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のり子が、『小説家に憧れた』のは、中学生の頃だ。
今、『幻冬舎』から出版された『遺書〜5人の若者が残した最期の言葉〜』という本を読んでいるが、のり子にもこんな時代があった。
そんな時、学校の図書館で、『ひとりぼっちの思春期』(ポプラ社)という本と出逢った。
萩原葉子氏のエッセイだ。彼女の父は、あの萩原朔太郎氏だ。
この小説のおかげで、今があると言っても過言ではない。
学校の図書館という、不特定多数の人たちが閲覧できる場所で、人は命を救われることもあるのだ。
人間は、『一冊の本に救われることもある』と、のり子は思う。
誰の言葉が、どんな人に届き、心に響いているかは、誰にも分からない…。




