77話 魔女と皆集う『聖域』
ユニ「アリサおねぇちゃ~ん♪ヽ(*>∇<)ノ」
アリサ「ユニ~♪(ノ≧▽≦)ノどうしたの~ん?(o・ω・o)」
ユニ「アリサおねぇちゃんにお手紙が来てるよ~( ・∀・)っ旦」
アリサ「あれま(・о・)珍しい、誰からだべ(・_・?)えーとなになに……」
──ティリアに言うとぷんすか怒られてしまいそうなので、お優しいアリサさんにお手紙します(-_-;)
アリサ「あ、これ作者だわ(゜A゜;)まぁメンタル豆腐以下だもんね、ティリアに怒られたら一ヶ月は立ち直れないでしょうしね(((*≧艸≦)ププッ」
──今現在執筆中の「登場人物達のまとめ」ですが、文字数が七万文字を越えてしまいそうなので、三話分位にわけてユニークアクセスが三万を越えた時に記念の小話風に投稿したいんです(o;д;)o許してちょんまげ~(´。・д人)゛
アリサ「……(ーё一)」
ユニ「あははは。゜(゜^Д^゜)゜。ちょんまげちょんまげ~♪ヽ(*≧ω≦)ノ」
アリサ「ちょっとティリア~こっちいらっしゃいなщ(゜▽゜щ)」
ティリア「あら?( ゜ー゜)どうしたのアリサ姉さん、ユニ(°▽°)」
ユニ「あのねあのね~♪ヾ(・ω・ヾ)」
ティリア「……ほうほう( ゜皿゜)まだユニークアクセス二万六千程だって言うのに何を抜かすんじゃいコヤツは!?ヽ(♯`Д´)ノコリャーッ」
アリサ「まあまあヾ(・д・`;)見ればPVアクセスが八万越えて来てるから、これが十万行ったら絶対記念のお話を書かせましょ?。:+((*´艸`))+:。」
ティリア「え~?Σ(゜Д゜ υ)相当先じゃないのよ~しゃあないわね……( ゜ε゜;)ユニ、今から言うこと一緒にやってちょうだい!(*´∇`*)」
ユニ「は~い♪ヽ( ・∀・)ノなになに~?(^ー^)」
アリサ「何か思い付いたのかな?( ・-・)」
ユニ「ご視聴してくださっているみなさま~♪ヽ(*>∇<)ノ」
ティリア「ぜひぜひチャンネル登録、高評価、グッドボタン!(*⌒∇⌒*)」
ユニティリア「よろしくお願いしま~す(*゜∀゜人゜∀゜*)♪」
アリサ「……よーつべじゃねぇんだってばよ?(ーωー)」
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【愉快な愉快な】~『猫兎』~
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はい。みなさんおはこんばんちわ~♪ アリサです。
思わぬところでまさかの魔王の一柱をぶっ飛ばした私達。更に、その魔王に輪廻の輪から外されてしまっていた、アイギスの生家『ランバード公爵家』の面々と、そのお屋敷も含めて、まるっとお助けして、みんなが待つこの『聖域』に帰って来ました!
アイギスの生家、『ランバード公爵家』のみんなと、『猫兎』って言うパーティーを組んでいる冒険者五人を合わせて数十名。
更に『聖域』で待機していた『ルヴィアス魔導帝国』の従者達、そして『白銀』達に『黒狼』達と、ゼオンやラグナースと言った『セリアベール』からの来訪者とか、全員を含めるととんでもない人数になってしまった。
流石に建設中の女神の神殿内の会議室では収まりきらない。なので、復元した『ランバード公爵邸宅』を『聖域』に配置する事も兼ねて、お外に出てきました。
配置はまず、『世界樹』を囲むように、建設中の女神の神殿があり。その直ぐ南に、私がこの世界で目を覚ました時のお屋敷を引っ越して来て、更にそのもうちょっと南に『ランバード公爵邸宅』をどどーんと置いてある。
そこから真っ直ぐ南にメインストリートとして、道を作り、石畳で舗装。左右に、『白銀宅』と『黒狼宅』、『ルヴィアス宅』にジャデーク、ネハグラ一家の家。『猫兎宅』に各妖精さん達の家が建ち並ぶ、住宅街になった。
そして今は、元々会議室に入りきれない、ゼーロ達や妖精さんのみんなと一緒に神殿前の広場に集結。前世の学生時代に、学校の校庭で全校集会みたいな事をやったけど、正にそんな感じだと思ってもらえれば状況をイメージできるんじゃないかな?
