閑話 メビウスの四季 冬~後編~
アリサ「あい♪( ´ー`) つづきだよん(´・∀・`)」
ユニ「引き続きユニークアクセス四万突破と連載二周年を記念した小話だよぉ~ヽ(*>∇<)ノ」
ティリア「こたつ最高~♪( ´ー`)」
アルティレーネ「素晴らしいです……これは『神器』として認定されるべき魔装具ですね!("⌒∇⌒")」
レウィリリーネ「賛成……『神界』にも広めるべき……(。-ω-)zzz」
フォレアルーネ「いいよねぇ~これ(´▽`) こうしてさぁ~(*≧∀≦)」
アリア「……ぴゃんっ!?Σ(゜ロ゜;) な、なにですか今の足誰ぇ~?(>_<)」
アリサ「これっ!( `Д´)/ アリアにイタズラすんじゃないよフォレア!(*`エ´)」
フォレアルーネ「てへへ(*ノω・*) ごめんごめん♪(^-^) こうした可愛いイタズラもできるし( *´艸`)」
アリサ「まったく(*゜∀゜)=3 ほどほどになさいね?(^_^;) 後露天風呂も作ったから、みんなで楽しみましょう?(*´∇`*)」
ユニ「わーヽ(*´∀`*)ノ って、普通のお風呂と違うのアリサおねぇちゃん?(´・ω・`)」
ティリア「名前の通り外を臨めるお風呂よ~(  ̄- ̄) 冬場に行きたくなーい( ̄O ̄)」
アルティレーネ「うぅ、私もちょっとこの寒いなかお外でお風呂は遠慮したいです(>o<")」
アリサ「(  ̄- ̄)……乙なのにぃ~」
────────────────────────────
【狐】~謎の遊び~
────────────────────────────
引き続き『無限円環』内の私の屋敷。『アリサさんの引きこもりハウス』の庭に、二頭の狐がおる。
普通の狐と尾が九本ある狐だ。あの九本の尻尾の狐は珠実だろう。狐の姿になってるのは初めて見たわ。もう一頭は……ああ、ルーナだね。
空は快晴。はらはら降り続けていた雪も止んで、ヒンヤリと肌を撫でる冷たい空気が結構心地よい。寝ぼけた頭をきっちり起こしてくれるね。
「さて、朝ごはんも食べずに何をやっとるのかね、あの狐達は?」
私が珠実達に直ぐ声をかけないのは、彼女達が何やってるかが気になったからだ。と、言うのも、あの狐達は何故か目の前に雪山を作り上げ、それをじっと見つめているのだ。なんだろう? あの、人一人が体育座りしてる分くらいの大きさの雪山に何かあるのだろうか?
じー……フリフリ……タタッ!
お? 珠実がその小さい雪山を尻尾フリフリさせて見つめてるって思ったら、軽やかに駆け出した。
ピョーン! ズボッ!
え!? なんで!?
ピョーン! ズボッ!
「ルーナまで! いやいやいや! なにしてんのあんた達!?」
意味わからん! 雪山をジャンプして飛び越える遊びかと思ったら、なんと二頭共雪山のてっぺんに頭からぶっ刺さりに行って、その上半身を埋め、下半身だけ雪山に生やしているじゃないの。なんなの!? 一体何がしたいんだねあんた達は?
「ちょっとちょっと! 珠実、ルーナ! なにして、いや、何がしたいのよ!?」
ズモモモッ! ボーンッ!!
「おおっ! アリサ様~おはようさんなのじゃぁ~♪」
「おはようございますアリサ様」
えーなんぞ今の? 私が声をかけると、雪山にピーンって直立してたこの狐達の下半身がずぼずぼと埋まって行き、ボーンって雪山を弾けさせて飛び出してきたもんだ。
「お、おはよ……鼻の頭に雪残ってるわよ?」
「おお、道理でちべたいと思うたぞ」「うふふ♪ これも醍醐味ですね!」
ブブブブッ!!
挨拶を返す私に全身を振るわせて雪を払う二頭の狐。うーむ、さっきの謎行動はともかく、鼻長くてスラッとシャープなお顔、リアルな狐をこう間近で見ることってそう機会なかったから、ついつい観察したくなっちゃうね。取り敢えず撫でまくってくれよう!
うももも、ひょー! 冷たい~けど二頭共にもっふもふじゃないの!? ただ、やはり珠実に比べてルーナはちょっと毛質が固いようだ。
「はふぇ~♪ 気持ちよいのじゃぁぁ~アリサ様もっともっと~!」
「あああああああ……と、とろけて……とろけてしまいます~♪」
ごろん、はっふはっふ! って寝転がってルーナが私にお腹を見せてくるので、もっと撫でてあげようと手を伸ばすんだけど……
ズムッ!
