『ミヤマイオリ』
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どんとこい!(?)
「隼人……最近なんかあったの?」
ここは学校へ登校する時によく通る道。今日もまた彼女と歩いていた。
だから突然そんなことを言われて俺は戸惑った。
「突然どうしたんだよ?なんか変か?」
「変だよ!隼人……。だってサッカー部の朝練も最近出てないし、最近一緒に学校行ってくれる頻度も低くなってるっ……それに…っ」
そう言うと彼女は言葉を詰まらせて俺の方を見てくる。前までは「かまって欲しい」時とかに見せる可愛い表情だったのに状況が変わるとここまで見方が違くなるもんか……
そんなことを思いながら俺は彼女に聞き返してみる。
「……それに?」
「隼人だって気づいてるんでしょっ!私たちのクラスの雰囲気だよ。みんながギスギスしてるし、遂には不登校の子までいるんだよっ!?あんなに明るいクラスだったのになんでっ……」
「……」
俺は沈黙でしか彼女の言葉に応えられない。いや、きっと沈黙以外では応えてはいけない。
その道を俺が選んだんだから。
「なんで、隼人は黙ってられんのさ!」
「……」
ここも沈黙。なにか返さなければならない。このままでは俺が疑われる!必死に答える言い訳を探す。あくまでも被害者の俺として。
「なんでよ。なんか言ってよ……隼人。……怖いよ。私怖いよ……今まで明るかったのに、もういつ誰が壊れてもおかしくないんだよっ。このままだと次は私が壊れちゃうかもって怖くて怖くて…。そんな中隼人に見捨てられたらもう私…私っ……お願いだよ隼人……」
━助けてよっっ
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「……人ー、やとー、隼人、は や と」
「はっ……はあ、はあ、はあ、母さん……」
嫌な夢を見た。嫌に鮮明な夢だ。
本当にこんなクラスになってしまうのだろうか……
もしかしたらこれは正夢かもしれないし、そうじゃないかもしれない。
これが真実であるなんて決まったわけじゃない。
ただ、一つだけ俺の中で決めたことがある。
俺が守るのは、彼女。━そう深山伊織
俺の彼女で、俺をきっと大切に思ってくれてる人。友達思いで、友達の悩みは自分の悩みのように親身になって考えて、でもその性格のせいでいろんなトラブルに巻き込まれちゃったりする可愛い女の子。
俺は決めた。深山伊織を守る。
ほかの誰を捨てることになっても、俺は『深山伊織を守っている』これだけで心を支えていこう。
ここから始まるモノガタリは俺を犠牲にした『深山伊織』を守るためのちっぽけな話になるんだろう……
このまま俺が俺の周りが壊れようと『深山伊織』を守る。
その決意を固めて俺は学校へ、いや深山伊織との待ち合わせ場所、何度見たかわからないあの交差点へ向かう。
深山伊織……『俺』の彼女。