映画大好き…?
師匠が、『キング・コング』(2005)を見終った後、『なんであの島にゴリラが、1匹しかいないんだ…?』と呟く。
『おかしいじゃないか。なんで家族がいないんだ?』と。『非リアルだ』と。
「師匠。それは想像力の欠如です」
なんて、のり子が偉そうに言う。思うに恐らく、映画では描かれていなかったが、最初は家族がいて幸せに暮らしていたのかも知れない。しかしこの間、他の恐竜たちに襲われて、みんな死んだ可能性があります。
それで、『あのゴリラ1匹だけで、あの島で頑張って生きていたんだ』と。
島までの岩壁が、みんな『ゴリラの顔』になっているのも、本来はあの島が、『キングコングの島』
であったことを意味しているのかも知れません。
エンパイア・ステート・ビルで、傷だらけになっている『キングコング』は、体だけでなく、心も傷だらけであった…という事です。
ここで効果音が入ったかと思います(分かる人しか分からない)。ヒロインを見つめながら、『魂が癒えた…』と。
そして、力尽きて、ビルから落ちてしまうキングコング…。
『人間の中にも、こんなに魂の美しい人がいるんだ…』
という気付き(魂の成長)を得て、キングコングは死んでいったわけです…。