私達が帝国に行っている間にガウスとムラーヴェに、『白銀』、『黒狼』にバロードくん、カレン、オルファ達は互いに紹介を済ませたとのことなので、救済した面々の自己紹介をお願いしたところ。まずは『猫兎』の五人から。
「じゃあ改めて……ボクは冒険者パーティー『猫兎』を束ねるレジーナ。十年前に『ルヴィアス魔導帝国』を中心に活動していたのだがね、ある日セレスティーナ様に雇われてから『ランバード公爵家』とは親しくしているよ。『聖域』の皆とは是非とも友誼を結びたいと思っているんだ、宜しく頼もう! そして、アリサ様を始めとした女神様達に感謝を! ボク達まで救って下さってありがとう!」
中々に威風堂々。格の差などなにするものぞ! って感じでビシッ! って挨拶を決める男装麗人のレジーナだ。オルファに次ぐ『ボクっ娘』である。いや、普通にかっちょえぇなぁ~何て言うか、フェリアを男の子にして、ユーモアを足してやったような、そんなイメージ。
男装麗人って私が思うように、レジーナは『人間』の女性でありながら背が高い! 私が隣に並んだ感じだと百七十センチはありそうだ、そしてそのハスキーボイスがまた格好いい。髪はキラッキラのプラチナブロンドを頭の後ろで一本のお下げにして、腰まで伸ばしている。白を基調とした、前世の海軍将校の軍服の如し服装も相まって、まるで物語の白馬の王子さまを抜き出したかのような女性だ。
「うん。次は私だね? ふふ、皆さん初めまして、ニャモです。レジーナ同様、私も皆さんと仲良くしたいと思っているわ。数多くの妖精達に、神獣や聖獣、神鳥聖鳥と言った生ける伝説達に『龍人族』……とても多種多様で賑やかだね? どうかその輪の中に私達『人猫』と、『兎人』も入れてくれると嬉しいよ♪」
次はお姉さんって言葉がよく似合うものの、その可愛らしい名前とのギャップが魅力のニャモだね。う~ん……ニャモちゃんって呼ぶかニャモさんって呼ぶか悩むので結局呼び捨てにする事にした。ニャモは『人猫』のお姉さんで、虎縞の耳と尻尾を持つ。肩くらいまで伸ばしたサラサラの金髪は毛先が黒い二色、シャギーに決めたその髪型に柔和な瞳は優しさが伺える。それでいながら『斥候』と言う、『白銀』のゼルワと同じ職業に就いていると言う。それ故か服装は身軽な感じだ。一見、下はいてない? って思わせる丈の長い白いシャツはふとももまで長く、足にはホットパンツのように短いショートパンツ。目立つベルトに膝丈のブーツ、足に着けたホルスターには投げナイフが納まっている。
「はーい♪ あたしは『兎人』のミミでーす! 『聖域』のみなさーんよろしくね~♪ ご挨拶がわりにあたしの躍りを披露しまーす♪ 気に入ってくれると嬉しいな!」
出たな! この淫乱ウサギめが! ポインポインってお胸を揺らして、躍りながらみんなの前に登場しおってからに! うわぁ~揺れる捲れる! けしからーん!
とまあ~色々と露出が多いこのミミちゃんだけど、『兎人』って名前の通り、素で脳天からウサギの耳が出ていて、バニーさんのカチューシャ要らず。勿論お尻には可愛いまんまるフサフサの尻尾がピョコピョコ。優しげな垂れ目に大きな瞳、明るく元気な笑顔。ピンクの髪はサラサラのロングで腰まで伸び、彼女が踊る度に美しく舞う。と、うむ、実に男受けしそうな容姿だ。『女は愛嬌』なんて言葉があるけど、ミミちゃんにはその言葉がよく似合うと思う。
「……き、緊張するなぁ~あはは……えっと、初めまして。ミミと同じく『兎人』のモモです。えへへ、「ももちー」って呼んで下さい♪ 職業は『僧侶』をやっています。不束者ではありますが、みなさんどうぞよろしくお願いします!」
無難な自己紹介をするもう一人の『兎人』の女の子、モモちゃんこと、ももちー。とっても大人しそうで、おずおずって感じがとっても庇護欲をそそるのぅ~うへへ♪ なによりもまぁ私好みの可愛い子だ。だって、ちっちゃいのよ! ぱっと見でもその身長は百五十センチに届いていないだろう。ふわふわの柔らかそうなその髪はクセもあり、頬辺りの毛先がくるんって丸まっている、肩甲骨くらいまでの長さのクリーム色。全身を包む法衣で隠されているのでそのスタイルはわからないけども、レウィリリーネと並べて愛でたい!
の、だけど……やはり目を反らしてはいけないのが、ももちーの持つその武器。柔和な顔立ちの彼女とは完全に真逆のベクトルを突っ走る、トゲだらけのモーニングスターだ! え……あんな優しそうな顔でその凶器をぶんまわすの? ……この子、怒らせるとヤバいのかもしれない。
「うん、次は私ですね。『聖域』に住まう皆様、初めまして。私はこの問題児達に振り回されてる『人猫』のネネと申します。以後お見知りおき下さい。そして、この子達が何かやらかしたらまず私にご報告下さい……沢山ご迷惑をおかけすると思いますが、どうかよろしくお願いいたします……いえ、本当にお願いいたします」
……く、苦労人! この子、ネネちゃんは絶対苦労人だ! 『人猫』の女性のネネちゃんは私とアリスと同じような黒髪で、頭部後ろで真ん中から房を二つにゆったりと別けて前面、胸くらいまで伸ばしている。耳の外側が黒くて内側が白い、尻尾は黒一色……う~む、白黒のぶち猫、いや……靴下猫を彷彿とさせるね。そんなネネちゃんの職業は中々に珍しい魔法戦士なんだそうだ。なにはともあれ個性的なパーティーメンバーの『猫兎』のみんなのなかでの常識枠みたいだし、優しくしてあげよう。
ワアァァァーッ!!! こちらこそよろしく~! みんな可愛い~♪
『猫兎』の五人がみんなの前で、揃ってお辞儀すると、見守っていたみんなが歓声を挙げて歓迎する。
「あはは、まさかあの有名な『猫兎』達にこうして会える日が来るなんてね~♪」
「ええ、しかもアイギスと旧知の仲だったなんて思いもしませんでしたね!」
「おや、レイリーアにサーサさんも彼女達を知っていたのかい?」
その中には『白銀』の面々もいて、レイリーアとサーサが嬉しそうに話してるのをラグナースがちょっと不思議がっている。
「そうよ~ダーリン知らない? 『猫兎』達って十年前に世界のあちこちを飛び回っててね……」
「その度に騒動を起こして、遂にはこんな歌まで流行ったんですよ♪ 『ネネミミモモニャモレッジィーナァ~♪ 何でも粉砕ももち☆ もーもち☆ 歌って踊れやミーミ♥️ ミーミ♥️ ニャーモはナイフでザックザクー! レジーナ騒げばネネが泣くぅ~♪ あ~あぁ、みーんな仲良しねっこうっさぎぃ~♪』って! ふふふ、ちゃんと覚えてました!」
ぶっふ!? なんぞその酷い歌は!? サーサの歌を聞いたみんなも、ぶわはははーっ!! って大笑いしてるんだけど!?
