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TS魔女さんはだらけたい  作者: 相原涼示
75/211

閑話 風雲! アリス城! ~陸~

アリサ「いよいよ大詰めだねぇ~( ・-・)」

ティリア「この特別番組も今日で六日目(^-^)」

ユニ「第五関門の『フォレア池』ヽ(*>∇<)ノ」

ティターニア「うふふ♪(*`艸´)可愛いセルキーが大活躍しましてよ!(^∇^)」

アルティレーネ「でもこのゲームは難しそうですよね?(^_^;)」

レウィリリーネ「ん(-_-;)あたしは無理(×_×)」

フォレアルーネ「これを抜ければいよいよ最終決戦だぁ~!(ノ≧∀≦)ノ」

アリス「さてさて、どうなりますやら(((*≧艸≦)ププッ」

アリサ「始まりまーす♪(*^▽^*)」

────────────────────────────

【セルキーと踊る】~水柱ダンス~《サーサview》

────────────────────────────


 なんて難しい関門なんでしょう……三回のチャンスがあるとはいえ、私だったらどうなっていることやら? 頑張って下さいね! アイギス、レイリーア!

 私は心で仲間の二人が映るモニターに向かって応援します。今はアイギスがその武装を外し、少し身軽になった状態で、二回目の挑戦を始めるところ。


「ふぅぅ……」

「集中している! 集中しているぞアイギス! さぁーっ! 行けっ! 頼れるのは己が肉体と運だ! それを信じられる者にこそ勝利の女神は微笑むぅーっ!!」

「勝利の女神って……ちょっとぉ~何でここでヴィクトリアが出てくんのよ!?」

「ティリア、比喩。比喩だからね?」


 あはは、あの司会のはぐれエルフの実況に思わずつっこむティリア様をアリサ様が窘めます。どうやら『神界』には『勝利』を司る女神様がおられるようですね。


「ぷぅ~! あの子結構問題児よぉ~? 微笑んだ時は大抵イタズラ考えてる時だからね!」

「ティリア姉~今はそんなのどーでもいいってばよ!」

「え~……どうやら、主神様がお気に召さないご様子ですので、訂正致します。あーあー、オホンッ! さぁっ! いざ行けっ! アイギス! 己を信じた時、勝利のアリサ姫は微笑むだろうーっっ!!」


 あはは♪ それはいいですね! きっとアイギスには何よりも励みになるでしょうし! さぁ、頑張って下さいアイギス!


「アリサ様が見ておられる……不思議だな、それだけで全身に力が漲る」

「うわぁ~気を付けなさいよアイギス? 下手すりゃ変態発言よぉそれ……」


 少しキモイ発言をするアイギスに対しレイリーアが注意しますが……あぁ~聞こえていませんね。ダダダッと猛然と走り出しました!


「さぁっ! 駆けたぞアイギス! 一つ! 二つ三つ四つ! 順調だ順調に進んでいるぅーっ!」


ターンッタンタンターンッ!!


 いいですいいです! とても順調にリズミカルに渡れています! 今ほぼ池の中央に差し掛かります! 頑張れー後半分ですよ!!

 しかしその時です!


ザッバアァァーッッ!!


「なっ! なんだっ!? これは!」

「おうっおうおーうっ!」

「なんとおぉーっ!? アイギスの行く手を阻むように水柱が立ち上ったと思ったらぁーっ! セルキーだぁーっ!! なんと嬉しそうにセルキーが水柱に乗って踊っているぞぉーっ!?」


 まぁ♪ なんて可愛い! って、そうじゃなくて!? これはいけませんね、完全にアイギスの足が止まってしまいました。このまま立ち往生していると……


「す、済まないセルキー! 道を開けてくれ!」

「おーうおぅっ!?」


 ナイアデスとネレイデス……ウンディーネ達がゆらり水面から顔を覗かせます。いけない! このままですとアイギスに待つのは足場を沈められるか、池に引き摺り落とされるかの二択!!


「これはピンチだアイギスぅーっ!! セルキーダンスをのんびり観賞していると仕掛人に池に叩き落とされてしまう! どうするアイギスーっ!?」

「こうなれば、一か八かっ! うおおおっ!!」


 ジャバァーッ! おおっ! おぉ? 飛び込みました! このままでは池に落とされると思ったアイギスは形振り構わず目の前に立ち上る水柱に向かって! するとどうでしょう! 水柱はアイギスの体を持ち上げ、踊るセルキーと同じ舞台へ立たせたではありませんか!?


ワアァァーッ!! いいぞいいぞぉーっ!


