俺旅の準備します
やっと更新でし…
残念なお胸三人衆の忍者装束は縛られてはいるが、やかましく喚くので縛った状態でアモンの防壁の中に入れてある。しかし、こいつらはどこから見ても人族で魔族に敵対するはずがないのだ。もしや、異世界特有の賊とかなのか!
「タツヤ君、また変なこと考えてない?」
「変なことかもしれないな」
三月はこちらをジト目で見ている。大方、またエッチなこと考えてる、と勘違いしているのだろう。そんなことはない。
「ひとまず防壁の中に入れてるから忍術で抜けるってことはできないが……ここまで抵抗心むき出しだと話せるものも話せないんだよな」
「はよ離さんか! 乙女を縛るとはおぬし人間じゃないな!!」
うん、無理。一人だけ騒いでるとはいえ凄まじ過ぎる。リーダーがこれとか、よく連携取れてたな。しかし、周りの奴らは静か過ぎるな……。
「ナツキ! サヤ! おぬし達もなんか言ってや……」
リーダー格の女がそういいながら横を見たとき、横にいた二人はぐっすり寝てました。(笑)
おい、寝てました(笑)ってなんだよ! てっきり逃げてるのかと思ったわ! そりゃ静かだわな!
「何をのん気にねとるかぁー!」
正直に言おう。めんどくさい、暑苦しい、いいから静かにしてくれ。ここまでうるさいとか人族も駄目な奴はいるんだな。ここまでくると哀れにしか思えない。それに、縄を解いたところで防壁は対象を中心として円になるように出現するので脱出はできない。
「おい、あんたは自分の置かれてる立場わかってるのか? 縛られてるんだぞ? 悪く言えば人質だぞ?」
少し脅すように言ったが事実だ。こんな奴は自分の立場を理解せず、言いたいことだけ言うという俺の世界の俺の学校の陽キャたちの典型であった。ここまで酷似していると腹が立つ。
ここで、少しばかりだが俺の学校について話そう。先程言った陽キャ達だがこれが酷いものであった。自分の言いたいことだけを言うと表現したが、例えで言うとこんな感じだ。
・我が校の文化祭の時にやりたい事だけ言ってくる。しかしその発言に責任を持たず、やるべきこともしないで直前に別のものに変えるといった暴挙に出た。変更をする時は基本的に報告をするべきであるとおれ自身は思っていたのだがどうやらクラスでは俺のほうが間違っているという認識をされ、クラス内からは友人と呼べる人がいなくなった。(三月は特に何もしてない気づいてないのでよしとする)
これだけでも酷いものだと思うが、過去の世界で二度と会わない奴らのことを気にかけることはない。あえて言うなら、俺にとっての高校生活はきっと三月がいることだけがいい記憶として残っていると思う。
「タツヤ君、また考え事?」
「ん? あぁ、お前が居てくれて良かったと思ってた所だぞ」
「ふぇ!? た、タツヤ君は大胆でひゅね!?」
おーい三月、盛大に噛んでるぞ。しかし、こいつを黙らすにはどうしたものか……。口を割るとは思えないし、逃がしたらまた狙われかねないな……。
「なあ、バエル。悪魔城には牢屋ってあるのか?」
「ありますよ。牢屋だけでなく、拷問部屋や拷問器具、極刑のときの処刑場までありますが?」
「そこまではいらねぇよ!? なんだよ! 拷問部屋って! あれか、戦争時代の名残か!」
「えぇ、そうですが?」
「答えなくていいから……。とりあえず、俺も旅を始めたいから彼女達を牢に入れて反省したら釈放するでどうだ?」
「了解しました」
決まった。とりあえず三人は牢屋行きだな。そう思って身柄を引き渡そうとしたその時。
「あの~自分、連れてってくれませんかね~」
緊張感なく声を上げたのは先程まで寝ていたと思われるナツキと呼ばれた忍者だった。というか、君俺のこと殺しに来てるやん。
「あ、自分にまた殺される~みたいなこと考えてませんかね? だいじょぶっすよ~。あの時はただ命令に従ってたからやっただけなんで。正直、お兄さんの方が自分のことリーダーより上手く使ってくれそうっすし」
「サツキ! おぬし、我を裏切るのか!」
「とりあえず~この駄目リーダーなら煮るなり焼くなりそちらの自由にしていいっすよ。それでそれで、お兄さんはとりあえず私と主従の儀を結んでくれやしませんかね~」
リーダーを無視していきなりぶっ飛んだことを言ってくるものだな。しかし、こちらにはあまりメリットがないように思えるが……。
「バエル、お前ならどう考える?」
「私の場合なら、主従の儀を結ぶのであれば大丈夫かと。結んだものは絶対服従で逆らうことは許されませんし。それにリーダーを除くこの忍者たちは有力な諜報力となるので手放したくはないですね」
なるほど、諜報力か。これからの旅では必要になるかもしれないな。つか、リーダーは駄目駄目じゃん。
「おまけに、自分連れてってくれたら自分たちの荷物も譲渡するっすよ~。お金もたんまりあるっす~」
「よし連れて行こう。早く主従の儀を終わらす!」
俄然やる気が出てきてしまった。しかし、お金があるなら旅に必要なのは荷台だな。四人で旅するとかどこのシリーズもの超大作ですか? あ、でも三月も連れて行きたい。せっかく会えたし。
「ご主人、あなたはどうしますか? 魔王城に戻りますか?」
「戻らなくちゃだめ、かな?」
表情から見ても帰りたくない感がすごい。
「……魔王代理の選任と日々の連絡さえできれば行ってもよろしいかと」
「じゃあ、魔王代理はあの子にして。あの子なら私と同じくらい回せるから!」
あの子とはいったい誰なのか。すごく気になるがきっと俺には関係ない話だろう。しかし、後にこのことについて聞かなかったことを深く後悔することになる。
「承りました。それでは、私はこの二人の身柄と魔王代理の件を片付ける為、一度魔王城に戻ります。私が戻るまでの間はタツヤ殿、お願いします」
「おう、任された」
ここで気づいたのだが、アモンとアレアルの気配が感じられない。
「ご主人、私をお呼びですか?」
「お、アモン。お前どこに行ってたんだ?」
「丁度食べごろなイノブタを見つけたので狩猟してきたところです」
後ろには血抜きも終わり、すぐにでも食べられそうなイノブタが吊るされてた
「マスター! 私は魚を取ってきました!」
後ろからアレアルが出てきた。どこで作ったか知らない籠の中にはニジマスのような魚でいっぱいになっている。
「じゃあ、今日はゆっくり休んで明日からは各々がんばっていこう」
俺の掛け声に対し、それぞれの反応が返ってくる。そして、朝起きると俺のテントには人で溢れ返っていた。
「じゃから、わしをスルーするなぁぁぁぁ!!」
To be continued
第二部まであと一話になりました!感想いつもありがとうございます!!ブックマークも是非押して行ってください!