「うわああぁぁーっ!!? じゅ、十年経ってもその歌が残ってたなんてぇーっ!?」
「ガハハッ! 懐かしいぜぇ~生意気な娘共がいつの間にか姿見せなくなったからどうしたのかって思えばよぉ~? なぁレジーナ?」
「き、君! まさかと思ってたけれど……ゼオンかい!?」
サーサが歌う『猫兎』の歌を聞いて悶絶するネネちゃんをみんなが面白可笑しく笑う中、ゼオンがレジーナに声をかけていた、レジーナはゼオンを見るなり驚いた表情で叫んだ。おや? 二人は知り合いなの?
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【十年前のAランク】~今のS~
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「「ええぇーっ!? ゼオンさん!? ゼオンさんなのぉ!?」」
「うわぁ~老けたねぇ……」「な~んか見覚えあるな~って思いましたよ~♪」
先に叫んで驚いたレジーナに続いてびっくりする『猫兎』のメンバー達。どうやら彼女達とゼオンは旧い知り合いらしいね。十年振りに会ったゼオンの老け具合もあって、直ぐに気づけなかったみたい。
「ほう、ゼオン、十年前になにをしたんだ? こんな美人達と知り合いだなんて、お前も隅に置けんな?」
「あらら~♪ そんなヤダ~♥️ 美人だなんて! ありがとねカッコいいお兄さん♪」
「ちっ! アタイ等のリーダーに変な色目使うんじゃねぇよAランクごときが!?」
おやおやおや……バルドくんがゼオンをからかうように冗談交じりに笑えば、あの淫乱ウサギめが反応してバルドくんにウインクと投げキッスするじゃないの。それを見ていたセラちゃんがややキレ気味にミミにくってかかった。
「ああぁぁっ!? こらミミ! あんたは言った側から早速問題起こして!? ごめんなさい! 不愉快な思いをさせてしまいまして!」
「いえ、こちらこそ無礼な発言をしてしまい申し訳ない。セラもランクで相手を見下すんじゃないぞ?」
「ふんっだ!」
ペコペコペコーって何度も何度もバルドくんとセラちゃんに頭を下げるネネ、なるほど……やっぱり苦労人みたいだ。バルドくんも苦笑いを浮かべてセラちゃんの発言を謝罪して、そのセラちゃんに注意してるんだけど、当のセラちゃんはプイッ! てそっぽを向いてしまう。大好きなバルドくんに色目を使われたことでぷんすかしちゃったんだね?
う~む……ミミは「ごっめーん♪」ってテヘペロしてるからあんまり気にしてないみたいだ。
「そうだぜセラ。いちいちコイツのやることに腹立ててたら速効で禿げるぞ? 気にすんな! それにな、コイツ等がAランクつーのは十年前の話だぜ?」
「……ほう……では、今で……言うなら……?」
「Sランクだな。お前ら『黒狼』とどっこいだろうぜ。十年前は今みてぇに規則が弛くなかったからな、単にランクで判断しねぇほうがいいぞ?」
ほっほう~マジか? 『猫兎』のみんなって凄いんだね! ゼオンの説明を聞いたデュアードくん、バルドくんにセラちゃんは目をまるくして驚いてる。十年前は冒険者ギルドの規則も今とは違っていたらしい、十年だもんね、そりゃ違うか。
「そうだったのか……済まねぇ。知らずあんた達を侮辱しちまった」
「ハハハ! なに、気にしていないさ! ボク達は女所帯ってことで見くびられる事は結構あったからね、それよりミミの無礼をボクからも謝罪させてくれたまえ」
「そ、そこは……うん。マジに気をつけてくれ……」
それを聞いたセラちゃんは素直にミミとネネ、レジーナ達『猫兎』の面々に頭を下げる。うん、ちゃんと謝れていい子だね! レジーナ達もセラちゃんに怒ったりもしてないみたい。しかしミミの色目攻撃には本当に注意しなければ、もしアイギスにそんなことされたら私も気が気じゃないぞ?
「はいはい、お互いに和解ってことで! ほら、あなた達。色々とお話したいことがあるのは私も同じだけどね? セレスティーナ様達がお待ちしているわ。控えましょうね?」
「「「「はーい!」」」」
「っと、そうだな。ニャモの言う通りだぜ。済まんなアリサの嬢ちゃん」
話に花を咲かせそうになっていた『猫兎』達とゼオンに『黒狼』の面々をニャモが窘めてくれた。うん、気が利くね!