「やるじゃないアイギス! って、あんたまで踊らなくていいのよ!?」

「違うっ! バランスを取っているだけだ!」


 水柱の上でセルキーと一緒に踊るアイギスに思わずレイリーアがツッコミます。微妙に上下する水柱の上でバランスを保つのは難しいのでしょう。両腕を振り、足を交互に上下させるそのアイギスの様子は確かに踊っているみたいです♪


「んなこと言って顔がニヤけてるぞアイギスぅーっ! なんだかんだ言いつつ楽しんでるんだろぉぉーっ!? もっと素直になれYO!」

「ふっ! 確かにな! よし、ここだっ!!」「おうっ♪ おーうっ♪」


 ジャアァーンプッ!! タイミングを見極めたのでしょう。アイギスが水柱の上から大きくジャンプしました! ついでにセルキーも。一人と一頭が揃って飛び上がるその様はまるで……


「おぉーっとぉーっ!! アイギスとセルキーが同時にジャアァーンプ! ご覧下さい! 見事な跳躍です! まるで雑技団のショーを見ているかのようだぁーっ!」


クルクルクルーッ!! バッシャァァーンッ!!


 わざわざ身を回転させてセルキーが池に着水し、大きな水柱を立てると同時に、スタッ! アイギスが足場石に着地!


わぁぁぁーっ!! すげぇーっ! カッコいいぞアイギスぅーっ!!


 あはは♪ なかなか派手なパフォーマンスでしたよアイギス! 観衆も嬉しそうにはしゃぎたてます! そのまま一気に駆け抜けて!


「ゴォォールゥゥーッ!! やったやったぞアイギスゥゥーッ!! この難関をクリアーだぁぁーっ!!」

「ヨオオォォォーシィッ!!!!」


ワアァァーッ!! パチパチパチーッ!! スゲェーッ!!


 ふふっ! あの普段クールっぽく見せてるアイギスも今回ばかりは右腕を高く天に掲げ、破顔して大喜びしています! あ、ジャンプまでしちゃって! よほど嬉しく、そして楽しかったのでしょうね♪


────────────────────────────

【お約束を守る】~ナイスパフォーマ~《ティリアview》

────────────────────────────


「わぁ~♪ アイギスのおにぃちゃんすごいすごーい! ね! アリサおねぇちゃん!?」

「うんうん♪ すごかったねぇ~ふふっ! そしてとっても楽しそう。無邪気に笑っちゃって、かーわいぃ♥️」


 ふふ、ホントね♪ 『フォレア池』をクリアーしてはしゃぐアイギスを見て、ユニとアリサ姉さんが嬉しそうに笑ってる。私もなんだか嬉しくなってくるわ♪ だって普段アイギスはあんなにはしゃいだりしないものね。


「うぐぐ……っ! おのれむっつりん!」

「思いきった決断をされましたわねぇ~セルキーダンスで捕らえたって思いましたのに♪」

「これは続くレイリーアさんに大きなヒントを与えてしまいましたね」

「しゃあない……ランダム足場に引っ掛かる事を祈ろうよ」


 一方悔しがるのがアリス。モニターを前に握り拳を作って歯を食いしばっているわ。ティターニアはなんだか嬉しそう。きっとアイギスとセルキーのパフォーマンスが楽しかったのでしょうね? アルティ、フォレアはこの後に続くレイリーアが大きなヒントを得てしまった事に少し不安みたい。まぁ、なるようになるわよ♪


「さぁーっ! 続いてレイリーアの二回目の挑戦だぁーっ! アイギスに続いて見事クリアーできるのかぁぁーっ!?」

「よぉーしっ! 待ってなさいアイギス! アタシも直ぐにそっちに行ってあげるわ~♪」

「頑張って下さいレイリーア!」


 さぁ、始まったわ! レイリーアの二回目の挑戦ね! サーサも応援してるわよ! どうなること、ドッボーォォーン!! や、ら?


「なぁんたることだぁぁーっ!? 勇ましく啖呵を切ったレイリーア! いきなりランダム足場を踏み抜いたぁぁーっ!!」


ブワッハハハハハーッッ!!!


「うみゃあぁぁーっ!! 冷た冷たぁぁーっ!! アリサ様ぁぁーっ!!」

「あはははははっ!! ウケるーっっ!! 今のナイス! ナイスよティターニア! あっはっはっは♪」

「えぇ~!? レイリーアなにやってるんですかぁ~!」


 思わぬ事態に場が大爆笑よ! あ~もう可笑しい! いきなり足場を踏み抜いてボチャーンッ!! ですものレイリーアには悪いけど最高に可笑しいわ♪ サーサもあきれた顔してるけど、少し笑ってるじゃない! これって仕掛人のナイアデスの仕業かしら? 後で褒めてあげなきゃね! 