「うきゃんっ!!?」
「この童! 妾を差し置いてアリサ様に撫でてもらおうなどと! 後二百と二十八年は早いわ!」
珠実の前足がルーナのお腹を踏み踏みしております……ちゃんと加減してるようだから大丈夫みたいだけど上下関係はっきりしてんだねぇ~それよかその具体的な年数はなんぞ?
「はいはい、あんまいじめないの。んで、あんた達朝ごはんも食べないで何やってたの? さっきの逆立ちダイブ何?」
「おおっ!? 遊びに夢中になって飯を忘れておったのぅ!」
「『聖域』や珠実様の棲処にも多少は雪が降るのですが、ここまで積もる事はあまりないのです」
ふむ、どうやら雪遊びで間違いなかったみたいだね。変わった遊びだけど……まぁ、うん。何も言うまい、面白かったしね。取り敢えず朝ごはんが準備できてる事と、こたつの事を伝えて屋敷に戻るように促しておいた。
「こたつ~? なんなのじゃそれは!? 皆が腑抜けとなる魔装具とは興味深いのぅ! 行くぞルーナ、朝餉を食うてそのこたつを攻略じゃ!」
「かしこまりました珠実様! アリサ様、お教え下さってありがとうございます!」
ぼわんっ! と一瞬でいつもの姿に戻った珠実は、同じく人の姿に戻ったルーナに声をかけ、屋敷に戻って行く。ルーナも一言私にお礼を言って珠実の後についていった。
「ほわあぁーっ!! なんなのじゃこの心地好さはぁぁ~♪」
「たまりませぇぇ~んっ!!」
そして、その二人の歓喜の雄叫びが屋敷から聞こえてくるのに、そう時間はかからなかったのでした♪
────────────────────────────
【アリスの森】~聖魔霊と一緒~
────────────────────────────
「う~んうんうん。うんうにゃにゃん! この辺りにでっすねぇ~いいっでっす四人さん?」
「はい。アリス様」「中々に広大でありますな」
「ふふ、楽しみだなぁ~♪」「で、でも本当によろしいのですかアリス様?」
お、いたいた。アリス発見~一緒にいるのは聖魔霊親子だね。『ミーナ野原』の隅っこでなんぞおしゃべりしてるみたいだけどなんだべね? 声かけて訊いてみよう。
「アリス~バルガス~ごはんも食べないでなにしてんの~?」
「マスター! もうそんな時間でっす!?」
「これは、ついつい夢中になってしまいましたな」
私の声に驚いたように振り返る五人。みんなごはん大好きなのに、それすら忘れちゃってたなんて、一体何をそんなに夢中になってたんだろ?
「ご心配おかけして申し訳ありませんアリサ様!」
「えへへ♪ 実はアリス様が提案してくれたんだ!」
おっすっす~って近付く私にお辞儀するフェリアと、ちょっと照れくさそうに頭を掻いて笑顔を見せるパルモーに「いいよいいよ」って答えて、私もまぜてもらう。
「うふふ、ほら、アリス様の名を冠した施設をご用意下さる。と言うお話をされておられたでしょう?」
「ああ、うん。『ミーナ野原』とか『ユニの花園』みたいに何か作ろうって話だね?」
「でっすでっす♪ それで、どーせでっすしバルガスさん達の名前も使っちゃおうって思いまして~」
ほほう~なるほど! ネヴュラの説明に、そう言えばアリスも名を冠した設備とかを羨ましがっていたのを思い出す。それで話が盛り上がってたのかな?
「アリスは『聖域』の意思でっすし、マスターの『無限円環』にもちょーっとしたプチ『聖域』……『アリスの森』な~んてのご用意いただいて~その中に聖魔霊さん達の名前ついた色々をでっすねぇ♪」
ふむふむ、『アリスの森』か悪くないかも。『聖域』はその大部分が森、大森林……否、樹海とも呼べるほどの密度で木々が広がっているからね。その中にバルガス達の名前がつけられた諸々が欲しいってわけか。
『んで、あんた達はどんなのがいいの? 森の中にあっても違和感のないやつにしてよ?』
「僕は洞窟!」「私は泉が良いと思うのです!」
「うふふ、私はちょっとした庭園などがあれば……」「我は門などが良いのではと……」
ほう……聖魔霊のそれぞれの答えを聞いて、もわんもわんとイメージを膨らませて行く。うむむん~厳かな神気を纏う神秘の森の中、堅牢な門に守られた聖なる泉。それを囲う美しい園、そしてその先にぽっかりと空いた洞窟の入り口……
「……パルモーくんや? 洞窟じゃなきゃ駄目かね? そもそもなんで洞窟なの?