「ありがとねニャモ。ふふっ! みんなも沢山お話したいだろうけど、それは夜まで待ってね? みんなを歓迎するパーティーみたいなの開催するから! そこで思い思いにいっぱいしゃべろうね~♪」
わああぁぁぁぁーっ!! さすがアリサ様ぁぁ~♪ やったぜぇぇーっ!!!
ふふ、そうなのだ! 予定が色々狂っちゃったけど、こうしてみんなが『聖域』に集ったのだ! そのお祝いに今夜は盛大に歓迎会を催す事にしたのだよ! その準備の為に、聖女の私は『無限円環』に戻り、今、一生懸命に沢山の料理を作っているところだ。このみんなの歓声に応えるべく、腕によりをかけて、美味しいご飯をいっぱい準備するからね!
さて、無事に『猫兎』達の紹介も済んだところで、今度は『ランバード公爵家』のみんなの紹介に移る!
「お久し振りですね、妖精国の皆さん……この度大変なご心配をおかけしましたこと。心よりお詫び致します。
この『聖域』……当時は『魔の大地』ですか……から旅に出て十数年、リリカはただいま戻りました。『ランバード公爵家』の皆様共々、どうぞよしなに」
アイギスの生家である『ランバード公爵家』の面々だけど。沢山いる使用人さん全員の自己紹介は流石に時間がかかってしまうため、代表としてリリカさんが一括で私達に「よろしくお願いします」ってしてくれた。他のみんなは今夜の歓迎会とかでお話しして、おいおいと知っていけたらいいと思う。
彼女は元々、ティターニアの妖精国の出身。紹介にもあったように、十数年前に旅に出て各地を点々としたあと、『ランバード公爵家』にたどり着き、アイギスのお父様とお母様にスカウトされたのだそうだ。
なんにしても、アイギスが赤ちゃんの時からずっとお世話をしてきたと言う彼女。アイギスときゃっきゃうふふ♥️ な仲になりたい私にとってもすごく大事な人なので、是が非でも仲良くなりたいね!
「皆様方。お初にお目にかかる……私はガルディング・ベンガル・フォン・ランバードと申します」
「その妻。セレスティーナ・ベンガル・ジェナ・ランバードで御座います」
ワアァァァー!! アイギスの父ちゃんと母ちゃんだーっ! 若えぇぇーっ!!? マジで親子なのか! 兄弟じゃなくて!?
「この度は我が息子アイギスと、妖精殿達の同朋のリリカのみならず、私達にまでその救いの手を差し伸べて下さり、誠に感謝致します!」
「最早公爵位などなんの意味も御座いません……私達もこの『聖域』の一員として精一杯尽力させて頂く所存ですわ!」
「「アリサ様。女神様方! そして、『聖域』の皆様! どうぞよろしくお願いいたします!」」
わあああぁぁーっ!! よろしくぅーっ!! 無事に戻れてよかったなーっ!!!
うんうん! 凄い歓声だね! みんなもアイギスのお父様とお母様を歓迎してくれてるみたいで嬉しい。それだけアイギスがこの『聖域』の一員だって認めてるってことだもん。
私達『聖域』のみんなは、みんな大切な家族だって思ってるからね。その大切な家族の肉親に親しくしてる人達が無事な姿を見せてくれた事にみんな喜んでるんだ。
「ふわぁぁ~とってもお若いご両親ですねアイギスさん!」
「ああ、私も驚いたが……考えてみれば皆十年前から変わっていないのだ」
「そういやさっき聞きそびれたけどさ、あんた達って何歳なの?」
そういやそうだ。帝国の『ランバード公爵家』のお屋敷の前でもティリア達がそう聞いてたけど、彼等は十年前に命を落とし、輪廻の輪から外されてしまった為に、特別処置として現世に戻ることを妹達に許された存在になる。つまり、今ミストちゃんがびっくりしてるように、アイギスが驚いたって言うように、彼等は十年前の姿のまま、この十年後の現世に甦ったってことだ。
「私は十年前当時、二十九歳でしたね。妻は二十四歳に御座います」
「ぶふっ!? うえぇっ!? マジで!? じゃあアイギスってばお母様が十四歳の時の子供なんですか!!?」
そうなりますな。って、少し照れながら微笑むお父様とお母様! ウッソでしょう?
因みに『猫兎』のみんなはニャモが二十歳、レジーナが十九歳、モモとミミが十八歳でネネが十七歳なんだそうだ。
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【なんか色々びっくり】~歳の差、主神の夫~
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「あ、アイギスと……実の息子と九歳、四歳しか差がなくなって……いやいや、とんでもねぇ話になったな?」
「私はお母様が十四歳でアイギスを産んだ事にびっくりだよ……この世界じゃそのくらいの歳で結婚だの出産だのって当たり前だったりするのかね?」
ゼルワと私はアイギスのお父様とお母様の結婚事情にただただ驚いていた。お父様が十八歳、お母様が十三歳で御成婚されて、その一年後にアイギスを授かったのだそうだけど……早すぎない?