「ぷっ♪ 笑っちゃ悪ぃとは思うんだけどよ、くくっ! ふははっ! いやぁ~面白れぇのなんの!」

「ワッハッハ!! ええぞええぞーっ! なぁにまだ後一回チャンスがあるわい!」

「きゃっきゃ♪ 引っ掛かった~!」「おうっ♪ おうおうっ♪」


 仲間のゼルワとドガも可笑しそうに笑う。ふふっきっと仲間達の意外な一面を見れて嬉しかったりもするんだろう。仕掛人の妖精達も上手くレイリーアがトラップに掛かってくれて大喜びだ。


「へぇーっくしょいっ! うぅ~! 楽しそうに笑ってくれちゃってーっ! ゼルワ、ドガ! 終わったらお仕置きよぉーっ!?」

「派手なくしゃみをしつつ文句たれてる、レイリーア! アリサ様の魔法でしっかり暖を取るぞぉーっ! ゼルワとドガは覚悟しておけよぉぉ~♪」


 ブルブル震えながらアリサ姉さんの『温風魔法(ドライヤー)』と『暖気上昇(ウォームアップ)』を受けるレイリーアがモニター越しに笑うゼルワとドガを恨めしそうに見ているわ。でもしょうがないわよね♪ 面白いんだもん!


「よぉぉーっし!! 泣いても笑ってもこれが最後のチャンス! 絶対モノにしてみせるわぁぁーっ!!」

「立ち上がったぁぁーっ! 行くのかレイリーアぁぁーっ!? これがラストチャンスだぞぉぉーっ!!」


うおおぉぉーっ!! 頑張れ頑張れレイリーアぁーっ!! 負けるな負けるなレイリーアぁーっ!!


 観衆の熱い声援を受けてレイリーアが最後の挑戦! さぁ、どうなるかしら!?

 ピョンッ! ピョンッ! ピョンッ! おお~出だしは順調! その調子で行けるかしら!?

 ズルッ! 危ない! 濡れた足場のせいで足を滑らせた! っととと、セーフセーフ! なんとか耐えたわレイリーア! やるじゃない!


「危な~! ちょっと焦ったわ!」


 見てるこっちもハラハラドキドキするぅ~! 気を取り直したレイリーアだけど今度は、チャプターンッ! うおお!? またまた危ない! 後一瞬ジャンプが遅かったらボチャンしてたわよ!?


「すごぉーい!! 凄いぞレイリーアぁーっ! ネレイデスの時間差足場沈ませ攻撃をギリギリでかわしたぁーっ! このまま行けるかぁーっ!?」


ザッバアァァーッッ!!!


 出た! セルキーの水柱だわ! でもアイギスがさっき攻略したばかり!


「出たわねアザラシちゃん♪ ふふん! さっきアイギスが抜けたの見てたわよ~? とーうっ!」

「おーうっ♪ おう!」「おうっ! おうおうっ♪」

「なんだってぇーっ!? なんとセルキーの水柱の上で二頭のセルキーが邪魔をしているぞぉーっ!?」

「ちょーっ!? ずるいずるい! ええいっ! もうなるようになれぇーっ!」


 なるほど考えたわね! アイギスの時は一頭だったセルキーが今度は二頭になってる! これじゃたとえ水柱を登ってもセルキーが邪魔をしちゃうかもしれないわ! 勢いつけてきたレイリーアは止まるに止まれずそのまま水柱に突っ込んでいく!


ジャバシャアァーッッ!!!


「おうおうっおーうっ!!」「おーうっ!」「いやっほぉーっ!!」


 おおぉーっ! うまい! レイリーアは見事に二頭のセルキーの間から抜け出て大ジャンプ!! 更に捻りを加えて何処に着地するかを仕掛人に読めないようにしているわ! その姿は体操選手のそれかしら!?


「美しいいぃぃーっ!! レイリーアの華麗なジャンプからの宙返りぃぃーっ!! 仕掛人が何処に着地するかわからずオロオロしているぞぉぉーっ!! これが狙いかぁーっ!?」


スターンッ!!


 レイリーアは戸惑う仕掛人達を横目に華麗に足場に着地! 呆気にとられる彼女達を置き去りにして……


「ゴォォールゥッ!! 掴んだぁーっ! レイリーア! 第五関門をラストダンスでクリアーだぁぁーっ!! お見事ぉぉーっ! なんというパフォーマーなんだお前はぁぁーっ!?」


────────────────────────────

【やっぱりアレか】~最後はコレ!~《アリサview》

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 いやぁ~面白かったわ♪ なかなか見応えのある第五関門だったよ! アイギスとレイリーアがここまでやれるなんて思わなかったなぁ~正直!