それと、バルガスの門にはどんな意味がこめられてるのかな?」
うん、イメージすると自然ではあるように思える。でも、門ていう人工物を置くなら洞窟じゃなくてもいいと思う。もしくは洞窟をそのままに門じゃない何かのほうがいいような気がするね。
「家族を守る門……と言う意味がございます」
「僕はね~その、秘密基地みたいにしたいな~って思ったんだ!」
私の質問に照れくさそうに答えるバルガスとパルモー。ふふ、似た者親子だねぇ~♪ でも、なるほどと思う。バルガスの家族思いなところも、パルモーのやんちゃな少年の心もどっちも大事だと思う。
「もちっと自然な形にしたいでっすねぇ~バルガスさんの家族を守るって気持ちも大事でっすけど~」
「そうね~あんたは聖魔霊一家の大黒柱でもあるんだし、見守るって感じはどう?」
「うふふ、ここはアリサ様のお膝元ですものね。あなたももう少しリラックスなさって、ね?」
そうそう、アリスとネヴュラの言う通りだよ。この『無限円環』は私の領域だし、穏やかに過ごせる場所だからね。バルガスもバトルの事は忘れてもらって、身構えることなくのんびりしてもらいたい。
「家族を見守る大樹なんていいんじゃない? 流石に『世界樹』ほどとはいかないけどさ」
「おお~いいじゃんそれ! 父ちゃんそうしなよ!」
「素敵です! 無骨な門よりよほど自然ですね!」
家族を見守る……私の提案を一言復唱したバルガスは、パルモーとフェリアのはしゃぐ声に、子供達に目を配り、ネヴュラを見て、彼女が微笑み頷いたのを見て瞑目。
「かしこまりました。子も大きくなっておりますし、先の成長を見守る事もまた重要ですな!」
うんうん。どうやら納得できたみたいだね。なんだかんだ言ってバルガスは子煩悩……家族思いのいいパパさんだなぁ~って改めて実感したよ。
────────────────────────────
【鳥達】~危険なゲーム~
────────────────────────────
さて、次は『ガルーダナンバーズ』達だ、あの鳥達はどうしてるのかな? この寒さに震えてたりしないだろうか?
アリスと聖魔霊のそれぞれの名前を冠した色々をぽぽーんと創造して、朝ごはんを食べるように促した後、今日は訓練を休んで思い思いに雪遊びしたりして過ごすのだということも伝えておいた。その事に目を輝かせて喜んでいたからきっと、ごはん食べた後はお外ではしゃぐんだろう。
「ふむ、どうやら湖の方にいるみたいね。なにしてんだろ?」
ミニマップを確認すると、湖にマークが集中しているのがわかり、詳細を確認すると『ガルーダナンバーズ』の面々が集まっているようだ。この寒い中水遊びもあるまいに、そもそも氷ってるはずだ。そんな湖に集まってなにしてんだろね?
《うっひょぉぉーっ!! 止まんねぇーっ!?》
《飛べ飛んじまえって!》
バサアァッ!! バサバサバサーッ!!
《おおーっ! 今の結構ヤバくね? もうちょっとで木に衝突してたぜ?》
《ふっ見事よ! 我も負けられぬな!》
《あっ! やべぇミスったーっあぁぁぁーっ!!?》
ツルンッ! クルクルクルーッ!! ズシャアァァーッ!!
《ぐええーっ!?》
グワーワグワーワッ!! って大いに盛り上がるグリフォン達は一体何をやってんのかというと……うーん、着陸訓練? 湖上空を旋回して、一頭づつ順番に氷った湖に滑空して降りて行き、勢い余って止まれずに再び上空に舞い上がる者もいれば、氷った湖面に接触する際にバランスを崩して、派手な横回転決めてばたんきゅーする者もいる。
「なにも普通に速度落としてゆっくり着地すればいいんじゃないの?」
《それではゲームになりませんよアリサ様!》
《滑って上手くあの木の前に止まれた者が勝者となる遊びなのだ》
あまりに奇怪な行動を見た私は観戦しているレイヴンとゼーロに近付いて声をかけて聞いてみた。どうやら彼等なりにこの冬の遊びを見付けたようだ。これもある意味チキンレースと呼べるのだろうか?
《因みに最高記録はエスペルの十センチだぜ~ご主人!》
「十センチって結構すごいね。そのエスペルは何処に……」
私が見に来た事に気付いたグリフォンが数頭寄って来てグワグワ言い出すので、話を聞いてみると、どうも滑走する先にある一本の木の目の前、十センチで停止したエスペルが最高記録保持者らしい。そりゃすごいねって思って、そのエスペルの姿を探すんだけど……件の木の横に大きな雪山があるのがわかる。もしかしてあれがそうなの?
「どっこいしょ~♪ うほ~あんた雪積もらせてなにしてんの? ホレ、飛びんしゃい?」
(わぁ~? 魔女さま、じゃないや。聖女さま~いきなり飛び乗らないでくださいよぉ~? びっくりするじゃないですか)
ももももっ!
