時が死を分かつまで
時は事象を砕いていく
死というものに初めて触れたとき
不思議と冷たさは感じなかった
遠く見送ったあなたの背には
感謝と安堵が浮かんで見えた
別離は悲しいことだけど
それもほんのひとときのこと
永遠に巡る時の中では
光が一度瞬く間のこと
生きることは苦しくて
生きることは悲しくて
見送れたことは喜びで
見送ったものは大切で
細く長く続く糸を
いつか君が彼方繰り寄せ
過去も今も未来も望んだ
共に笑い慈しむ願いを
信じているから受け止めていける
この胸の内のあなたを抱いて
想いを束ねて受け止めて生きる
痛みも苦しみも業ごと全部
あなたを想い泣くのはここまで
奥底はまだ濡れたままでも
今に背きイくのもここまで
振り返る先に何も無いから
生というものに初めて触れたとき
不思議と温もりは内に感じた
何かを掴もうと伸ばすその手には
不安と期待が入り混じってた
出逢いは嬉しかったけど
それもほんのひとときのこと
今より続く時の中で
陰が数多刺すまでのこと
生きることはしんどくて
生きることは切なくて
遠のくだけの喜びは
届かないからこそ大切で
小さきあどけないこの命は
いつか自ら掴んだ手を離し
過去と今を未来に託すんだ
共に笑い愛せる誰かと
信じているから受け止めていける
この胸の内にあなたを抱いて
想いは束ねて受け入れてイきる
痛みも苦しみも業ごと全部
あなたを想い泣くのはここまで
奥底はまだ渇いていても
明日に背きイくのもここまで
振り返る先に何も無いから
生きることは苦しくて
生きることは悲しくて
遠くに見える喜びは
届かないからこそ大切で
時は心も砕いていく