まさかこんなことになるなんて誰が想像できますか?(考えよう、探してみよう、作ってみよう㊺)
すみません、今日は短めです!
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一瞬ゾクッとした何かか駆け巡り、ティリエスは思わずバナナを食べている口を止めた。
周りを見渡して確認したが何もない様子に首を傾げ、口の中に入っていたバナナを咀嚼し始める。
今、何かのフラグが立ち上がった気がするが・・・気のせいか・・・?
ようやく落ち着ける空間をつくり、子供達の世話もひと段落着いたところでミミー達とともに果物を食べていたティリエスは、食べ終えたバナナの皮をミミー達の前にそっと置く。
それを美味しそうに食べ始めるミミー達を横目にティリエスは次は何をすべきか考える・・・と、またビリっと静電気のような刺激が手に走る。
今度は、勘違いなどではないその感触に思わず手を擦りながら右手を見る。
そんな彼女の様子が変わったのをミミー達も気が付き、一斉に彼女を見つめた。
どうやら、事が動きはじめたようだ。
「私のかけていた幻影が解けました。恐らく敵が私のいた牢屋を開け私を確認したからでしょう。」
両耳に手を添え、目を閉じると先に仕掛けて置いた盗聴魔法を作動させる。
実は目覚めた辺りまで自分の遠隔操作魔法が出来るように、目印に自分の魔力をこっそり置いていたのだ。
何かを蹴散らす音・・・罵声が聞こえる。
どうやら相手は私がいないという事実に焦り、怒りを何かにぶつけているらしい。
ワーワーと何か言っているが言葉まではわからない。
足音が遠ざかっていたのを聞き、とりあえずはこちらへ来ることはないと判断したティリエスは魔法を解く。
「全く・・・仮眠をしようとしていたというのに。忙しない・・・。」
そう独り言ちると、ミミー達の前にしゃがみ込む。
ミミー達はジッとして動かなかった。
そんな彼らを1匹ずつゆっくりと見た後、静かに口を開く。
「今日はありがとうございました。ミミー隊長、ミミー隊員の皆さん。もう少しお願いしたいこともありましたが、残念なことに敵がこちらへやって来る可能性が出てきました。皆さんは一度虫かごへ戻り、安全な場所へ待ってていただきたいのです。」
そう言う彼女の言葉を最後まで聞いた彼らは互いに顔を見合わせた後すぐにフルフルと顔を横に振って拒否をする。
そんな彼らに彼女は困った顔をした。
「でも、貴方方は非戦闘員です。攻撃を受けたらひとたまりもありませんわ。」
そう、彼ら戦闘タイプではない。彼らがもし攻撃を受けたらひとたまりもないだろう。
しかしティリエスがそう言っても彼らは首を横にフルフルする。
「・・・もしかして、私が心配で?」
そう質問すると、一瞬動きを止めた後彼らは首を大きく縦に何度も振った。
そんな彼らに嬉しさが込み上げ、ティリエスはミミー隊長を両手で掬いあげる。
「ありがとうございます。・・・けれど、私も貴方達が怪我をしたりしたら心配なんです。どうか分かってください。」
そう言うとこれ以上駄々を捏ねてもここに居ては邪魔になるというのを理解し、掌にいるミミーはしゅーんとしてしまった。
そんな彼を撫でながら、ティリエスは口を開く。
「ここを出たら、私の領地で近々お願いをすると思います。その時までどうか健やかに・・・約束です。」
その言葉にミミーはパッと顔を上げ、微笑む彼女を見て大きく頷いたのだった。
ミミー達が虫かごへ戻り収納し終え、ティエスは立ち上がり大きく伸びをした。
「さって・・・お出迎えを本格的にしましょうか。」
そう言って、無表情な顔で出入り口を見つめ手をかざした。
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