「……アリサちゃんや」「アリサちゃんや……」
ポン……
……なんか、やたら哀愁漂う表情のリールとフォーネが揃って私の肩にポンッてその手を添えてきた。なんだねチミ達? その今にも泣き出しそうでいて、そのくせなんか悟ったかのような複雑な顔は?
「あのブレイドくんとミストちゃんを見たまえ……」
「彼等こそ人生の勝利者なのだよ……」
「…………」
二人の言葉に従い、私はブレイドくんとミストちゃんに目を向ける。そこにはアイギスのお父様とお母様の姿を見てわぁ~って喜ぶ可愛い二人の笑顔がある。仲良くていいねぇ♪
で……どう答えればいいのよ? リールとフォーネは確かまだ十六歳だって聞いてる。迅雷って言うクズ達のせいで男性恐怖症になっちゃってるけど、まだまだこれからでしょうあんた達は?
「貴族の社会ですと、ガルディング公とセレスティーナ様くらいの年齢でのご結婚は珍しくないのですよアリサ様?」
「そうですね、庶民でもネーミャやシャフィーくらいの年の頃から許嫁とかの話題は挙がったりしますよ?」
マジかぁ~? ラグナースとネハグラが捕捉説明を入れてきたけど、どうもこの世界では、「そういうのが」前世と比べてだいぶ早いらしい。なんか……ガウスとムラーヴェが出会いを求めてこの『聖域』に意気込んで来た理由がわかった気がする……
「因みに……私達も親が決めた許嫁だったんですよ。お互いに幼馴染みで、親同士仲もよかったのもありまして……でも中々職に就けず、遅れに遅れて夫が十八の時、私が十七で結婚しました」
「ファネルリアとネハグラもかぁ~私から見たらあんた達も十分早いって……」
むぅぅーっ! ファネルリアとネハグラにジャデーク、ナターシャも。私から見たら電撃結婚を済ませシャフィーちゃんとネーミャちゃんを授かったそうだけど……その二人の子にもそろそろお相手をとか!? いやいや待ってよ……アリサさんついていけないってばよ!?
「あんた達……そのお相手っての見つけたらちゃんと私の前に連れて来なさいよ!? 可愛いシャフィーちゃんとネーミャちゃんに相応しいお相手か見定めてやるんだから!」
あの可愛い可愛い二人の相手……くぅっ! 想像なんてしたくないけど、いずれそんな日が来るんだろう、その時は私を含め妹達にも協力してもらってがっつりと見定めてくれる! くふふ、そう簡単に『聖域』の可愛い子ちゃんをゲットできると思うなよぉぉ~?
「あはは……シャフィーとネーミャの相手になる男の子は苦労しそうね」
「いいんじゃないかな? アリサ様や女神様達がお認めになられた相手なら俺達も安心だろう」
そう私が画策している横でジャデークとナターシャが苦笑いする。なんせ一生を添い遂げるお相手だ。アリサさんも慎重にならねばいかんのだよ! ネーミャちゃんもシャフィーちゃんもユニに負けないくらいいい子で可愛い子だからね。
「人の子の成長は早いからね~アリサ姉さん、そんなこと言ってたらあの子達あっという間にお婆ちゃんになっちゃうわよ? 温かく見守りましょう。ああ、そうだわ! ねぇアルティ?」
「ふふ、そうですね♪ はい? なんでしょうティリア姉さま?」
話が聞こえていたのだろう、アルティレーネと談笑していたティリアが口を挟んで来た。むぅ~確かにそうだけどさ、あの子達はまだ十歳だぞ? 慎重に~って、既に聞いてない。隣のアルティレーネとの会話を再開させておるやないの。
「あんたの祝福でさ私とTOSHIの子って授かれない?」
は?
「まぁ……TOSHI兄様とティリア姉さまの子が授かれるようにですか……どうでしょう、ティリア姉さまは主神ですし……私の『生誕』の祝福が届くでしょうか?」
「いやいやいやいや!!? 待て待てまてぇーい! ちょっとティリア!? どどど、どーいうことだってばよ!? なに、あんた子供って!? TOSHIって誰ぞ!?」
日常会話の如く普通に爆弾発言をぶん投げるこの主神様に、私は心底驚愕してめっちゃどもりながらもその詳細を問いただす! いや、マジでどーいうことよ!?
「あれ? 私言ってなかったっけ……?」
「ん。言ってない」
「あ~TOSHI兄ちゃんかぁ~そういやここんとこ会ってないね?」
聞いてない! この双子の妹の発言には、広場に集まっている面々もびっくらこいたようで、みんな私達に注目が集まっている。『白銀』も『黒狼』も『猫兎』達もアイギスのお父様とお母様も……とにかく全員だ。あ、いや……落ち着いている者もいるね。『懐刀』や『四神』、ルヴィアスと言った古参達は知ってたのかな?
「あらら? みんなしてそんなに私の話が気になるの? んじゃ、いい機会だし話しておこうかな。
TOSHIってのは私の夫で『闘神』なんてのをやってるんだけど……まぁ、私達も幼馴染から始まった関係でね~」
ええぇぇーっ!!? ティリア様ご結婚されておられたんですかーっ!?
「ま、マジか!? そーいうことはもっと早くに言いなさいよ! わぁぁーっ! とにかくおめでとーティリア!」
「え? あーあはは……いや、結婚したのなんてもういつの頃だったかってくらい昔の話で……」
「お祝いよ! お祝い!! よっしゃーっ!! みんなーっ! 今日は騒ぐわよ!!」
よっしゃああぁぁぁーっ!!! 宴会だぁぁーっ!! なんてめでたい日だあぁぁーっ!!
