スライム2
スライムの大群
「さて、どれくらい増えて………」
どうも、ウッドペッカーです。
今日は休日で昨日のスライムが気になって朝からOzにログインしたのだが………
池にスライムがぎっしり、気持ち悪いです、はい。
俺が来たと分かるのか寄って来るスライム達。とりあえずステータスを見てみよう。
スライムLv1
【増殖Lv50】【雑食Lv15】new【吸収Lv1】
スライムに新しいスキルが加わっていた。増殖に関してはもう気にしない。
一匹だけマスタールームへ連れて行き、スキルを確認する。
吸収……食した物の情報を得るスキル。高い程得る情報が大きい。
これは……どうやってレベルを上げるんだ?
吸収するには食べさせなければならない。けど雑食のレベルが上がって吸収のレベルが上がって無いのは……共食いだからか!
つまり他の物を食べさせればその物の情報を吸収出来るという事……なのか?
早速その他からDPの低い物を探す。
石……ただの石10個、5P
スライムは石20個分と同じという事実に少し思う所があるがとりあえず精製して、その一つを与えてみた。
スライムがゆっくり石を飲み込む。身体がクリアだから石が消化されていく様が見える。
全て吸収されてからスライムのステータスを確認した。
スライムLv1
【増殖Lv50】【雑食Lv15】【吸収Lv2】
思った通り、吸収のレベルが上がった。嬉しい結果だな。
よし、そうと分かれば石を大量に精製して吸収のレベルを上げてみよう。もしかしたらこれがスライムのみのダンジョンの突破口になるかもしれない。それとスライムの数を一旦制限しよう。上限を3000体に設定する。
「よし、50匹だけ残して後はダンジョンに移動してくれ。50匹は10体の組に分かれてくれ」
スライムが移動していく中、数匹スライムとは少し違うスライムが見つかった。
スラタンカーLv1
【増殖・遅Lv15】【貯水Lv10】【放水Lv1】【雑食Lv8】
説明文には水を限界まで吸い込み続けたスライムが変化したと書かれていた。確かにあれだけの密度だ。池の下に押し込められていたら限界までいくかもしれないな。
放出はそのまま貯めた水を放出するのだろう。
「スラタンカーは5匹残してダンジョンへ。それと床を放出を使って何度も水浸しにしといて。水が無くなったらまた戻って繰り返し」
そう命令すれば10匹程のスラタンカーが重そうな身体でダンジョンに向かった。
残りはそのまま池にいてもらう事にした。
さて、残って貰ったスライム達は綺麗に並んで待っていた。
INTも上がってるからなのかちゃんと10体5組に分かれていた。
まず一組目には石を与えてみる。勿論さっき与えた奴がいる組だ。
次の組みには薬草を、その次の組みには木の実を、と4組にそれぞれ物を与え続けてみようと思う。
5組目はそのまま増殖及び補充要員にしようと思っている。
次は自分のスキルだ。
初期の鞭の装備を確認し小部屋に移動。石を目標に鞭を奮ってみた……が外した。
狙いをつけるのが思ったより難しいな。もう一度狙いを定めて奮う。今度は当たった。
狙いをつけて奮う、狙いをつけて奮うを繰り返す。
繰り返しやってる内に転がる石に当てる事が出来るようになってきた。なんだかサッカーのディフティングをやってるような面白さがある。
よし、これならフィールドのMOBモンスターにも当たるかな。このダンジョンで動く物は俺とスライムしか居ないから今一つ分からないな。
次は石での投擲の練習だ。
本当は投げナイフとかが良いのだが無いので石を投げる事にする。
さっきまで使っていた石を狙いをつけて投げる。
狙いは外した。また投げる、外す、投げる、外す。
石でスキルが上がるかは分からないが暫く続けてみよう。
結果から言えばスキルは上がらなかった。やっぱり投擲用の投げナイフとかじゃないとダメなのだろうか。
さて、このダンジョンで出来ることも殆どなくなってしまった。
ポイントは……1000程残しておいてダンジョンを広くすることに使った。
よし、ダンジョンを開放しよう。
やっとダンジョン開放だ。ここまで地味に長かった