「なぁーんてこったぁぁい!! あのむっつりん! 遂にこの城に攻め入って来やがりまっしたよぉぉーっ!?」

「あっちはアイギスとレイリーアの二人だから、こっちはアリスとティターニアの二人で迎撃ね!」


 うがぁーっ! って叫んで頭抱えるアリスにティリアが迎撃にアリスとティターニアを指名する。ん~? 何でこの二人なんだべ? なんぞ理由があるのん?


「うふふ♪ 遂にこの時が来ましたわ! ってなんですのアリサ姫? 不思議そうなお顔をされておりましてよ?」

「あ~なんであんたと城主のアリスが迎撃に出んの?」

「相手が二人だからね~もし五人で来るならうち等も出るんだけどさ」

「ん。ここで城主出て来た方が盛り上がる。最終決戦だから」


 不思議そうに見てた私に気付いたティターニアが話を振ってくれたので聞いてみると、どうも生き残りの人数に合わせて決めてるそうだ。アリスが出るのは盛り上げる為で、ティターニアはこの中じゃ一番序列が下だからなんだって。


「へぇ~それですと、私達『白銀』が全員無事だったらアルティレーネ様もレウィリリーネ様もフォレアルーネ様も出ていらしたのですね?」

「ええ、そうですよサーサさん。ふふっまた機会があればもっと参加人数を増やして、私達全員が迎撃に出れればもっと楽しそうですよね♪」


 一緒に話を聞いていたサーサがなるほど~って頷いて、アルティレーネが楽しそうに、いずれみんなで参加したいって言う。それは確かに楽しそうだけど……迎撃戦ってやっぱりアレなんだろうか?


「えっと……迎撃戦ってさ、車輪が四つついた馬車みたいなのに乗って水の入った筒を使って、紙で出来た的を先に破った方の勝ちってやつ?」

「「「ピンポーンピンポーン♪」」」

「アリサ姉さん大正解! やっぱラスト飾るのはあのカート入り乱れる水鉄砲の撃ち合いでしょー!?」

「ん~♪ わざわざこの時のためにあたしが頑張って作った魔装具!」

「ティリア姉監修のちょーかっちょえぇまっしぃーんだぜぇ~♪」

「その名も『魔動車』です!!」


 うおぉ、やっぱりかぁーっ! 私が確認するとアルティレーネ、レウィリリーネ、フォレアルーネが嬉しそうにハモってピンポーン♪ 妹達の言葉に合わせるようにモニターにそれが映し出される。


「さぁーっ! 遂に! 遂に五つの関門を突破したこの二人! 南の『セリアベール』から決死の覚悟でこの『聖域』に辿り着いた勇気ある冒険者パーティー『白銀』率いるリーダァーッ! アイギィィースッ!!」


うおおおぉぉぉーっ!!! アイギス頑張れぇぇーっ! キャー♪ アイギス素敵ぃぃーっ!


「凄い歓声だ! このスケコマシがぁーっ! その甘いマスクで今まで何人の女の子を泣かせて来やがったぁぁーっ!?」

「根も葉もないことを言うなぁぁーっ!!」


 あはは……やっかみ買ってるなぁ~アイギスは。ふふっ♪ やっぱり男性達から見てもイケメンだよね? 彼の誠実さは私ちゃんとわかってるよ♥️


「続いて『白銀』の頼れるお姉さん! 健康的な色気がたまらないぃぃーっ! レイリィィーアァーッ!!」

「ハァァーイ♪ みんなぁーっ! 応援よろしくねぇ~♪ ~チュッ♥️」


ワアアァァァーッ!! レイリーアッレイリーアッ!! レッツゴーファイトォレイリーアァーッ!! イエェェーアァッ!!


 あっはっはっは♪ なんか応援団ができてるーっ! レイリーアはその陽気さと高い実力になんだかんだと面倒見がいいから、この『聖域』でも人気あるんだよね♪ 今も投げキッスまでして観衆に笑顔で手を振ってるし。

 でだ、アリスとティターニアはと言うと。既に城の前の広場に例の『魔動車』を並べ乗り込んでいる。その『魔動車』だけど……いやいや、見事な再現度だこと! アリスの乗る豪華な車両は一見、重火器を積んだ武装車両……に見えなくもないんだけど、元がゴルフカートだからね~ティリアにも確認したけど、普通の人が早足で歩くような速度しか出ないし、武装も全部ハリボテのお飾りだそうだ。シュールなのが金魚すくいで使うポイをでっかくしたやつが車両の前面にちょこんと乗ってるとこだろう。ティターニアが乗るのはそれをちょっと安っぽくした物だ。


「って、アリス! 着替えなさいよ? 水鉄砲撃ち合うんでしょう、そのままだと」

「ハッハッハーッ! 見ていてくだっさいよぉーっマスタぁ~? このアリスちゃんがあの二人をけちょんけちょんにしてやりまっするぁぁーっ!!」

(わたくし)も頑張りますわぁーっ!」


 だーめだこりゃ、テンション揚がりすぎて人の話が届かんわ。も~どーなってもしーらん!