その雪山じゃなくて、エスペルに面白半分に飛び乗ってみた。普段からモコモコのふわっふわなモコプーのエスペルだけど、冬毛にでもなったのかいつも以上にもっふもふだ! 雪積もらせてたせいでちょっとちべたいけど中々に心地好い乗り心地じゃないの♪
「あはは♪ ごめんごめん。『小さいは可愛い』解除したあんたに一度乗ってみたかったのよね! ホレホレ、記録保持者~私にもその瞬間を見せてみぃ~?」
(も~しょうがないですねぇ~♪ 振り落とされても知りませんよ~?)
以前エスペルには『小さいは可愛い』をかけて、そのサイズを小さくしてたんだけど、今はその魔法を自由に解除したり、またかけたり出来るようにしてあげてるんだよね。だから元のサイズに戻るのも、また小さくなるのもエスペルの意思で決められるのだ。
《あー! いいないいなエスペル~! ご主人~俺達にも乗ってくれ~♪》
「あはは! 気が向いたらね~♪ おお~なんか自分で飛ぶのと違って新鮮だねぇ」
エスペルがちっちゃい翼を一生懸命にパタパタさせると、ゆっくり、ふわぁ~って感じで浮上していくのがわかる。うむ、やはり魔力に依るところが大きいみたいだ、最初のパタパタは魔力を浮上に使うための合図みたいなもんか? 単に鳥としての習性か?
「お~! 飛び上がっちゃえばその翼も舵取りに使えるのね?」
(そうですよぉ~ワタシの翼は飾りのように見えて、実はちゃんと使えるんですぅ~)
飛び上がりから、加速に魔力を割く必要はあるようだけど、一度空に上がれば後は微量の魔力で十分なんだそうだ、滑空からの方向転換についてもしっかり翼が機能するらしい。
「しかしこれは……ちょっと、怖いかも」
(あははは~何をおっしゃいますやら~? 普段からアリアちゃんに乗って飛び回ってるじゃないですか?)
いや、そうだけどさ! あれは自分でコントロールが出来るから恐怖を感じないのであってだね?
《おー! エスペル! また挑戦すんのかよ?》《しかもご主人乗せてるじゃねぇか!?》
(はいはーい、グリフォンさん達~聖女さまがまざりたいそうなので再挑戦しますよぉ~)
《おー♪ じゃあ順番譲るぜ!》《ご主人を楽しませろよ~♪》
ぐるぐる旋回しながらゲームの順番待ちしてるとこにお邪魔していくエスペル、グリフォン達も私達に気付いてお先にどうぞってしてくれたよ。うんうん、ありがとう~口は悪いけどみんな紳士でアリサさん嬉しい!
(それでは~いきますよぉぉ~!)
「う、うおぉぉっ!? にょわぁぁーっ!!」
ちょっ!? 高い! 速い! 怖いーっ!!
────────────────────────────
【露天風呂】~むっつりアリサさん~
────────────────────────────
(イェアァァーッ! 新記録ぅ~♪ 聖女さま~新記録ですよ! 八センチ!)
「あ、あぁ……うん。よかった、ねぇ……あー、死ぬかと思ったわ……」
わーわー! すげぇエスペル! お前無敵かよ!? とかグワーグワーと騒ぐ鳥共を横目に、私はズリズリ~って感じでエスペルから降りた。正直、めっちゃ怖かったわ……エスペルってずんぐりむっくりしてるからそんなにスピードなんて出せないだろう、なんて勝手に思い込んでた。高高度から高速で滑空……というか落下してどうしてあんなに綺麗に止まれるのよ? 慣性どこ行った!? って言うか、何で私にだけ慣性来たの!? あやうくつんのめって木に激突するとこだったわよ!? お前はイナーシャルキャンセラーでも搭載しとるんかい!?
はぁはぁ……とまぁ、ツッコミどころ満載で息切れおこしちゃうほどだけども、兎に角マジに怖かった、前世のジェットコースターに安全バー無しで乗るようなもんだ。興味本意で彼等の遊びに付き合っちゃいけないね。
「とりあえず、あんた達も遊んでばっかいないで、ちゃんと朝ごはん食べなさいよ~?」
《おお、そうであった! つい夢中になってしまったな》
《申し訳ありませんアリサ様。すっかり失念しておりました。溶岩浴を楽しんでいるレイミーアにも伝えておきましょう》
お願いね~って、私に謝るゼーロとレイヴンに手をヒラヒラさせて答えておく。しかしまぁ、レイミーアは相変わらずあの山の火口できゃっきゃしてるのか……変な子だわねぇ。
「んでも……露天風呂だと思えば、あの火口付近って絶景ポイントでもあるわね」
この『無限円環』に四季を創造しようとしたのも、その露天風呂がきっかけだし、ちょいと良い場所ないか探して見よう。見付からなければ新たに創造すればいいんだし!
「やっぱり朝日と夕陽は拝みたいのよね……春は梅や桜が花を咲かせて~♪ 夏は……なんぞ?」
う~んって、レイミーアの為に創造した山岳地帯を眺めながら、新たに設置する露天風呂のベストポジションを考える。季節毎の景色の移ろいを存分に堪能できる、そんな素敵な露天風呂にしたいからね。チョー真剣ですよ!
