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[二周目]一人目(名前はまだない)
「あっらぁ~ん、さっきのユーじゃなぁ~い❤」
背後から声をかけられた。
奴だ。
俺が恐る恐る振り返ると、見ている方が気持ち悪くなる量のクリームを顔に塗りたくったようなサイクロプスが目の前に降臨した。
「ご無沙汰してます...」
「久々の社員でおネエさんちょっとバイブス上がっちゃったから案内するわね、うっふん❤」
俺は為す術なく建物のなかに連れ込まれた。
先が見えない恐怖と未知の世界に吸い込まれていく興奮が同時に俺の中で沸き上がっていた。