「うふふ♪ アリスさんにはいい薬になるでしょうから放っておきましょうアリサお姉さま」

「あははははっ! まぁ、好きにやらせましょう。さて、私達も特等席へ移動しましょうか?」

「ういうい♪ あ、アリサ姉は一応囚われのお姫様役だから、あそこね? サーサっちとゆにゆにとミーナちゃんも連れてって」


 ノリノリで『魔動車』に乗り込むアリスをあきれた目で見ていると、アルティレーネが放っておこうと声をかけてきた、と、同時にティリアが移動しようって言い出す。どうやらみんなでお城の前でリアルに観戦するようだ。んで、フォレアルーネに示された私達が移動する場所は……


「はぁ、なんぞアレ? 踊り場かね?」

「ん。囚われた人役の場所」


 ティリア達がお城の二階のバルコニーに移動するようだけど、私達はその上。中三階って言うの? そこに半円形のちょっとした踊り場がある所に行かなきゃいけないらしい。レウィリリーネの説明だと囚われ人役の席だそうだ。あ、でもよく見ればソファーとテーブルが用意されてるね。


「わぁ~あそこからならアイギスおにぃちゃんとアリスちゃん達がよく見えそうだよ! 行こう行こう~アリサおねぇちゃん♪」

「にゃぁーん♪」

「確かに特等席ですね! ふふっなんだか得した気分です♪ 行きましょうアリサ様!」


 ふむ、確かに見通しはよさそうだね。じゃあ、ユニとミーナとサーサを連れてお茶しつつアイギス達が来るのを待ちますか♪


────────────────────────────

【これは面白い!】~楽しむぞ♪~《アイギスview》

────────────────────────────


 長かった! 五つの関門を越えて残った私とレイリーアはアリス殿が待ち構える城に向かい、その歩を進めているところだ。


「あっはっは! いや~楽しいわねアイギス♪ なんか色々散々な目に会ってるけどさ! 子供の頃に駆け回って遊んでたの思い出しちゃったわよ!」

「ふっ、そうか。私は冒険者になりたての頃を思い出したよ! デールに私とバルド、それにロッドの三人。「何事も基本は体力だ!」と言われてな、山や、川に森と色々駆けたものだ」


 懐かしい。師であるデールについて行くのがやっとだった私達……思えば、その日々が今の私を支えているのだろう、何事も経験しておくに越したことはないのだな。


「ふぅーん。それで、今は? 楽しい?」

「ああっ! 先程の池を突破出来たのがな、凄く嬉しくてな、思わずはしゃいでしまったよ! あんなに気分が高揚したのはいつ以来だろう? ふふっ! 次はなんだろうな? ワクワクする!」


 隣を歩くレイリーアの問いに私は少し興奮気味に答える。実際に先程の池を突破出来たあの達成感は胸がスッとした思いだ。


「ふふ♪ そっかそっか、いい顔するじゃない! あんたに足りないのはそーいうとこよ~? その調子でアリサ様を救い出しましょう!」

「ああっ! 行こう!」


 何かを心から楽しむこと……いつの間にか私はそんな簡単な事を忘れてしまっていたのかもしれない。このアトラクションの数々はそんな子供時代に忘れて来てしまったものを、取り戻してくれるようだ。折角思い出したのだ、今度はちゃんと連れて行こう。


「ふっふっふ……来やがりまっしたねぇぇーっ! むっつりん変態ナイトさん!!」

「ここで会ったが百年目ですわぁ~♪ お覚悟なさいましっ!」


 そして遂に辿り着いたアリス城の目の前の広場。そこには着替えられたアリス殿と心底楽しそうに目を輝かせるティターニア様が、不思議なものに乗って私達を出迎えた。


「うっふっふ♪ アリスちゃん。ティターニア様! こーんな楽しい催しをありがとう~おかげですっごい楽しいわ♪」

「あの……その妙な乗り物? はなんなのでしょうか?」

「ふふふのふ! ご説明してあげまっしょーい♪ これは『魔動車』と言って、レウィリリーネ様が作られた魔装具でっすよぉぉ~! はい、カメラさんアリスの手元映しましょう。でっすでっすいいですよ」


 レイリーアは不敵に微笑み、アリス殿とティターニア様に礼を。私はさっきから気になっていたお二人が乗る不思議な乗り物について聞いてみる。こちらにも二台置いてあるので、おそらく私達も乗り込むことになるのだろうが……そんな一抹の不安を感じていると、アリス殿が懇切丁寧に教えて下さった。


