言い訳
眠いのです。とにかく眠いのです。昨日は早めにシャワーを浴びて、寝間着にきがえて毛布に体を包み込み込んで寝ましたし、今朝も朝食の時間を削ってまでして長く寝ようとしました。布団から出るのが辛かったわけではありません、本当です。睡眠時間は多くとったつもりです。
ですが、それでも眠いのです。
なぜなのか私にはわかりません。人間の体というものはなんとも不思議なものですね。あれだけの時間を 睡眠に費やしたというのに。
季節は冬ですから、貴方も朝の布団というものは幸せに感じますよね。そのうえ二度寝まですることができたのなら、それはもう至高と言うに値するのではないでしょうか。少なくとも私はそう思います。しかし、私は夏でも布団が好きです。いえ、布団が好きだというよりは寝ることが好きなのかもしれません。最近はその季節に合った室温を空調機器が整えてくれます。扇風機しかなかった時代に比べれば、快適に暮らせるようになったものです。
ええ。まだ眠いのです。
いえ、別に「寒い」ということを盾にしようなどとは考えていません。もう少し、私の話を聞いてください。
話は変わりますが、今日は天気が優れないですね。ええ、今日明日はずっと雨のようです。雨のあとは冷え込みます。真冬が近づいている証拠なのでしょうね。まだ十一月ですし、寒さのピークであろう二月になるまでには体を鍛えておかないといけません。
はい、まだ眠いのです。
そういえば、冷え性や体を鍛えるには乾布摩擦をするといいそうです。あまり無理をしすぎないのがコツのようですね。私自身、実践してみてましたが、次の日に体調を崩してしまうという本末転倒なことになってしまいました。はは。今のは笑うところですよ。
さて、時間もなくなってきました。もうすぐ終わりを迎えます。ええ―――、
もう、眠たいのです。
ほらほら、そんなに怒らないでください。あまり頭に血を上らせすぎると体に良くないらしいですよ。
ああ。私は限界に近いようです。貴方もですか、それは困った。貴方がいなければ他の人たちはどうするのですか。この広い世界で、貴方の背中を見て過ごす毎日を送っている他の方たちはどうすると言うのですか。もちろん、私を含めての話です。
知らない、ですか。私は貴方がそんなに自分勝手な方だとは思いませんでした。ええ、私も貴方の背中をみて数年間を生きてきたのですから。そう、毎日のように。
そろそろいい加減にしていほしい。ですか。ええ、時間もいい頃合いです。私もそろそろダメなようなので丁度良かった。
そうですね。授業中の居眠りに対しての言い訳にしては度が過ぎたような気もします。本当に申し訳ない。ですが、
それでも眠たいのです。