かみがみ、キャラクター紹介:メインキャラ編(四章終了版)
しばらく新章公開は無理なので、こんなものでものっけときます。
ちなみに、シェート以外は今後追加の予定。
かみがみ:キャラクター一覧
名前:シェート
年齢:11歳
種族:コボルト
性別:オス
レベル:56
クラス:狩人
身長:123センチ
体重:31kg
体毛:明るい灰色
瞳:グリーン
尻尾:ふさふさ
耳:尖ってる
本作品の主人公、その一。
山奥に作られた隠れ里に住んでいたコボルトの青年。
一族の中では高い能力を持ち、狩りを得意とする。罠掛け・弓での狙撃・気配消し・足跡追いなどの技前に秀で、一人で大物狩りをすることもできる。観察眼に優れ相手の弱点や癖を見抜くことが得意。
しかし、コボルトらしい臆病さも持ち合わせ『戦い』となると怖気づく一面も。幼いころにゴブリンに村が襲われた経験をしており、ゴブリンが苦手でもある。
物語の開始直前、恋人のルーと婚約をしており、近々番うことを約束していた。
いずれは群れを率いる存在と目されていただけあり、周囲への気遣いも出来る、粗野だが優しい性格。しかし、勇者の襲撃を受け、その人生が大きく変わることになる。
父親はメルガ、母親のイルシャ。両親共に作中では他界しており、下に弟達が三人ほどいたが、いずれも勇者襲撃によって死亡している。母親は普通の(?)コボルトだが、父親はベルガンダの部下、パロクトの配下だった経緯を持つ。
第三章でコボルトの群れに名乗っていたのは、自分の氏族を示す時の礼法。
『灰影ハナンの尻尾、薬師メルガとイルシャの初仔』
>ハナンはシェートの祖父に当る人物で、自分はその子孫であり、メルガとイルシャの最初の子供、つまり長男であると言っている。
コボルトは多産なので、最初に取り出された子が長子とされる。
【シェートの能力】
作中では「最弱の魔物」という位置づけだが、それが無能を示すわけではない。狩人としての腕前は一流で、個人での猟行はもとより集団での狩なども得意としている。
いずれは村一番のガナリとなっていたはずの力が、勇者という「大きな獲物」を狩るために役立っている。
■狩人の能力
獲物の追跡と痕跡の捜索
山野草の利用
経験則的な博物学、鉱物学
原始的冶金、鍛冶知識
薬草(毒草)の調合
山間部における罠の設置、解除
投網
登攀(崖・木など)
漁業(毒によるもの、ガチンコ漁、釣魚、投網など)
短弓(狩猟に用いる)
投槍(木槍による)
※これ以外にも、フィーに見せていた織物や草木染、保存食の作成や動物の皮革の加工など、数多くの技術を習得している。コボルトは狩られやすいので、特に男女の区別なく、あらゆる技能を修得するのが一般的である。
■曲射ち
弟達に見せていた、狩りの技ではない曲芸的な射撃術。一息に三連射を行うなどは朝飯前で、川魚を「射落とす」などの技も可能。酷くガナリに叱られて以来、曲射ちを見せびらかすのは控えていた。
■父親の秘術
自らの弱さを克服するために解禁した、薬師の父親に教えられた知識と技術。
「自分達の命を守る以外に使ってはならない」と言われていた、魔族独特の心と体を害する攻撃方法。使用できる技術は以下のとおり。
・屍の毒
死体などを用いた病原菌の培養と、それを毒矢として用いる禁断の秘法。準備に数日を要するが、感染後、数時間から半日程度で劇症を引き起こす病原体を生み出す。ただし、シェート自身はこの秘法を嫌っており、百人勇者との戦い以降、積極的に使いたいとは思っていないらしい。
・心を砕く「拷問」
相手の肉を裂き、治りにくい傷を与える鞭状の拷問具【荊】や、逆棘の返しを付けた矢などの、さまざまな人間の気力をそぐ行為。実は、第一章で使っていた『わたぬすみ』を可能にしたのも、この知識の一部を利用したことによる。