「よし、あの辺がいいかな?」
そうして色々候補となる場所を見繕い、イメージを膨らませながら造り上げて行く。うん。とあるブロックゲームみたいな感覚で楽しいね♪
「ちゃんと男湯と女湯に分けて~脱衣場に洗い湯~ふんふんふーん♪ 怪我しないように石畳は滑らかに~でも、自然の形を崩さないようにしてっと!」
一瞬混浴も……なんて考え、大好きなアイギスと一緒に入るのを妄想したりするんだけど……ヤバイ、鼻血出そうだ。若い男女が一緒に裸でお風呂なんて入ったらイケナイ事が起きてしまう! いかんいかん! そんなドスケベアリサさんはちょっと封印封印。
「その封印はいずれ解き放たれる。ククク、今はその日を夢見て眠るが良い……待っているが良いぞアイギスよ! ふははは♪」
って馬鹿か私は? 何中二っぽく言って遊んでるんだってばよ? これじゃレイリーアを健康優良ぇっち女子~なんて笑えないじゃないの? 駄目だなぁ~恋は人を馬鹿にしちゃうんだねぇ、あはは。
「よし! こんなもんだね。にゅふふ♪ 折角だから入ってみよっと!」
変な妄想しつつ、出来上がった露天風呂。男女を分ける仕切りは竹の柵。脱衣場は木組みで、趣深く自然な感じを崩さずに。湯は地下に山岳部の地熱で温められた、気持ち熱めの湯。
周囲を木々で囲み、露天風呂の先を拓けさせて、未だに遊び続けている鳥達のいる湖を眼下に臨む事ができる。
「ふへぇ~あったかぁ~♪ おーおー、グリフォン共め、ご飯も食べずにまーだやっとるわ……」
髪を結い上げ、服を脱ぎ、洗い場で身体に湯をかけ軽く汚れを……まぁ、魔法で保護してるから汚れてないけど……落として、そっと湯に足を入れて湯加減を確認。大丈夫そうなので全身を浸からせる。
温かな湯が全身を包み、その心地好さに変な声が出る。暫く目を細め、その心地好さを堪能し、広いその露天風呂を独り占めしている優越感に頬が緩む。更には朝日を反射して煌めく積もった雪もまた美しく、私は大満足だ。
気分を良くした私は広い湯船にうつ伏せに浸かり、湖ではしゃぐ鳥達を眺めながら、動物達とも一緒に入ってみたいなぁ~なんて考える。
「おサルさんみたいに一緒に入れる子はおらんかね? ちょいと『聖域』の魔女に頼んでみるかな?」
そしてユニやアリアに妹達ときゃっきゃしながら楽しみたいね♪ この『無限円環』はまだ創造したばかりだから、動物達がいないんだよ。動物好きの私としてはもっと沢山の動物達に暮らしてもらいたいから、クラフトを頑張って進めよう。
────────────────────────────
【神器こたつ】~抗いし者~
────────────────────────────
「別に冬だからってわけでもないんだけど、餅つきをしましょう!」
「「「えー?」」」
こら! そこの妹達! いつまでもこたつむりしてないで動きなさいよ! まったく、ティリアとフォレアルーネはともかく、真面目なアルティレーネまで一緒になってだらだらと!
「むーりぃー……こたつは誰でも怠け者にする究極の神器だもーん」
「いやーさすがの主神様もこれには白旗あげるわぁ~もう無条件降伏よぉ~?」
「ごめんなさいアリサお姉さま……未体験の心地好さにどう頑張っても抗えないのですぅ~」
……駄目だこの妹達。すっかりこたつに完全敗北しとるがな。あ、いや、待て。レウィリリーネはどうだろう? あの子だけ一緒じゃないようだけど? そう思い、レウィリリーネの姿をこの『引きこもりハウス』のリビングに探すのだけど……
「こたつは至高……ん。ミーナもそう言ってる」
「うなぁ~ん♪」
あぁ……レウィリリーネ、あんたもか……しかも自分用に作ったのか、一人用のこたつにちょこんと座り、ウトウトしながら他の妹達と似たような事を呟いては、懐に潜り込んだミーナも一緒に「そうだそうだ」と言わんばかりの声を出しおった。
「これは冬眠するにほどよい……アリサ様。春になったら起きる故暫し眠らせてもらうぞ?」
「ユナイト! 室内で冬眠なんてしないの! あんたまでもっともらしい事言ってだらけないでよ!?」
なんてこったい! ユナイトまで冗談抜かしよる始末! これは由々しき事態だわ……もういっそこたつを強制撤去するしかないかしらね!?
ガシィッ!!
