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私は胸の上に何かが乗った重みで目を開けると、
その目の前には
私を見下ろすまんまるおめめに、舌をしまい忘れたまま顔をチョコンと傾け、
可愛いお手々で私の顔にチョンチョンする愛猫の姿が!
気が緩んていたところに可愛さの爆発を浴びせられた私は、
遠のく意識の中でこれが同居人の愛猫の暗殺なのかと感じつつ
閉じていく目の端にニヤッとした愛猫の顔が薄く映りながら、そのまま意識を手放した。
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