■乗射
星狼に騎乗しての射撃術。シェートはほとんど訓練していなかったが、グートの協力によって対ミスリルゴーレム戦でも、それなりの力を発揮していた。
三章で専用の鞍と鐙を製作し、グートとの連携を深めたことによりに、機動性と攻撃力の増強が為された。
【加護と神器】
神の力による、シェートのもう一つの力。掲載した能力は四章終了時点のもの。
■サリアによる加護
肉体の強化と保護を中心とした、いわゆるバフ系の能力。魔法とは違い、念じただけで自動的に効力を発揮・付与が可能になっている。
当初は勇者と戦うのには力不足だったが、レベルアップによる能力の強化と、能力の汎用性の高さがシェートの戦闘法にマッチし、さまざまな局面でその命を救ってきた。
神威による加護は、神の権能によって行われる「絶対命令」であり、通常の魔法使いによる解呪を一切受け付けず、同等レベルの神威でしか打ち消せない。逆に、神威による破術は、魔法使いの力量いかんに関わらず完全に機能し、効果を打ち消す。
第四章のさまざまな場面で、勇者軍の魔法をシェートが完璧に無効化した理由である。
・自己治癒
重症も数分程度で可能なほどの強力な加護。ただし、四肢欠損などまでは癒せない。またこれ以上の再生能力は神器の力を必要とする。常時発動の能力で、肉体疲労、失血、毒による朦朧、痛覚による意識の狭窄なども低減する。地味だが小柄で体力的に不利なシェートの活動を下支えしている。
ただし、空腹だけはどうにもならないため、毎日の栄養補給は絶対条件。
・防御
物理的打撃に対する強力な守り。武器や防具の強度をあげることで効果を発揮し、武器強化とも併用できる。ただし、肉体に直接かける場合、肉体そのものの防御力を上げるに留まる。ベルガンダによる斧の打撃に耐えられたのも、防具と肉体自体を強化したことによるもの。
・武器強化
一般的な魔法防御のほとんどを損壊、透徹できる。また肉体に爆発と衝撃のダメージを与える。矢弾の場合は対象に命中すると威力を開放し、効果が消散するが、近接武器なら数十秒程度、効果が持続する。
・破術
武器や自分に掛けて相手の呪的防御や結界、捕縛魔法などを打ち破る力。各種加護と重ねかけることで、敵の魔法障壁を破術で打ち消した後、武器強化の打撃を直接相手に叩き込むという使い方も可能。
ただし、魔狼双牙の魔法弾とは干渉してしまうので、間に別の加護をかませて「コーティング」する必要がある。
■武装と道具
・弓と矢
シェートの群れに伝わっていた、伝統的な製法で作られた短弓。いわゆる合成弓で、鹿の腱を使って作られるのが一般的。
※複合弓について
簡単に言うと
「( 」←このようになった木の心材を
「 )」←このように動物の腱などで反対側に曲げて作る弓
このとき「( 」に戻ろうとする木の性質と「 )」の形になるように当てられた動物の腱による反発力で、弓自体の威力を強化している。
矢は乾燥させた木材を使うこともあるが、大抵は低木の木の枝などを削りだして使う。
命中精度は高くないが、コボルトの狩りは「いかに獲物に気付かれずに接近するか」が大事なので、それほど気にはならないらしい。
・山刀
父親から、初めて狩りに出る時に受け継いだ一振り。コボルトの鍛冶仕事としては上等の部類に入り、しなやかで刃こぼれがしにくい、粘り強い鋼が使われている。
下生えの打ち払いやちょっとした細工仕事、獲物を捌くときにも用いてきた、シェートの相棒。
そして、最初の勇者を狩った、英雄殺しの武器でもある。
・ミスリルの鏃
ゴーレムの残骸から削りだした鏃。破術や攻撃、防御の術を使って作り出した金床と、シェートの苦労の賜物。