わああぁぁぁぁーっ!! やっほーい♪ って、もうみんながみんな大騒ぎ!
いや~びっくりしたぁ~まさかティリアが既に結婚してたなんて思いもしなかったよ!
「それでアルティにお願いしてたってことはさ、まだお子さんは授かれてないってことなの?」
「うん。そうなのよ……私もTOSHI……旦那も『不滅』持ちだからね、そう簡単には子が宿らないわ……」
「『TOSHI様』ですか? 不思議な発音です……「幼馴染み」との話ですが、いつ頃からお知り合いなのですか?」
そいでもってさっきのアルティレーネとティリアの会話の内容だ。その件に触れると、ティリアは少し悲しそうな顔で『不滅』持ちの苦労というかお悩みを抱えているみたい。
アイギスとそのご両親も側によってきて、アイギスがティリアに聞いている。確かになんか前世でのローマ字表記だし、住んでた国の住人の名前に似てるような気がするんだよね、その辺りの記憶は朧気なのでよくわからんけども。
「そうね……私って元々『天使』って種族だったんだけどさ、なんか、あれよこれよってあって『神』って種族になって、『主神』なんてのになったんだけど。どうもその時に記憶が飛んだって言うか……まぁ、アリサ姉さんみたいに洗われた訳よ。だから、『神』になる前の事って、あんま覚えてないのよね」
「私達も同じです、でも、大切な方達の事はしっかり覚えていました」
「ん。ティリア姉さん、アルティ姉さん、フォレア。TOSHI兄さん、RYO兄さん……」
「うんうん。そうなんだよね……いやぁ~懐かしいなぁ」
ほほう~ってみんなして頷き、妹達の話を聞いたけど。なんか記憶でも代償にしたクラスアップみたいなかんじなんだべか? 色々と忘却しちゃっても大切な人の事はしっかり覚えていられたのならいいのかな? まぁ、過ぎた事だろうし、私の預かり知れぬ話ではあるからなんとも言えないけど、今この子達が笑顔見せてくれてるならそれでオッケーだろう。
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【剣聖剣技のルーツ】~『剣神』~
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「しかし、『闘神』ですか……闘う神。きっと凄まじいのでしょうなぁ~」
「おろ? ビットんてばTOSHI兄ちゃんが気になるのーん?」
「勿論です!」「我も!」「俺も」「……俺、もです」
「ん……わかりやすい面子」
アイギスのお父様とお母様の紹介も終わって、暫しの談笑タイム。日はもう西に沈みつつあり、『聖域』を包む『待ち望んだ永遠』のオーロラに、黄昏時の夕陽が反射して、実に幻想的な彩りを見せてくれている。
残す議題は『新たな鍛練方法』にその他もろもろ。なのだけど、思った以上に『ルヴィアス魔導帝国の問題』が早く片付いた事で私達に気持ちの余裕が生まれている。
それに、助け出した面々のお世話も、予定より早くに『聖域』に来ることになった『セリアベール』の冒険者達への対応等々含め、明日また改めて会議を行う事にしたのです。
と、言うわけで……今はみんなの歓迎会に振る舞う料理が出来上がるのを待っているところ。『無限円環』内の私……聖女アリサが言うには、こっちの時間で後一時間ほどほしいってことなので、私はこの広場をパーティー会場として、椅子やテーブル。ゼーロ達鳥型の者達ものんびりできるスペースを作ったり、簡易な飾り付けだの、ライトアップの為の照明魔法だのを片手間でほいさっさ~しつつ、ティリアの話を聞いていた。
あはは、ここに集まったみんなの中でも「武人」気質な面々がティリアの旦那様である、『闘神』こと、TOSHIに興味津々な様子で、その目を輝かせている。
かつてのセリアルティ聖騎士団第三団長のビット、聖魔霊のバルガスにフェリア。『白銀』のドガ、『黒狼』のバルドくんとデュアードくん、それにルヴィアスのとこのバロードくんとカレンちゃんまでも。レウィリリーネが呟いたように実にわかりやすい面子だ。
「TOSHIは……うん。まず参考に出来ないと思うわ」
「TOSHI兄様は強すぎます……『神界のジョーカー』なんて言われてるくらいですよ?」
マジか? あのアルティレーネがそこまで言うのか……『悲涙の洞窟』の最深部でシェラザードとの闘いで共闘したからこの子の強さはよく知ってるつもりだ。そのアルティレーネが「強すぎる」って評するTOSHIって『闘神』はどんだけなのよ?
「あー……アルティ姉の『絶対命中』は知ってるよね? それを真正面からぶん殴って突破してくるかんね?」
「ん……あたしの渾身の魔法も拳一つで消してくる」
「……アイツおかしいから。アホみたいな逸話がアホほどあるんだよ?」
……うん。とにかくヤベェ兄ちゃんだって事だけはわかったわ。フォレアルーネにレウィリリーネ、ついでにルヴィアスまでも冷や汗流して身震いするんだもん。
「みんなには『闘神』のTOSHIより、その弟の『剣神』であるRYOの方が参考になるかしらね? なんて言っても『剣聖剣技』の開祖だからね」
な、なんだってぇぇぇーっ!!!?
