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僕らが世界の裏のボス  作者: ツナネコ
4/6

スライム3

ダンジョン開放と初バトル

「暇だ……」


ダンジョンを開放して二時間。特に何かが侵入してくる事もないので俺は暇をもて余していた。


外に出たいがこの辺りのMOBがどの程度強いのか分からないのでまずは様子を見ているのだが……


『ビービー、侵入者です。侵入者です』


どうやら侵入者が来たようだ。

ボードを操作してダンジョン内を見えるようにする。


侵入者はソードラビットだった。一匹のランクは2しかないがトレインの範囲がめちゃくちゃ広く、集団では厄介なモンスターだ。


『侵入者が撃破されました。これよりクールタイムに入ります』


侵入者が全て撃破されるとその強さに応じてDPとクールタイムを得る。


クールタイム中はダンジョンに入る事が出来なくなっている。今回は二分貰えた。


DPは100程追加されていたが今のところ使い道が無いので貯めておこう。



スライムがソードラビットを消化していく映像を切って外に出る準備をする。


安心は出来ないがMOBにソードラビットが居るって事はここは人間の国のどこかだ。


Ozには今3つの国がある。

人間の国、亜人種の国、魔人の国の3つだ。



勿論、その中に街や村が有る。人間の街だと最初の街ワンズやちょっと南にセンズという街があるらしい。


勿論フィールドMOBも国や街によって変わってくる。ソードラビットは人間の国のMOBなのだ。人間の国なら何処にでもいるMOBの一つ。


だからここが人間の国だという事が分かる。



そして人間の国は最初の街があるだけあってMOBはそう強くない。


鞭もLv10になっているし、多分大丈夫だろう。






洞窟を抜けると、そこは森だった。


というか、洞窟の入り口が木の根の穴ってどうなんだよ、運営。


普通ダンジョンって気付かないんじゃないか?



………大丈夫、うん。多分大丈夫だな、うん。大丈夫だよな?



……気を取り直して辺りを観察しよう。


森だ。木や草が視界の大半を埋め尽くしている。



ん?視界の隅、何か輝いているな。


近寄ってみると、そこには草のような……というか草だな。


とりあえず採取してみたら薬草だった。どうやらこれが採取ポイントらしい。



今の自分は街でプレイヤーが製作した物は買えない。情報だとNPCが回復薬を売っているようだが……街に辿り着く前にやられたら意味がない。



幸いダンジョンのその他に初級調合道具箱が有った気がする。


元々調合もする予定だったし薬草や他の物を採取しておくのもいいだろう。


薬草に始まり毒草、痺れ草、眠り草等、多種多様な草を採取していく。


回復薬を作るには後勇茸(たけだけ)が必要だ。


歩き回って他の採取ポイントを探す。この森には至るところに採取ポイントがあった。


そういえば、スキル【視覚】を使っていなかったな。【視覚】のアーツに『遠視』というものがある。一分で総MPの1%を消費し、遠くまで見えるアーツだ。情報によると遠距離攻撃範囲、全体攻撃範囲も広がるらしい。


『遠視』を発動した途端、視力が格段と上がった。


でもMPの1%は意外ときついものがあるな。


10分程遠視を発動したまま森を歩いていると遠くにモンスターを見つけた。


アレは……ホーンラビットか。


角兎、額に角の生えた兎。ランクは1の最弱モンスターの一体だ。ソードラビットと違ってトレインの範囲も広くないし、攻撃力、防御力、素早さ、どれをとってもスライムより少し上程度のステータス。初めての戦闘の相手にはちょうどいいだろう。


ゆっくり、気付かれないよう静かに近付く。


鞭の間合いに入った!

ホーンラビットはまだ気付いてない。


後ろから……今だ!


俺はホーンラビットに向かって鞭のアーツ『鞭縛り』を繰り出した。


読んで字の如く、相手を鞭で拘束するアーツだ。拘束成功率及び拘束時間は鞭レベルに依存する。


かかった!

ホーンラビットは鞭縛りの影響で動けなくなっている。


鞭をホーンラビットに狙って奮う。


「キュ、キュキュキュー」


初心者武器だから一撃一撃が弱い。でも確実にホーンラビットのHPを削っていく。


だが、それも拘束時間の間だけ。拘束時間が解けるとホーンラビットは鞭をかわしてその角で攻撃を仕掛けてくる。



決して速くないので避けて通りすぎたホーンラビットの背中に一撃。


が、狙いがそれホーンラビットの足に鞭が当たる。


まだまだ狙いが甘いようだ。



また鞭縛りを仕掛けてみたが今度はかわされてしまった。


ホーンラビット突進突きに合わせて鞭を打つ。飛びかかってくる瞬間を狙いバックと同時に鞭で攻撃した。



「キュー」


その一撃でホーンラビットのHPが0になったようだ。そのまま砕けてしまった。


ドロップ品は兎の肉。

……料理スキル、取ろうかな。





その後、5回ほど角兎と戦ってからダンジョンに戻る。

やっぱりVRは難しいな。実際に動いてみたからよく分かる。でもそれがまた楽しかった。



何度か攻撃をくらい、HPも残り4割程まで減っていた。


最後にDPを使って初心者調合道具と初心者料理道具を出し、SPで料理を取って今日は終了した。


今回からウッドペッカーのスキルステータスを記して行こうと思います。



【ダンジョン作成Lv2】【支配者の祝福】【鞭Lv12】【投擲Lv1】【体術Lv5】【魔力Lv3】【魔法:風Lv1】【視覚Lv4】【採取Lv5】【幸運Lv1】


控え


【鍛冶Lv1】【調合Lv1】【料理Lv1】

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