目覚め
初投稿になります。
拙い作品ではありますが、誰かに読んで頂けたらとても嬉しいです。
前書きなのであまりディープに内容のことは書けませんが、ここでサラッと作中でも説明はしますが細かい言葉について説明させていただこうと思います。
生者…生きた人間
死者…アンデッド。生者が死ぬと変性して死者になる。
→死者には数種類ある。
原初の死者…死者の王。圧倒的な強さとカリスマ性、支配力を誇る。
特殊管理連盟…全世界共通の死者対策機関。死者を狩るのが仕事。
effect…死者を殺すためだけに使われる金属。それ以外には何の役にも立たない。
実働部隊…実際にeffectを用いて死者を殺す特管の部隊。
ひとまずこんなものでしょうか。
何かありましたらコメントなど頂けますとありがたいです。
ぽたり、ぽたりと水音がする。
何処からともなく聞こえてくるその音に私は目を覚ました。
陽の当たる広い部屋のベッドの上に私はいた。見知らぬ場所ではあるが、懐かしい香りに私は目を細める。
起き上がり改めて周りを見渡す。見えるものは、白いカーテンの引かれた大きな窓。外は見えないが、明るさから考えると恐らくまだ昼間であろう。
それからベッドの横の小さなチェスト。可愛らしい鈴蘭のような形のスタンドライトと薄桃色のヘアゴムが二つ置いてある。ヘアゴムを手に取った私は何気なく髪に手を伸ばしゆるく三つ編みを二つ作る。思ったよりも髪が長いことに気付き、ある事実に突き当たった。
「私は…誰?」
そう、私は私に関することについての全ての記憶を失っていた。