そんな私の考えを感じ取ったのか、このリビングでこたつに入ってたみんなが一斉にこたつにしがみついた。
「こたつ撤去断固阻止!!」「そーだそーだ! そんな横暴は認められん!」
「たとえアリサ様のご指示でも……」「アリサちゃん! それだけは許して!」
妹達、ゼオンと帝国組、ラグナースや冒険者達、リールとフォーネや使用人達までもが、「このこたつこそ、我等が『聖域』!」とか、アホなこと豪語して一歩も退かない。
「アリサ様……普段の皆さんからはとても考えられないほどのだらけっぷりですわ! どうしますの~? 私その餅つきに興味津々ですのにぃーっ!」
「女王陛下にはげどうでございます! なんとかなさいませんと……」
「ほうって置けばいいんじゃないかしらね?」
「まったくだ! 『懐刀』も『四神』も一緒になって……情けないったらありゃしない!」
もちろんみんながこたつに屈したわけではない。散々外で雪遊びに興じていた『懐刀』達も、『人化の術』で人の姿をとり、こたつで寛いでいるなか、一緒にはしゃいでいたティターニアにリリカさん。
先日、ついにあのゲームをクリアして、二作目をプレイ中のシェラザードとゆかりが。
「折角人の姿になれたのですから、僕も餅つきやってみたいです!」
姿が見えなかったカイン。どうも彼は珍しい雪景色を見て昂ったようで、ザウルとアッシュ、ノアと一緒になってひたすらかけっこして遊んでたみたいだ。私が露天風呂から戻って来たら、揃ってご飯食べてたので、入れ違いだったみたいだね。まぁ、一緒してたザウル、アッシュ、ノアは既にこたつに魅了されているんだけど……
「餅つきって何かなユニちゃん?」「え~ユニもわかんない♪」
「アリサ姉ちゃんが言うんだから食いもんかな?」「アリアも……やってみたい、です!」
そしてミストちゃんにユニ、ブレイドくんにアリアのちびっこ達。「子供は風の子」とはホントよく言ったもので、とにかく元気いっぱい! 朝から雪だるま作ったり、雪合戦したり遊んで、沢山朝ごはん食べて健康そのものよ。
「お父さん~」「お母さ~ん? はぁ、だーめだこりゃ」
シャフィーちゃんとネーミャちゃんもそうで、こたつから離れようとしない父と母を説得するも、早々にあきらめた様子だ。
「うん。取り敢えず食材全部私のミーにゃんポーチにしまってほっとこうね。ごはん抜きにすれば、そのうち泣きついてくるでしょ? お餅もお昼もお夕飯も抜きよ抜き」
「そうね。「働かざる者食うべからず」だわ、それよりホラホラ♪ 早くお餅突きましょうアリサ♪」
テコでも動かんと言うならもう好きにさせるとしましょうね。但しごはんは出さない。私は保管しておいた食材総てをミーにゃんポーチに収納して、こたつむり達を放置して、促すシェラザード達と一緒に庭に出る。その時、背中に「そんなぁ~!!」とか喚く、こたつむり共の悲鳴が聞こえた気がするけど知らん知らん!
「アリサ様! 杵と臼ってこんな感じでいいのかい?」
「ありゃ? 皆さんはこたつから抜け出せなかったのです~?」
「無理もありませんわね……あの魔装具は本当に恐ろしい物ですもの……」
庭には既にスタンバっているアリスと聖魔霊一家。パルモーが私の姿を見て、セッティングした杵と臼について聞いてきて、アリスが『引きこもりハウス』から出てきた人数の少なさを見て事情を察し、それにネヴュラが妙な納得をしている。そして……
「まさかガルディング様もセレス様も陥落しちゃうとはね」
「ももちー寒いの好きですけどね~?」「あたしも~雪とか大好きだし!」
「『猫兎』の皆さんは相変わらずのようで安心します」
んーっ! と、杵を両手で持って伸びをするももちー、炊いてるお米の具合を見ているレジーナ、バケツに水を汲んで運ぶミミ、談笑しているネネとニャモとアイギス達。うむ! えらいぞチミ達は、この寒さにも、こたつの誘惑にも負けずよくぞ集ってくれた。
────────────────────────────
【もち!】~もももち~
────────────────────────────
「せーの!」
ペッタン! そいやーさ!
「「せーの!」」
ペッタン! そいやーさ!
早速あらかじめ研いで、水に浸しておいた餅米を蒸し、臼に入れペッタンペッタン♪ 最初にアイギスに突いてもらって、私が反すを実演して見せる。
「タイミングを間違えてアリサ様の手を叩いてしまいそうで怖いですね」
「うっふっふ! リリィ~貴女反しをおやりなさいですわぁ~私が叩いて差し上げますわねぇ~♪」
「うえぇ~!? 絶対嫌ですよ! 女王様絶対私の手を叩きますよね!?」
あっはっは♪ アイギスがちょいと遠慮気味な感じなのを見てたティターニアが悪い顔して杵を担ぎ、リリカさんに相方をやらせようとしてるよ。それを見たリリカさんの嫌そうな顔ときたら、ぷふふ♪
「おぉ? なんか滑らかになってねぇこれ?」
「ホントだ! なんかとっても柔らかそうだね!」
ペッタンペッタン繰り返すうち、実にもちもちしてきたいかにももちーんとしたもちが出来上がってきた……え? 読みづらい? うん。わざと♪ その変化して行く様をまじまじと観察していたブレイドくんとミストちゃんが面白そうだと興味を示してくれているね。ふふふ、それじゃあ実際に食べてもらったらどんな反応するかな?
