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雨の音楽会

作者: Libra

彼と些細な事で喧嘩をした

「もう、いい!」

わたしは、玄関から泣きながらとびだした

急に降り出した雨

まわりの人々は

慌てて走り出した

確か雨の中走っても歩いても

濡れる量は変わらないと誰かが言っていたような

わたしは雨にうたれながら

空を見上げる

雨粒が

空から落ちてくる

わたしの頬を濡らす

涙も一緒に流してくれる


なぜか

雨の降る日は彼と些細なことで

喧嘩をしてしまう


雨粒が

葉にあたる音 ポタポタ

雨粒が

アスファルトに落ちる音 パシャパシャ

雨粒が

屋根にあたる音 トントン

雨粒が

水溜まりに溜まる音 ポチャポチャ


雨が音楽を奏でている

カエルも鳴き出した ケロケロ


楽しい音楽会が始まった

観客は

びしょ濡れのわたしと


傘をさして走ってきた彼







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― 新着の感想 ―
[一言]  彼氏と喧嘩した主人公が、雨の奏でる音に癒されてる感じがして、ステキですね❗  とある街の中の小さな出来事な感じが好きです。  ハッピーエンド。  この後、主人公の顔が輝くように笑顔をこぼす…
[良い点] おはようございます! またまた、素敵な詩を読めてとっても嬉しいです。 最後の一文には彼の優しさが詰まってますね。 雨音の擬音が好きです。 彼の優しさを感じられるなら、喧嘩するのも雨に濡れ…
[良い点] お迎え来て良かった! 雨が題材だと、悲しく終わるお話が多いですからね~。 雨が奏でる音はたくさんで、耳を傾ければ癒されるんですけどね。
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