表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
原始の娘  作者: 日和純礼
白昼の冥、闇夜の光
1/25

0. 淵源1

 古き時代、天に二神あり

 明けの神レーヴェンルートと暮れの神プリエールヴィである


 あるとき、微睡みに飽いた暮れの神が、血で山脈と大海を描いた


 明けの神は戯れに、その上へ愛と美と豊穣の息吹をかけた


 暫時待つと、血濡れた面が彩り命が芽吹いた


 明けの神が祝福を贈ると精霊が、暮れの神が祝福を贈ると人が産まれた


 精霊は風を纏い、水に遊び、花を愛でた

 精霊は山川や草木に宿り、自由を尊び、世界を慈しんだ


 人は石を掘り、木を伐り、道具を作った

 人は群れ、子を成し、邑を作り、やがて国を作った


 精霊と人の様子を多いに歓んだ二神は、自らの手指を裂き、十の使徒を創造した


 彼の命が最後に相成するように

 此の祈りが最後に輪舞するように


 十の使徒が天から地に降りるとき、数多の魔と霊が降り、天と地を繋ぐ銀糸のように見えたという


――『淵源の書』創造の章より

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