これは俺の描く弟像とは程遠い
こんにちは刺猟です。
ラスラブが行き詰まってるので息抜きに適当な短編作ってみました。
最近は妹がメインヒロインになるアニメや小説が多いですが、少し変化球を加えて弟を自分好みにする兄の姿を描いてみました。
少し無理矢理なところもありますが大目に見てくださいw
それでは今回もお付き合いください。
では後書きで
俺の名前は岳斗
運動部に入っていて、それなりに活発な方だと自分では思ってる高1だ。
そんな俺には弟がいる。名前は陽介
名前に陽という字が付くだけあって俺に似て活発で、運動部に入っていて、俺に憧れている自慢の弟…
のはずだった。
岳「ただいまー!お、陽介帰ってたのか。」
ここで俺の望む返答は
陽「お帰り兄ちゃん!おつかれ〜!」
と激励の一言でもかけてくれる元気のある言葉だ
しかし現実はというと…
岳「ただいまー!お、陽介帰ってたのか。」
陽「…ん……お帰り…」カチャカチャ
岳「お前いつまでパソコンいじってるつもりだよ」
カチャカチャ…
この通り残念ながら現実は少し陰気である。さらには長い前髪で目も見えない感じで、文化部に入っていて、俺にはあまり興味を示さない、いつもパソコンに向かっていて、陽なんて字は似合わない。
そんなやつだった。
岳(ちくしょう!俺の描く弟像はこんなんじゃなかったのに…!)
岳「こうなったら親に頼んでかわいい妹か元気な弟を産んでもらおう!…」
母・父「無理です。」
それもそのはず両親は今年で2人とも50を超える。
そんな老体にそこまでの重労働をさせるわけにもいかない。
つまり‼︎俺は唯一の兄弟、陽介とこれからを過ごして行かなければならないのだ‼︎
そこで俺はあることを決心した。
そう、陽介の陽キャラ改造計画だ。
それを早速次の日から実行することとした。
第一段階 髪を切ろう
陽介はなんといっても髪が長い、長すぎる。
だからバッサリ切ってもらうことにした。
岳「陽介、兄ちゃんが金やるから髪切ってこい。」
陽「ん…うん、行ってくる。」
そう言って陽介は意外とすんなり床屋へ行ってくれた。
一時間後 陽介が床屋から帰ってきた。
岳「陽介くん…なんでまだそんな髪長いの?」
陽「最近髪の毛が多過ぎてさ…すいてもらった。兄さんお金ありがとね。」
岳「あ、おう…」
そうして俺の2000円はドブに消えた。
次の日の朝
第二段階 声を出そう
こうなったら髪はもういい!
そういえばあいつは声がいつも小さい。この際はっきり言って直してもらうか。
岳「陽介おはよう!」
陽「…おはよ……」
やはり小さい
岳「陽介、声が小さくて何も聞こえないよ。もっと大きな声で話そうぜ?」
陽「やだよ…疲れるし」
岳「まあそう言わずに、おはようだけでもさ。」
陽「分かったよ。…おはよー」
岳「もっといけるな」
陽「おはよう‼︎」
岳「いや、もっと…」
陽「あーもう‼︎うるさいな‼︎ほっとけよ‼︎」
岳「あ……ごめん………」
デカかった。普通にデカかったよ。正直俺、怖かったもん。
というわけで声は問題なさそうだった。
放課後
第三段階 パソコンから目を離そう
今日はたまたま部活がなかったので、パソコンばかりの弟をパソコンから離してみようと思う。
岳「なぁ陽介よ、たまにはパソコンから目を離そうや。」
陽「ん…」カチ、カチ…パタン
朝の気迫はどこへやら…
と思った矢先に陽介はパソコンをすぐに閉じた。
緊急作戦 スポーツに興味を持たせよう
こんな機会滅多にないぞ!このチャンスを逃すわけにはいかない。
岳「なぁ、暇なら外で遊ばねぇ?」
陽「ん、うん…ちょうど行きたいところあったし。」
ここも案外すんなりとクリアだ。
このままなら俺の計画は大成功かも‼︎
岳「さあなにして遊ぶ?陽介…ってあれ?」
家から出るや否や陽介は早々とアーケード街へ行き、その一角のゲームセンターに入っていった。
二時間後
岳「陽介くん…もうお金と体力が底を尽きました。帰りませんか?」
陽「え、もう?…ん、帰る。」
結局ずっと振り回されて終わった。
もうこれ以上策が思いつかず俺は苦悩した。
これはもう俺には手を付けられないと諦めたある日だった。俺が大会でまあまあの成績を残した日のことだった。
岳「ただいま〜!」
俺はいつもの暗い声が返ってくると思ってた。
しかしその日は違った。
陽「兄さんお帰り!今日母さんに連れられて見に行ったけど。兄さんあんな凄いことやってたんだね!」
岳「お、おう…」
突然のことに驚きつい泣きそうになってしまった。
そしてこの日、運動部に入ってから始めて弟に尊敬された。
陽「だって兄さんあんなシュバってやってドーンってやるの今まで想像できなかったし‼︎あとはあのね……」
そんな感じで陽介は俺のことを語ってくれていたが、感動していたせいで半分以上聞こえなかった。
母さんナイスプレイだ‼︎
岳「おう、おう、サンキューな!」
そうだった、陽介は無理に変えようとしなくても自分がしっかりしてるところを見せてやればそこをしっかり評価してくれる奴だった。
そうして岳斗は弟の改造計画を進めなくなった。
そして次の日
岳「ただいま〜」
すると部屋からは当然のように大きな声で返事が…
陽「…お帰り……」
岳「おい‼︎俺を尊敬の目で見ていた昨日のお前はどこへ行った‼︎」
陽「確かに昨日の兄さんは凄かったけど、僕には真似できないから僕は僕らしくしようって思ったんだ〜」
岳「なんだって〜⁉︎」
やはり俺の描く理想の弟像と現実は程遠いらしい…
はい、というわけで終わりました。これは俺の描く弟像とは程遠い
タイトルもそれっぽく長くしてみましたw
若干ですが俺自身の体験談も含まれてます。まあここまで酷くもないですけど。
てか俺、短編が珍しくシリアス系じゃない⁉︎と今思いました。ホント驚きです。
とりあえずまあ今後のラスラブにも是非期待していただけるとありがたいです。
それではまたいつか。




