プロローグ
初めて投稿する作品のため、なかなかうまくキャラクターを表現することができないかもしれませんが、それでもよければ読んでください。
これから頑張って、よりよい作品を投稿できるようにいたしますので、どうぞ暖かい目で見守ってください。それではどうぞ。
【プロローグ】
人を信じること―。
それは今の僕にとっては何よりの恐怖だと思う。
人間というものは裏切り、憎しみ、そんな感情ばかりで生きているのだと思うからだ。
僕はかつて、一番の親友だと思っていた奴から裏切られ、心をズタズタに引き裂かれた。
そのとき初めて僕は知ったのだ。人と人の付き合いなんて所詮馴れ合いなんだと。
それ以来僕は”信頼”なんて甘ったるい戯言を忘れ去った。いや、記憶のそこに封じ込めた。
所詮この世の中は他人なのだ。味方なんて誰もいやしないんだ。
だから僕はこれから先、一生一人で、ひっそりと、静かに、孤独に、生きていくと決めていた。
だけど、そんな僕は恋をしてしまった。
それは声しか聴くことのできないキミに。
イヤホンの向こうから聞こえてくるキミの声に、僕はときめいた。
それはとても馬鹿らしいことで、一般の人から考えれば異常といわれることだという事もわかっている。
それに、この人はどうあっても他人なのだ。信頼してはならない他人なのだ。
いつ裏切られるかわからないとても恐ろしい存在なのだ。
そうと頭でわかっていながらも、僕は彼女の声を聴くたびに心がドキドキした。
胸が苦しくて、頭がどうにかなりそうな、とても言い表せない甘い感覚におぼれていった。
僕は彼女がいなければ、生きていけないとも思った。
そうは言ってもやはり迷った。目の前にある2つの分かれ道。
勇気を出して彼女のほうに歩みを進めるか、諦めて今までどおり何もない静かで孤独な道を進むのか。
そして僕は、進む道を、歩みだす道を決めたのだ―。
最後までご精読ありがとうございました。
つたない文章で非常に申し訳ありませんでした。
これからゆっくりと連載していきますので
応援していただけるとありがたいです。
それではまた次の投稿でお会いできることを祈っております。