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雲に想いを馳せる

作者: 由々

 空を見上げて雲を確認するのも良いが(普通の了解)、道路なんかを無心で眺めつつ、太陽が雲に隠れたときにあたりが暗くなって、そのように雲の存在に気づくのもおもしろい(不意の了解)。

 後者の場合でも、わたしはいちど空を見あげ、雲の形を確認する。経験上はたいてい、卵をおしつぶしたような楕円形なのだが、そういうフォルムがなぜだか好みであったりする。まるまるしたものは、錯覚かなにかの影響なのかは分からないが、小さく見えるような気がする。反対におおきく見えるのは、うまくかたちを形容できないパターンで、わたしはおおきいものをみると鳥肌が立ってしまう気質なので、このような雲は好きではない。だから、「なぜだか」のわけには、そういう相対も一因として関与しているのだろう。

 なんでもないことで怒ってしまったり、むやみに誰かを責めたてたりして、後ろ暗い気分になっているときに、空と雲を見上げると、不穏なわだかまりが浄化されたような心地がする。不満も空も、おなじブルーなので、相殺されるのかもしれない。そしてそのあとに雲のホワイトが来る。自分が善人であるとさえ錯覚してしまうこともある。

 わたしの迷いなど、ちりのようなものである。

 雲に想いを馳せる……

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