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幸菴旧歌  作者: kirogram
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第一章 二話 幕開け

第一章

第二話



こんな話を聞いたことがあるだろうか、古事記が物語るように神々とは結構ズボラで人間味が溢れていると。曰くある神には自分以外の、神を信仰すると天罰が当たるかのような文言を残している嫉妬深い神々がいると。



つまり、何が言いたいかと言うとこの世界の神も例に漏れず案外ズボラで人間味に溢れていたというわけだ。


昔人間と妖怪の間で取りなされた契約があった。それは人間の科学技術が発達し、徐々に妖怪や怪奇といったものがまやかしであると思うようになり始めた頃。

人間の信仰する力によって存在を確立してきた妖怪たちはとても焦った。それはもう自身たちの存在がかかっている分ものすごく焦った。なんとしても人間の科学発展を食い止めねばと行動に移した。

しかしそれが不味かった。行動した分目立ってしまい、また人間たちは自身の周りで起きる超常的なことへの探求心は留まることを知らなかった。そこで妖怪たちは苦肉の策として自身たちの存在を消せれないように人間たちと自身たちの住む世界を区別するよう神に願った。神は始め酷く反対したが、実際に消えていってしまう妖怪を見る度に心変わりをし、遂には人間と妖怪の住む世界を区別した。これが行われたのは既に数百年前のことである。



さぁここで話を元に戻すが、先に述べたように神とは案外ズボラであったようでこの人間世界と妖怪世界を区別する境界に数百年たってなお、まだほつれが残っていた。しかしこれが幸か不幸かある人間の人生を変えるなどとは神すらも思ってもみなかったことであろう………


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