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題名はまだない。何せこの物語はまだ途中なんで!  作者: ちゃらまる
第2章~誕生編~
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まさかこんなことになるなんて誰が想像できますか?(色々解決できたけど、婚約者?従者って言い換えた?え?一体どういうことだ?)

今回で第2章完結です。 



とある元貴族だった男が起こした事件を引き金に、男の甘言に乗せられ隠蔽や資金援助して後により甘い汁を吸い続けていた貴族たちは皆、王の名の元に厳罰に処され領地の取り上げや領主の代替わりを命じられ今回に関わった人間全て国の(まつりごと)から退く形となった。


この貴族たちの汚職は新聞に大きく取り上げられ世間を騒がせることとなったと同時に事の発端を作り出したその男の事件より貴族の大幅弾圧した王の行動に誰もが関心示し、結局この男は事件もその名でさえ関心を示されることはなく認識されないままこの世から消え去る事となったのだった。


更に世間を騒がせた3か月後、とある商会が急成長を遂げることとなる。


突然現れたその商会の扱っている商品は誰もが口にしたことがない代物で王家の方々の舌を唸らせるほどだという。


マヨネーズ

バター


それらは劣化が早く物流が困難だといわれていたが、王都魔術師団の団長であるディオス=ルーザッファが劣化を抑えることが出来る容器を錬金アイテムで作り出したその画期的な発明のお陰でそれが可能となり、こうして王都へ進出することが出来た。


あの気難しいといわれる王宮魔術師の長である彼が是が非でも食したいという思いで品質保持を保つ瓶を作ったとされるその商品は嫌でも注目の的になった。


そして念願のその商品を一口口に入れれば誰もが驚き、その魅惑な味の虜になっていった。


あっという間に王家御用達となったその商品に貴族が関心を高めこぞって買い求め、更にそれを耳にした裕福な商家達までもがそれを買い求めた。

その商品はその商会と以前から有名な商会にしか卸しておらず競争率は凄まじいものだったとか。



その話題を作り急成長を遂げたその商会の名は『アメジスト』。

アメジストの会長である彗星の如く現れた男オーガという人物に誰もが何者か調べたが結局謎の多い人物という事だけであった。

だが、彼の商才に名の知れた商会やはたまた貴族が自分の懐に取り入れようとするのだが彼は誰ひとり媚びを売ることはしなかったとか。






―――――――――――――――――――――――


―――――――――――――


――――――――






「まだ夢の中にいるみたいです、私がこうしてここに居ることが出来たなんて。」

ティリエスは持っていたお茶のカップの手を止め、その言葉を口にした人物に微笑む。

「夢じゃありませんわティキさん、もう、いつもお茶会をするとそれを必ず一度は言ってしまうんですから。」

クスクスと笑って彼女にそう言うと、恥ずかしそうにはにかんだ顔をする。

「でも、このお茶会ももう暫く出来ないのはやっぱり残念です。本当に行ってしまうんですか?」


ティリエスは彼女にそう言うと、彼女は一瞬だけ声を詰まらせたがこくりと首を縦に振る。

その顔には強い意志がそこにあり、ティリエスは寂しく思うも彼女が決めたのだからと嬉しくもあった。

誰に強要されたわけでもない、彼女の意思で決めたそれ。

彼女はメイドの道を行こうとしていた。


ここではなく、祖母の元へ行き立派なメイドとなるべく学びたいという願いを父は叶えた。




「いつまでも立ち止まるわけにはいきませんから。それに私、私はお嬢様の元でメイドを務めたい。その為には誰からもいわれないほどの完璧な仕事を出来るようにならなければいけないんです。

私は他の人よりより学んで習得する必要がありますから・・・。」


そう言って長い髪の上から隠れている自分の耳を触る。

エルフの血を受け継いでいるその長い耳は偏見を持たれやすい、差別も勿論あるだろう。



けどだからと言って、この人の後ろで隠れるだけなんて・・・それは嫌だ。物扱いされていた私を人へ戻してくれた恩人であるお嬢様を守れる、少しでも支えることが出来る人間になりたい。



「必ず、立派なメイドとしてここへ戻って来ます。ですからお嬢様、その時は私を雇ってくださいね。」

「えぇ・・・勿論、約束します。だから私も貴女に約束します。貴女が帰ってくるまでに良き理解者である主人となれるように努力いたしますわ、約束、です。」


そう言って2人は笑い合って手を取り合って固く誓い合う。・・・と、ここで働くメイドがこちらへやって来るのが見えた。


「お嬢様、当主様がお呼びでございます。」

「お父様が?お茶席の途中で呼び出しなんて珍しいですね、一体なんの御用でしょう?」

「はい、何でも・・・お嬢様の婚約者・・いえ従者が到着したようでして・・・。」


メイドの言葉に2人は互いに顔を見合わせ、ティリエスはぽかんと口を開けた。


「婚約者?・・・え?従者?・・・ん?」


どういうこと?




いつも読んでいただきありがとうございます。次回から第3章になります。頑張って読める文章を目指しますので次回もよろしくお願いします。(と心に刻みつつ妖精様に助けられることになるだろうという変な確信をもっている作者。そう思ったらだめなんでしょうけど・・・すみません、頑張ります。そして誤字脱字等教えて下さる優しい妖精様本当いつもありがとうございます。)


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