「ふふっ貴方達もその『魔動車』にお乗りになって! でないと始まりませんわ♪」


 ティターニア様のお言葉に従い、私とレイリーアは側に置いてあった二台の『魔動車』に乗ってみる。特に椅子とかはなく、目の前に大きなレバーが一本に、変な丸い紙で出来た虫眼鏡のような物があるだけ。脇には妙な筒が置いてある。


「ん。説明する……その『魔動車』は誰かしらが乗り込めば自動で起動する。そして貴方達の目の前にあるレバーを任意の方向に倒せば動き出すから、試しにやって見て?」


 いつの間にか城の二階のバルコニーに移動されておられた女神様達。その中からこの『魔動車』の製作者であられるレウィリリーネ様が操作方法をモニターを飛ばし、お教え下さった。成る程、進みたい方向にこのレバーを動かせば良いのか、どれ、早速やってみるか。


ギャルルルーッ!!


「あっ! 動いた動いた! あはは♪ なるほどね~これ面白いじゃない!」

「前進、右、左、後退~から旋回。ふむ、確かに楽しい!」


 私とレイリーアが早速レバーを操作すると、『魔動車』の四つの車輪が床を擦る音を鳴らし、動き出す。私達は一通りどう動くかを確認し、その面白さに思わず笑みをこぼす。これは楽しい!


へぇ~! なんか面白そうだな! ヤバい乗ってみてぇ~♪


 モニター越しに楽しいと言う気持ちが伝わったのだろうか? 観衆達も楽しそうに私達が操作するこの『魔動車』に釘付けだ。


「大体理解出来たかしら? じゃあ次の説明ね。今度は脇にある筒を手に持って見てね」


 ティリア様がそう指示されるので私達は言われた通り、脇にかかっている妙な筒を手に取ってみる。ふむ、片手剣よりは短いか? 持ち手にまたレバーのような物がついていて、先端には穴がある。


「それは水鉄砲よ! こういう風に持って、このトリガーを引くと、これこの通り~♪」


シャアアァァーッ!


「うみゃあぁっ!? ちべたっ! ちょー!? なにすんでっすかぁーっ! ティリア様ぁっ!」

「あはは♪ ごめんごめんアリス♪」


 二階のバルコニーにいるティリア様がこの筒の使い方を実物を使って実演してくださったのだが、ティリア様がこの水鉄砲を撃った先、水が弧を描き、真下にいるアリス殿に小雨のごとく降り注いだ。アリス殿はたまらずティリア様に文句を言い出す。ははは、折角の新しい衣装が濡れてしまい残念なのですね?


「うふふ♪ この水鉄砲で相手のその紙の的を破った方が勝利ですよ♪ 単純でしょう?」


 そう言うことか。アルティレーネ様のご説明でこのゲームの趣旨がよくわかった! 二階のバルコニーの更に上には愛しのアリサ様のお姿。ユニ殿とミーナ殿と一緒に観戦してくださっている! ここまで来たのだ、負けるわけにはいかない!


「よし! 行くぞレイリーア! 必ず勝利してアリサ様をお救いしよう!」

「はいはい♪ こんな面白そうなことそうそうないわ! 目一杯楽しみましょうか!」

「あ~冷た! ふふん! まっけませんよぉー! 覚悟しんしゃいこのむっつりん!」

「あはは♪ なーんて楽しいのでしょう~! さぁさぁ~参りましてよぉぉーっ!」


 今ここに最終決戦の幕が切って落とされた!


────────────────────────────

【ファイナルステージ】~見事な連携~《アリサview》

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ドドオォォーンッ!!!


「さぁーっ! いよいよ始まったぁぁーっ! ファイナルステージ! 城主のアリス様と我等がぽんこつ女王ティターニアが『白銀』のアイギスとレイリーアを迎え撃つぅーっ!! 『魔動車』を駆り手にした水鉄砲で相手の的を破った者が勝利だぁーっ!!」


ワアアァァァーッ!! 頑張れアイギス! 頑張れレイリーアァーッ!!


 おーおー、始まった始まった~派手な『花火(ファイアフラワー)』の魔法をティリアが打ち上げ、ゲームスタート! ピンク色の水を撃ち出すアリス、緑色がティターニア、アイギスが青で、レイリーアが黄色とそれぞれに色分けされている水を水鉄砲で撃ち合うので、誰が誰を攻撃しているかが分かりやすくていいね。


「両陣営とも一歩もゆずらなーい! 激しく撃ち合っているぞぉぉーっ!! 色違いの水が飛び交う様は美しいーっ!」


 中三階の踊り場からだとみんなの動きがよく見えて結構楽しい。アリス達は形振り構わず突撃するのに対して、アイギスとレイリーアは上手く距離を取り、水鉄砲の射程がどんなものかを試してるみたいだ。この辺りは『弓士(アーチャー)』のレイリーアの入れ知恵だろうね。