「え? アリサおねぇちゃんこのもちって食べるの?」
「食べ物だった……んですね、あるじ様!」
「あはは、そーよ? 食べ物であるお米で遊んだりしないわよ~はい、手始めに砂糖醤油で食べてみて? よーく噛んで食べるのよ? 喉に詰まらせたら大変だからね!」
驚くユニとアリアに笑顔で答えつつ、突き立てのお餅を小さめに分け、お皿に砂糖とお醤油で砂糖醤油を作り、お餅を乗せて渡してあげる。
「んんーっ! もっちもちーっ! 面白い食感ですね!」
「あら! 美味しいわ! 砂糖醤油のあまじょっぱい味も素敵!」
「ももちーこれ好きです! いっぱいもちもちももちーもちつきしますーっ!」
うむうむ♪ ネネとニャモも絶賛してくれているね、好評のようでなにより! モモは感動のあまり、もっと欲しいのか、自分から餅つきしてみたいと言い出したよ。
だがお餅のポテンシャルはまだまだこんなもんじゃない。『ユーニサリア』ではまだ見付かっていない小豆もこの『無限円環』でなら準備できるので……お汁粉だって作れるし、定番の磯辺焼きも勿論。
「磯辺焼きうま!」「お汁粉の優しい甘さにこのおもちが素敵です♪」
「姉ちゃんホラホラ頑張って突いてよ!」「任せろパルモー!」
「アリサ様~雑煮の汁の味見お願いします」「良い感じに仕上がったと思うわよ?」
レジーナは磯辺焼きが気に入ったのかな? お醤油と海苔が美味しいよね! 一方ネヴュラはお汁粉に入ったおもちをみょ~んって伸ばして美味しそうに食べている。私もお汁粉は好きだから気持ちはすごくわかっちゃうな。
フェリアとパルモーの姉弟はモモに負けじと率先して餅つきを始めたよ。よっぽど気に入ったんだねぇ~手を打ち付けないように声を掛け合ってね?
そしてゆかりとシェラザードにはお雑煮用を作ってもらっていたの。これも定番の鶏もも肉を使った旨味豊かなお雑煮だ、他と違いちょっとだけ手間がかかるけど、それだけに美味しい。私の好きなおもちの食べ方で、甘いおもちならお汁粉だとすれば、塩気のあるおもち料理はこっち。
「どれどれ~んく……うん! いいわね、じゃあおもちを軽く焼いて入れようか♪ バルガス、焼いてくれる?」
「お任せ下さいアリサ様! この磯辺焼きの香ばしさ……ふふふ、我は焼きを極めましょうぞ!」
磯辺焼きを焼く為に用意した七輪で焼くお餅は外がカリっと、中はふっくらと仕上がり、とっても素敵♪ いつの間にか焼き方ポジションにおさまったバルガスもちゃっかり自分の分の磯辺焼きをキープして食べている。
「これは! なんと言う美味! アリサ様、私はこの雑煮が一番好みかもしれません」
「僕もです! ああ~舌に残るこの後味……もっともっと食べたいって思わせてきて、手が止まりません!」
うーん♪ 美味しい! お雑煮食べたのなんていつ以来かしらね? 一緒に食べたアイギスとカインもこれは美味しいって喜んでるね。って、あれ? カインってペガサスだけど草食じゃないのかね? 鶏もも肉普通に食べてるけど? まぁ、異世界だし、馬だけど天馬だし色々違うのかもしれないね。
「ほ、ホントだぁ~お雑煮も凄く美味しいよぉ~♪ どれが一番かなんて決められない!」
「うんうん! どれもこれも美味しい♪ もう~お父さんとお母さんも来ればいいのに」
「うめぇ~♪ もちって最高だな! 甘いのもしょっぱいのもいけるなんてな」
「私は甘い方が好き~砂糖醤油にお汁粉がいいけど、このお雑煮も凄く美味しい!」
シャフィーちゃんとネーミャちゃんも気に入ってくれたようだ。砂糖醤油、磯辺焼き、お汁粉、お雑煮と、取り敢えず四種類の味を提供したけど、早くも一番なんて決められない~と、楽しく迷ってくれてるみたいで嬉しいね。それはブレイドくんも同じみたいだけど、ミストちゃんは甘い味付けが好みのようね? ふふ、きな粉餅とかも用意してあげようかな?
