ目。

あとは、人質にされている被害者の人が殺されず家族のもとに帰れるようにしたいという事が3つ目だ。


3つ目は私のほぼ願望だ。だってバッドエンド見た後の目覚めなんて・・・・・絶対無理、仕事に手が付かない。絶対泣くし。


これらを全てクリアするにはどうしたらいいのか・・・・・・・・・・あ。

そうじゃん・・・あれならどうにかできるかも!


と私はあることを思い出した。

それはゲームで獲得したのアイテムの数々だ。


まずゲーム出てきた錬金術。この錬成アイテムにはシリーズになっていて結構の種類があるのだが、その中に面白シリーズというのがある。


面白シリーズ・・・略して【オモロ】は装着武器や補助道具が用途に分かれて何種類か入っていて箱に詰められている。

けれど見た目は全くの家庭道具そのもの、そのちぐはぐさが妙にツボなのである。

その中にちょうど今の状況を打破できる道具一式がそろっているアイテムがあるのを思い出したのだ。


遠い昔・・・ソロプレイをしていた時かなり助けてもらったアイテム、今となってはコレクションになってしまっていたが効果はテキメンだ!


よし、そうと決まれば早速いつもの叫びぃ・・・・と、今回はルドルフさんに聞かれてしまうから心の中で!



だって変な子って・・・思われたくないじゃん・・・。


ふぅーと長く息を吐いた後少しして私は意を決して心の中で叫ぶように言う。




私がゲームで獲得したアイテムはすべて使うことができる!

そして空間収納(マジックボックス)ぅ・・・だと、なんだかアイテムの保管がな難しい気がする!そうだな・・・・んーー・・・あ!別の・・・・・・・・そう!物理法則が通用しないとされる想像上の空間、亜空間(サブスペース)収納(ストレージ)という空間を創造しそこに保管したアイテムは永久収納と保管が可能!


数秒の間の後、私はにやりと笑った。

・・・・よし、今回もいけた。

私はそう確信する。


何が?といわれればどう言えばいい感覚なのかちょっと難しいが、実は前々から私が()()()()()()()()()()()()()()と言い切ると体の中で急に漠然と・・・あ、出来るという自信が湧いてくる。



この感覚に気が付いたのは錬金術を使うことになったぐらいから。

前回の草原にいた時雑誌が読みたいので雑誌が出てくるように念じたが出すことが出来ず、その後に錬金術が使えるように念じた時の感覚が妙に違ったのだ。


あ、これはできる。あ、これは無理だっていう具合にだ。

先程もそう、ゲームでゲットしたアイテムは使用出来そう・・・けれど保管場所は空間収納の魔法では維持が出来()()()。なので先ほどの別の収納場所を創ったと宣言したのだ。そしたら言ったことの内容が安定したのが感覚として理解出来たのだ。




まぁ、感覚というそんな曖昧なことを考えても今は仕方ないし、時間もないことだし私も早く取り掛かろう。

でも、宣言したもののどうやって使用できるのだろうか・・・?


と少し思ったそれだけで頭の中にすうっと記憶を思い出すように亜空間(サブスペース)収納(ストレージ)の出現の方法と手順を理解する。


・・・・ふふふん、悩ませないこの辺はチートだねぇラクチン~。


手を貸さずと私の目の前にポンっと音を立てて白い布が現れる。私の前に現れたそれを見れば茶色い紐が通った白い巾着袋で、重くはないが手に持つと何か物が入っている重みを感じる。


空間収納はその場に異空間の穴が生まれるけどこれは巾着袋か・・・・あ、これよくみたらゲームで使ってた収集用のアイテム袋に瓜二つ!・・・この辺の物設定なんでか細かいな・・・。



とりあえず例のアイテムを取り出すべく私は紐を緩めてズポッと手を躊躇なく中へ突っ込む。

なんか・・・え、変に広いなこれ。


思っていた以上の袋の中の広さに見た目の巾着の大きさとのギャップで違和感を感じながらも私はアイテムを探す。



空間収納みたいに整理されている・・・・あ、これだ。物が想っていた通り結構でかいな・・・巾着大丈夫かな・・・。

スッと手に掴んだものが探していたものだと理解し、巾着より大きいものなので慎重になって取り出そうと試みる。


あっ!破け・・・・・あ、あーこの布収縮自在なんだー・・・へー。


破れてしまいそうになるの所で布の開口が滅茶苦茶伸び広がってすんなり物が取り出せた。

破れずに済んでほっとする反面自分の中でもやっともしたが、布が破れなかっただけでもよしとして気持ちを切り替える。


これで初めの頃は事前準備してダンジョンの中に潜り込んだっけなーー。

私は取り出した箱に懐かしくなりながら見つめる。

その水色の箱の上に書かれている文字、それは・・・・・・。



裁縫道具一式。



私は書かれているそれを確認して箱をゆっくり開けたのだった。








いつも読んでいただきありがとうございます。

裏設定:オモロシリーズというアイテムが出てきましたが、中々頼もしいアイテムですが、主人公のスキルがもはやチートなのでゲームアイテムとしては彼らは彼女のコレクション扱いで大事に保管されてました。

そして今後作中に他の道具一式が出るのかは・・・・ちょっと保留にしてます。出来れば出したいなー(^q^)

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