「オッケーオッケー♪ 大体判ったわ! アイギス、『ふみまーよだめ』よ!」

「了解だレイリーア! さぁ、アリス殿! 雌雄を決しようではありませんか!?」

「なにおぅーっ! 生意気言ってくれちゃりまっすねぇーっ!?」

「うふふ♪ ほーらほらぽんこつさーんこっちよぉ~? あらぁ~怖くて来れないかしらぁん?」

「にゃにゃにゃっ!? レイリーアさんっ! 礼儀がなっておりませんわよ! ムキィーッ! お待ちなさい! 教育して差し上げますわぁぁーっ!」


ギャルルッ! ギャッ!! ギャルルルーッ!!


 石畳で舗装された地面をけたたましく各カートのタイヤが擦る音を鳴らして、四台のカートがあっちいってこっちくる中、色違いの水がピューピュー飛び交う。今のところ的にヒットはないね。


「おぉーっと! ここで動きが変わったぞぉ? アリス様がアイギスを! ティターニア様がレイリーアにそれぞれ狙いを定めたようだぁーっ!!」


 うんうん、今まで動き回っていたのは『魔動車』が自分の操作にどれだけ反応を返してくれるのかってのを、アイギスもレイリーアも試していたんだろうね。


「わぁ~すごぉーい! あはは綺麗だねぇ~アリサおねぇちゃん♪ でもさっきレイリーアお姉ちゃんは何を言ったの? まーよめ?」

「そういやなんかアイギスに言ってたね? 私もよくわかんなかったよ。サーサはわかる?」

「ええ、あれは『二三○四駄目(ふみまーよだめ)』あの水鉄砲? の、射程距離がおおよそそのくらいあるって言っているんです。二~三メートルなら有効だけど、四メートルを越えるとダメってことですね」


 ほっほーう! なるほどねぇ~よくもまぁそんな暗号考え付いたもんだね。しかし、アリスもティターニアもあんな見え透いた挑発に簡単に引っ掛かっちゃて~どうなっても知らないわよ?

 パリパリ。ユニとサーサと一緒にポテトチップを食べつつ広場を駆け回る『魔動車』達を目で追う。うん、やっぱりうすしおがいい味出してる! のりしおも美味しいわ♪


「あっ! 見てアリサおねぇちゃん! サーサちゃん! ティターニアちゃんが……あの位置って危ないと思う!」


 おや、ユニってばよく見てるね♪ そう、一見するとアイギスとアリス。レイリーアとティターニアが互い互い相手をしているように見えるんだけど……


「うん。あの位置だと向き合って相手してるレイリーアは勿論、()()()()()()()()()()()()狙われるねぇ」

「アリスさんはアイギスの的を撃とうと躍起になっている今が好機ですね! 頑張れ二人とも~♪」


 アイギスとレイリーアは反時計回りに、中央で背中合わせのアリスとティターニアの二人に、時にグイッって近付いてみたり、時にグイッっと離れてみたりと不規則な動きを見せて翻弄する。そんな中、遂に事態が動いた!


「ほらほらぁっ! さっきの威勢良く啖呵切ったのはウソっぱちですかぁ~むっつりん! そーんなつかず離れずじゃあ~このアリスちゃんは倒せませんよぉーっ!?」


ピシューピシューッ!!


「ふふっそれもそうですね! では行きますよアリス殿!」

「おぉーっ!? アリス様と並走する形を取っていたアイギスが仕掛けるようだぁーっ!! アリス様に向かって正面反抗戦かぁぁーっ!?」


 アリスの売り言葉を買って出るアイギス! レバーを操作してアリスと正面から向き合う! アリスはここぞとばかりにアイギスの的に向けピシューンッ! 水鉄砲のトリガーを引くも、アイギスはそれを読んでいたと言わんばかりにレバーを操作しアリスのピンクの水を回避! そしてアリスの『魔動車』とすれ違い様に水鉄砲のトリガーを……


「はぁ!? 何処に撃って……って! ティターニア避けるんでっすよぉぉーっ!!」

「ふえっ!!?」

「アタシ相手に余所見なんてしちゃっていいのかしら!? ティターニア様もらったわ!」


ピシューンピシューンッ!! ボフーンッ!! プスプスプス~。


「んなぁぁーっ!!? なんですのぉぉーっ!?」


ワアアァァァーッ!!!!


