光を纏う少年
その日僕は夢を見た。たくさんの星が浮かぶ夜空のようなキラキラした球体が浮かぶ世界。そのなかではアニメやマンガ出てきそうなヒーローやヒロインがところ狭しと人々を救うために戦い続けていた。
『ようやくこれを見つけることができる適合者に会えたよ。』
ちょっと馴れ馴れしい青年か少年のような声が聞こえる。僕がその声の主を見るとそこにいたのは、一応人の形をしてるが明らかに人間ではないことがわかる。だって全身くまなく光っていたんだから。
『あの、あなたは誰ですか?』
僕は聞いた。
『あーあ俺か。俺は、君の言葉で言うなら精霊とか妖精とか幽霊とかとにかく君の世界ではあやふやな存在の者だ。名前なんて記号も持ってないしね。』
光の少年は、はぐらかすように答えた。結局何なんだろうって思ったけどこの少年が言ってた『見つけた』ってワードから
『あのもしかして君って学校に落ちてたあのペンっぽい奴?』
『大正解!!そっ、俺は、君が見つけた物だ。俺は、ある理由で俺を見つけられる人間と協力して人々を救う為の支援をするためにこっちに来たんだけど本来この姿で会うつもりがちょっと事故でそのペンっぽい奴になってて動けないままあそこに転がってた訳よ。』
少年は饒舌に説明した。
『あっ、もうこんな時間か。すまないけど説明はまた今度君が目覚める時間だ。じゃあまたね。』
目が覚めた。