「うみゃぁ~でっすわぁ♪ アリスこのお雑煮を一押ししたいでっすね! っていうか、シェラザード様とゆかりさんってばお料理上手でっすねぇ!」
「まぁね。散々アリサに手伝わされたから……でもこの『無限円環』から貴女達が美味しそうに食べてくれるのを見て、とっても嬉しくなったわね♪」
「ははは! 私達はそれ以来料理するのが大好きになったんだぞ! アリスもやってみるか?」
やってみまっする! とか嬉しそうにアリスがシェラザードとゆかりに答えているから近々料理覚えたいってくるかな? ふふ、その時を楽しみにしてようか。
「「「じぃぃぃーっ!」」」
「あ、ホラホラ見て~? ティリア様達がこっち見てるよ♪」
「あらホント♪ やっぱり匂いにつられて来たわね」
ユニが『引きこもりハウス』の玄関からじっとこっちを見てる妹達に気付いたようだ。ふっふっふ、わざと室内に匂いを届けてやるために少しだけ窓を開けておいたから、その美味しそうな匂いに居ても立ってもいられなくなったようだねぇ~?
「おもち……美味しそう……食べたい……」「う、うちもぉ~アリサ姉食べさせてぇぇ~!」
「あ、あの! 私も餅つきしますから食べさせて下さいアリサお姉さま!」
「わ、私も頑張るわ! だからお汁粉お雑煮磯辺焼き砂糖醤油きな粉に納豆……他にも他にも!」
あおおぉぉ~ってまるでゾンビみたいな動きで寄ってくる妹達だ、ヨダレ垂らしてみっともないね♪
その後ゾロゾロと他のこたつむり達も見事にこたつを脱皮してお庭に出てきた……
こうして、みんなで楽しく餅つきをしたりして、『無限円環』での冬の一幕は静かに閉じていきましたとさ♪
アイギス「私はやはり雑煮が好みだな、このスープに餅がたまらない(*´▽`*)」
ゼルワ「俺は磯辺焼きかなぁ~( ´~`)」
サーサ「絶対お汁粉♥️( 〃▽〃) なんて美味しいの!(*´▽`*)」
レイリーア「わかってない、わかってないわねぇ(-д- 三 -д-) ねぇドガ?(°▽°)」
ドガ「うむ!(_ _) 納豆餅こそ至高じゃあぁ!( `Д´)/」
アリサ「ふむふむ、『白銀』達はこう言う風に好みが別れるのね(・о・) 『黒狼』はどうだべ?( ´ー`)」
セラ「お汁粉~♪ヽ(*≧ω≦)ノ うまぁぁいぃ( ☆∀☆)」
シェリー「お汁粉……砂糖醤油……どちらも捨てがたいわね(´ヘ`;)」
ミュンルーカ「絶対お汁粉でしょぉ?(o^・^o) ほっぺた落ちそう~♪ヽ(´▽`)ノ」
ミスト「お汁粉です(*´ω`) お汁粉~甘いの大好き!(≧▽≦)」
バルド「あ、圧倒的お汁粉人気……(゜Д゜;) あ、アリサ殿、俺は磯辺焼きで(^-^)」
デュアード「い、磯辺焼き(-_-;) ……あ、いや……お汁粉……お汁粉だ(*ノωノ)」
ブレイド「デュアードさん意外と甘いの好きだよなぁ~(‘∀‘ ) あ、アリサ姉ちゃん俺納豆餅~♪ヽ(*´∀`)ノ」
アリサ「ほうほーう(о^∇^о) これもまた面白い結果に(^^)」
ティリア「ちょっとアリサ姉さん!(#゜Д゜)ノ なにクリスマス吹っ飛ばしてお正月してんのよ~?(>д<*) チキンにケーキでシャンパン空けてワイワイできるイベントじゃない!(。・`з・)ノ」
アリサ「は?(¬_¬) しらんわ、あんなリア充イベントなんぞどーとでもなってしまへ( ̄^ ̄)」
フォレアルーネ「ちょΣ(゜Д゜ υ) アリサ姉~それ前世でのいや~な思い出でしょ~?(´・ω・`; )」
レウィリリーネ「ん(;´∀`) 今のアリサお姉さん十分充実してない?(ーー;)」
アリサ「ええい!ι(`ロ´)ノ だまらっしゃい妹達よ!(゜Д゜#) ご馳走食べてケーキだの食べてワイワイするなんてしょっちゅうやっとるでしょーに!ヽ(゜Д゜)ノ」
ティリア「いやぁ~そうだけどさぁ~(´ε`;)ゞ もっとこう、ロマンチックなのをね?(*´艸`*)」
アリサ「も~黙って餅食いなさい餅!( ・∀・)っ旦 ほら、きな粉餅! チーズ餅!ヾ(*`⌒´*)ノ」
妹達「「「あああ~うんまぁーい!!O(≧∇≦)O」」」