「これは見事だぁぁーっ!! なんと言う鮮やかな連携プレェェーイッ!! 御覧頂けましたでしょうか皆さぁぁーん!? アイギスとレイリーアの射撃が我等がぽんこつ女王の的を撃ち破ったぁぁーっ!」

「やるわね! 最初に挑発して自分に注意を向けさておいてからの~」

「見事な誘導をしたレイリーアさんでした! 上手にアイギスさんの射角にティターニアを誘導されていましたね!」

「アイギっちも巧かった! あそこで正面向かれたら反射的に撃っちゃうよねアリスっち~♪」


 そう、アイギス達の狙いは最初からティターニアに絞られていたんだね。アイギスに対して何かと厳しいアリス。「ぽんこつ」って言ってやれば直ぐムキィーッてなっちゃうティターニア。この二人を挑発に乗せるのは容易いことだ。後はティリア、アルティレーネ、フォレアルーネの言った通り、まんまとその策略に嵌まったアリスとティターニアだ。


「まったく……あの二人は冒険者を甘く見すぎよねぇ? ユニはあんな風に人を見下したりしちゃ駄目よ? こういうときに恥ずかしい思いしちゃうからさ♪」

「はーい! アリサおねぇちゃん♪ ユニねアイギスのおにぃちゃん達のこと凄いなぁって思ってるよぉ~だってみんなで頑張ってこの『聖域』に来たんだもん! それだけで凄いよぉ♪」

「ユニちゃぁん♪ なんてなんてなぁ~んていい子なんでしょう! ユニちゃん大好きです♪」


 ふふ、今の私ちょっと説教くさかったかなって思ったけど、ユニは素直に聞いてくれて、にこーって天使の微笑み(エンジェルスマイル)を見せてくれた♪ そんなユニを見てサーサは嬉しくなったんだろう。ユニをぎゅってして喜んでいる。


「それはそうと、ティターニアの『魔動車』がボフンッ! って言って煙噴くのはどういう訳レウィリ?」

「ん。人数増えた時を考慮して誰が脱落したかわかりやすくしたの。的が破れると音を立てて煙を噴かせて動かなくなる。そして乗ってる人が降りると……」


 的を破かれた途端音と煙を立てたティターニアの『魔動車』を不思議に思ってレウィリリーネに聞いてみると、納得の答えが返って来た。ほへぇ~なるほど~って感心しているとティターニアがその『魔動車』から降りてティリア達の所に戻って行く。「くやしぃぃーですわぁぁーっ!」って叫びながら。すると……


ポフンッ!


 ティターニアが降車して無人となった『魔動車』がそんな音と白煙を伴い、跡形もなく消えてしまったではないか!


「ん♪ こうしてあたしの手元に戻るようになってる。アリサお姉さんの『中継基地(サテライトハウス)』を参考にさせてもらったの」


 へぇぇーっ! 流石は私の魔装具作りのお師匠様のレウィリリーネだ。これなら脱落した車両が邪魔になることもないね!


「レウィリリーネ様もまた凄いですね! 流石女神様です。ご尊敬申し上げます!」

「ん~? 夜中にそういうの作ってるからレウィリリーネ様はお寝坊さんなのぉ~?」

「あぅ……違うもん……朝は、朝は……寝るものだから……」


 あはは! 私とサーサが褒めると、むふーって顔でドヤ顔してたのに、ユニの一言で途端にあわてて苦しい言い訳を始めるレウィリリーネだ。可愛い妹だね♪

 そんなほっこりする場面も挟みつつ、ファイナルステージは続くのだった。

ゼルワ「おーおー(*´∇`)アイギスの奴はしゃぎやがって( ^▽^)」

ドガ「儂、結構長い付き合いじゃが(゜A゜;)アヤツがあんなに楽しそうにしとるの見たのは初めてかもしれんわい(;´∀`)」

シドウ「歳相応でよいよい( ´ー`)若者は元気なのが一番じゃ(*゜ー゜)」

ジュン「シドウってばジジ臭いぞー?(*≧∀≦)」

珠実「実際に爺じゃからな( ̄0 ̄;)」

リン「しかし、レイリーアの奴は期待を裏切らぬな(*´▽`*)」

ゼルワ「ははっ!(^∇^)アイツ賑やかしぃだかんなぁ~♪(о^∇^о)」

ドガ「うむ!(^ー^)一回目に二回目と笑わせてくれおるわい!ヾ(≧∀≦*)ノ〃」

珠実「あのアザラシは可愛いのう~(’-’*)♪妾も共に戯れてみとうなったぞ?(*´艸`*)」

ジュン「一緒におうおう♪(*≧ω≦)って踊るのも面白そうだぞー!ヽ(*≧ω≦)ノ」

シドウ「して、あの『魔動車』とはなんじゃぁ~(´・ω・`)?」

リン「余ではあの筒を使えぬな(゜ω゜;)」

ゼルワ「あれはなんか見てて、こう~(>_<")ワクワクしてくるな!(ノ・∀・)ノ」

ドガ「あれに乗って自由に駆け回ってみたいわい!( ・∇・)」

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