マジか!! あのメルドレードのとんでも剣技は『剣神』が編み出した技術だって言うの!? そりゃ凄い情報だ! 私含めアイギスもビットもバルガスも、もう~みんながみんなびっくりしちゃってるよ!
「え、でも……一体どうやってこの世界に『剣神』の技が伝えられたのですか?」
「うむ。我も疑問です、創造神以外の神の干渉は、ティリア様が定められた規律に反する筈……」
ああ、うん。確かにフェリアとバルガスの疑問は最もだ。『剣聖剣技』が元々『剣神』が編み出した技術なのであれば、この世界に広められたと言う事実は『剣神』の干渉があった事の証明になる。それを主神のティリアが見逃したりはしないだろう。
「あぁ、RYOは……『剣神』は……何て言うか、計算高いっていうかいけすかないっていうかぁ~思い出してきたらムカついてきたなぁ!」
「もうっ! ティリア姉さま! RYO兄様を悪く言わないで下さい! 怒りますよ!?」
んん~? なんか複雑ーっ! てな顔して『剣神』について話してたティリアが怒り出したと思ったらアルティレーネまでもぷんすかし始めちゃったんだけど!? 一体どんな奴なのよその『剣神』ってのは?
「ん、二人じゃ感情が先走って上手く説明できないだろうからあたしが話す。『剣神』のRYO兄さんは、一言で言うなら「切れ者」。魔神の事を誰よりも先んじて警戒して、あたし達がこの世界を創造する以前から、『剣聖剣技』……元を『緋神真刀流』っていう剣技の書物を……」
「私に授けてくれたんです! 私にですよアリサお姉さま!? ああっ! RYO兄様……兄様のお心遣いで私達姉妹はおろか、アーグラスさんもアリサお姉さまもどれだけ助けられた事でしょうか……」
ポカーン……え? こんなアルティレーネ見たことないんだけど?
レウィリリーネが言うに『剣神』とは、どうやら中々に観察眼に長け、用心深い神のようだ。魔神の様子を観察して、「もしや?」とでも思ったんだろうね。だからこそ、妹達がこの『ユーニサリア』を創造する以前からその剣技の書物……もしかしたら指南書とか秘伝書とかかな? をアルティレーネに渡していたからこそ、その書物が巡りめぐってメルドレードの一族に伝わったのだろうね。
「はへぇ~RYO兄ってばそんなことしてくれてたんだ? うち、全然知らんかったよぉ?」
「な、なるほど……この世界に『剣聖剣技』が伝わった理由はわかりました……けれど……」
じとーん……
フォレアルーネも知らなかった『剣聖剣技』のルーツがひょんな事から判明したわけだけども……アルティレーネはどうしちゃったのよ? なんか『剣神』に感謝……と言うより……
「うふふ、アルティレーネ様。まるで愛しい御方を想い慕う恋する少女のようですわね?」
そう! 今アイギスのお母様が口にした恋する少女って表現がぴったりだ。
「な、なんだど? ちょいティリア! その『剣神』ってのは大丈夫なのよね!?」
「あぁ~うん。まぁ、大丈夫っちゃだいじょーぶ……ただ、なんかいちいち言動がキザったらしいし……そうね。ちょっと、そこの男装女に、ラグナース。こっち来なさい」
ほわわ~♥️ って恍惚とした表情でいやんいやん♪ とかしてるアルティレーネを見た私は物凄く心配になって、ティリアにその『剣神』とやらの素性を聞くんだけど、ティリアはなんか曖昧な返事をして、『猫兎』のレジーナと、ラグナースにこっち来るように呼び掛けた。
「はい! 僕に御用でしょうかティリア様? 僕に出来ることがあるなら喜んでお伺い致します」
「おやおや! まさか主神様にお声を掛けて頂けるなんて、光栄の至りだね! ボクにお応え出来る御用向きならば誠心誠意、尽くさせて頂きましょう!」
そして側にやってくる二人。ラグナースは執事が主人にそうするように一礼して応え。レジーナはやたら芝居がかった所作で大袈裟な礼をして応える。
「このレジーナのうざいくらい大袈裟な芝居っぷりをラグナースがやる感じ……想像するとイラって来ない?」
「ガーン! う、ウザイって言われてしまった……」
あー……なるほど。
「胡散臭ぁ~……でも、妹達の様子から悪い神じゃあないのね?」
「まあね。いつもそうってわけじゃないけど、そうやってからかって来るのが玉に瑕ってだけで、ちゃんとアルティのことは大事にしてるいい奴よ?」
どうやらレジーナのようにいちいち所作がオーバーでキザったらしいだけで、変な神ではないらしい。レウィリリーネがうんうん頷き、フォレアルーネも苦笑いでそこが面白いんだけどね~とか言ってる。まぁ、あれだ。大事な女の子を心配してちゃんと助け船出してるんだし、ティリアの旦那様の弟って事だし、心配なんて要らないのか。
「えっと、あのぉ~ボク達は結局それだけで呼ばれたのかな?」
「ああ、違うわ。レジーナ、あんたはそのポーズを処世術にしてきたようだけど、『聖域』にいる以上必要ないわよ? それとラグナース。あんたは商人なんでしょう? 私達の御用商人にならない?」
えっ!!? ってびっくりするレジーナとラグナース。あんれまぁ~ティリアってばそんなこと考えてたのか? レジーナについては今話した『剣神』の素振りに似てたって事で直ぐに見破ったんだろうね。でもラグナースについては?
