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「ここまでは分かりますね、師匠?」
「いや、分かんねぇな…。ゴリラの毛並みが、汚ないし。もっとフサフサさせるとかさ。なんか、ノミがたかってそうだしさ…」
「ただのゴリラじゃないんですよ!!!」
と、のり子が懸命に話しても、師匠にはちっとも伝わっていない。
「動物を虐待した映画だよ。その後、見世物にしてさ。今度はゴリラが暴れてよ」と。
「あの島の住人たちは、ゴリラを『島の守り神』として扱い、人間を生け贄として捧げていたんだと思います。だから、あのゴリラは、『島の守護神』だったわけです」
「その設定も、よく分からないしさ。」
ダメだ…こりゃ。これ以上、師匠に何を言っても無駄な気がした…。