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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第3章~新しい家族編~
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出来ることが増えてくると色々したくなるお年頃なんです。(嬉しい!悲しい!諦めない!⑥)

本来なら金曜日投稿予定なんですが、次回は7/25日曜日予定です。ご了承ください。


7/25 内容に矛盾点を見つけ訂正しましたが、前回と内容は変わりません。






訓練場を後にして私達が向かった先は勿論厨房で私とアイルお兄様、そして少し後ろをレイが続いて歩いて来ていた。


因みにヴォル卿とグリップ卿もついて来ようとしていたが、アイルの父ラディン卿に見つかり訓練場へと連れ戻されることとなり泣く泣く2人はそこでお別れとなった。


「ヴォル卿のあんなに残念そうにされているのは初めて見ましたわ。なんだか悪い事をしてしまいました。」

「ティリーが気にする事はないよ。ヴォルもグリップもここへは訓練の一環としてここへ滞在をしている身なんだから。それはそうと今日は一体どんなお菓子を作るつもりなの?僕、この前のナッツとドライフルーツがいっぱい入ったやつみたいなのだったら嬉しいなぁ。」

「この前の差し上げたパウンドケーキですね。」


実は調味料の1つとして我が屋敷では日常茶飯事に白い砂糖が使われるようになっている。

それを使いだしてからギリアと一緒にお菓子作りを片っ端から考案・・・というか前世の知識を生かして教えているのだが、如何せん量が多いのでこうしてちょくちょく学園に在学中のアイルお兄様やメドイド家の方々、お祖父様やお祖母様、そしてディオス大叔父様に試作品として送っているのだ。


皆やっぱり甘いものが好きなようでとても好評で、早く商品にして欲しいと言われている。

白い砂糖は既に国に承認してもらい既に先月から販売され、発売当初から売り上げはうなぎのぼりらしい。


今はまだ飲み物やそのまま舐めている人が多いようだが、この砂糖の可能性を認知してもらわないといつか売り上げは下がってしまうだろう。

それを幅広い層で知ってもらうにはお菓子が一番分かりやすく、そして目に留まりやすい。


以前から懇意にしている商会、それに我が領のお抱えとなっている商会【アメジスト】には販売するにあたって何種類ものお菓子を企画しなくてはいけない。


商品化となれば保存状態とかも考えて慎重に事を進めないと・・・。


今の段階ではディオス大叔父様特製の劣化を防ぐ送り箱で送るとなっても衛生面はやっぱり気をつけないといけないので日持ちするお菓子しか渡せない。


そのあたりももう少し考えないとなぁ・・・似た味にならないようにしないと。

それを考えると今回の作るお菓子はきっとびっくりしちゃうんだろうなぁ・・・へへへ。



まぁお兄様はもしかしたら物足りないかもしれない。

お菓子でもどちらかというとお兄様はお腹に溜まる物の方がよさそう、だってよく食べるし。




厨房へ続く階段を下りながらティリエスがそう思っているとよく見知った人間が駆けあがってくるのが見えた。

「ギリア料理長、ちょうどよかった今そちらへ」


向かうところでしたとそう言おうとしたが、ギリアは私を見つけるや否やひょいっと抱きかかえられ脱兎の如くまた階段をすごいスピードで降りていった。


「お嬢様!さぁさぁ物は届きましたよ!!今日はどんなお菓子を作りましょう!!」

「ギリア、おちついて・・・無理か。」

駆け降りていく勢いと一緒に早口でギリアは私に問いかける。


相手は興奮状態だ、主人公は逃げられない!


ギラギラした眼をした彼の様子に私は樽のように抱かれながら前世でよくやったゲームの言葉が頭の中で流れ、早々に抗う事を辞め彼にされるがまま私は、そのまま一緒に厨房へと向かっていったのだった。



いつも読んでいただきありがとうございます。

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