「ラグナースについてはアリサ姉さんが何かと広めたいって言ってたからよ? レジーナは飾らない自分でぶつかりたい相手がいるみたいだから」
「絶句……って、こういう時に使われるんだろうね……流石主神様です。あの……今すぐと言うわけにはいかないんですけど……この『聖域』で自信を身に付けて、挑みます!」
へぇ~レジーナってば、誰か想う人がいるんだ! そう言うことなら応援しようかな♪ ティリアも彼女の答えに対して頑張りなさいって微笑んでるし。
「お心遣い痛み入りますティリア様。僕の師ディンベルに誓い、誠心誠意。御用商人を努めさせて頂きます!」
「やったわね! ダーリンおめでとう♪」
うん。ラグナースが如何に善良で誠実な商売をしているかは、私も『セリアベール』でしっかり確認したからとっても安心だ。自信ありげに私達を見るラグナースが凄く頼もしい! レイリーアもその決定を喜んで彼に抱き付いた。そんな彼等を見ていたみんなもニコニコ微笑み祝福しているよ。
さぁ、そうしていると日も落ちてきたね。『聖域』を包むオーロラが一層輝き、その美しさを見せてくれる時間帯。みんなの歓迎会もいよいよだ!
ラグナース「十年前かぁ~(  ̄- ̄)ディンベル先生にみっちりしごかれてた頃だなぁ~(^o^;)レイリーアはどうしていたんだい(´・ω・`)?」
レイリーア「アタシはいろんなとこを旅して回ってたわね(*´▽`*)あっち行ったり、こっち行ったりしてたわ!( ≧∀≦)ノ」
ニャモ「ダークエルフは自由人が多いと聞くけれど、貴女もそうみたいね(^ー^)」
レイリーア「ええ(°▽°)気楽に動けて楽しいもの♪(ノ≧∀≦)ノ」
ラグナース「ふふ(* ̄ー ̄)そんな君をフィアンセとして迎えられた僕は余程幸運だったようだね♪(^ー^)」
レイリーア「うふふ♥️(〃艸〃)ふらふらしてたアタシを捕まえたんだから一生大事にしてねダーリン♪ヾ(o≧∀≦o)ノ゛」
ミミ「きゃぁ~ヘ(≧▽≦ヘ)♪ おあつぅ~いぃ(*/∀\*)羨ましいなぁ~(*´∇`*)」
ゼルワ「俺達はまだ里にいたなぁ~σ(´・ε・`*)」
サーサ「はぁε=( ̄。 ̄ )あの頃はまだゼルワがハーフエルフって知られてなくて、里のみんなも私達をお似合いのカップルだって言ってたんですけどねぇ(´・ω・)」
レジーナ「おや(;゜0゜)ではゼルワさんがハーフエルフと判明してからは……(^_^;)」
ゼルワ「ははは(´∀`;)そりゃあもう非難轟々よ、なんつーか、エルフって種族の闇を見た気分だったぜ(ーー;)」
ティターニア「そんなのその里くらいのもんですわ!(*`Д´*)うちの妖精国にはエルフもハーフエルフも仲良く暮らしてましてよ!?(。・`з・)ノ」
アリサ「田舎の村とか結構そう言うのあるのよねぇヽ(;´ω`)ノ」
セラ「わかるぜ~(*-ω-)アタイも十年前は田舎の村に住んでてなぁ~閉鎖的過ぎてつまんねぇからさっさと飛び出したぜ(^∀^;)」
ネネ「そう考えると妖精女王様の妖精国は閉鎖的でありながらも居心地良さそうですね(*´∇`)」
サーサ「本当ですよ( ´ー`)みんな仲良しで驚きましたもん(*^-^)」
ドガ「十年前……おお、儂は丁度そのくらいの頃から酒作りを始めたんじゃ(^∇^)」
ゼオン「そういやドガがセリアベールに来たのって、酒作るのに流通多い街ってのが理由だったか?(*≧∀≦)」
モモ「ドワーフさんはどんだけお酒好きなんですかぁ~?(*゜д゜*)」
ドガ「ワハハ(*`▽´*)冒険者やっとれば酒の材料なんぞも自分で調達したりできるしのぅ♪(((*≧艸≦)ププッ」
リリカ「アイギス様はよくドガ様の影響を受けずに済みましたね?( ゜□゜)」
ガルディング「私もセレスもあまり酒は飲まないからな……遺伝かな?(^_^;)」
セレスティーナ「あら(・・? アイギスはお酒は飲まないのね?(´・ω・`; )」
アイギス「済まんドガ(´▽`;)ゞどうも私は酒は苦手でな(-_-;)」
ドガ「構わん構わん♪(`∀´)ファムとギドに呑み友達は大勢おるでな!( ≧∀≦)ノ」
シェリー「ふぅむ( -_・)十年前ね、私はエミルに魔法を教わっていた頃だわ(ーωー)」
デュアード「……俺はσ(´・ε・`*)冒険者を……始めた……頃か?(・д・`;)」
ミュンルーカ「ワタシは~周囲の反対押し切って僧侶になるって決めた頃ですねぇ~(ノ゜∀゜)ノ」
ブレイド「あ~( ̄▽ ̄;)俺とミストは~」
ミスト「赤ちゃんだったよぉ~Σ(;゜∀゜)ノ」