魔力は抜けているが鉄よりははるかに硬いため、木矢の攻撃力を上げる役に立っている。ただし、鏃がついたことで重くなってしまうため、芯出しのしっかり出来る矢軸が欲しいと思っている。通常は穂先から外してグートの荷物袋の中にしまってある。
・ミスリルの短剣
同じくゴーレムから削りだした武器。一応刃もつけてあり、シェートはそれなりに気に入っている様子。ただし、魔力は抜けているのでそのままでは単なる硬い金属でしかない。
柄の部分が筒状の中空になっており、そこに棒を差し込むことで槍としても使うことが出来る(いわゆる"フクロナガサ")
シェートは二本所持し、普段はグートの鞍に差し込んである。
・ミスリルの籠手と脛当て
やはり削りだしの一品で、軽くて使いやすいのでお気に入りらしい。ただし、単な削りだしの板切れに過ぎないので、それほど強力な防具ではない。
ちなみに、一般的なコボルトたちも大物狩りの際、皮製の小手や脛当てを身に着ける。熊狩りなどの山野行で、手足に無駄な怪我を負わない用心のため。
・ワイバーン革の鞍、鐙、鞍袋
正確にはグート用の装備。サリアとフィーの必死の検索により、何とか形になったワイバーン皮のなめし法(ワイバーンの毒腺などを使った危険なもの)で完成した。
かなりの強靭さと軽さを持つが、ワイバーンの臭いが残るためか、グートは微妙に気に食わない様子。
鞍袋の中には保存食や鏃、狩猟道具などが入っている。
・ワイバーン革の【荊】
ワイバーンの尾の皮と翼の腱で編み上げ、ミスリル片を編みこんだ凶悪な一品。二章で勇者軍団相手に使っていたものの強化版で、蔦と石で作ったものとは違い、剛性と柔軟性に優れる「拷問器具」。シェートは森林での高速移動手段としても利用している。
父親が魔王軍で作っていたのは、鋼線を束ねたものに逆棘を埋め込んだ代物で、あらゆる生物の肌に回復不能な傷痕を刻みつけた、らしい。
・ワイバーンの毒
オーガ相手に鏃に塗りこんでいた、凶悪な溶血毒。いずれ出会うであろう強敵に対しての切り札として、厳重に封印を施した形で所持している。
・神器『魔狼双牙』
四章最終決戦で入手した、シェートのための神器。ミスリル製の弓で、普段は太陽と月を喰らう二匹の狼が彫られた腕輪に収められている。
"太陽を喰らう者スコル"と"月を呑む者ハティ"という二振りの兄弟剣に分割可能で、近接武器としても使うことが出来る。
剣としての性能はそれなりに高く、人間が作りえるマジックアイテムのほとんどを凌駕する切れ味と威力を持っている。ただし、神器としての格は並みで、逸見浩二の使用していた「神剣ゼーファレス」が最上級クラス、魔狼双牙は二段落ち程度の能力。
スコルには「陽穿衝」が、ハティには「凍月箭」の魔法が封じ込められており、弓状態のときは意志の力で、剣に分割している時はコマンドワードを口にすることで、魔法を準備し、開放できる。開放のタイミングはシェートの意志による。
また、自分の加護を矢の形にして飛ばして仲間に付与したり、他人の魔法を矢にして飛ばすことも可能。
基本設計は竜神が行ったが、使用する魔法は三枝圭太の彫った呪紋プレートによるもの。
元々は「フェンリルファング」という名前する気だったが、竜神の助言(ごり押し?)で正式名称が変更された。
名前:サリアーシェ・シュス・スーイーラ(サリア)
年齢:不明(存在時間は人間換算で1000年以上)
種族:神族(廃神→大神)
性別:雌型
身長:おおよそ160cm後半
体重:人間ではないので不明
髪の毛:金
顔立ち:細面
胸元:実際豊満
衣装:トガっぽい
飾り気:ほとんどなし
本拠星:"緑成す"セイリアス
#本拠星は、本人の神聖の中核となる星。主に自分が神として最初に崇められた土地が定められる。
神格権能:癒し、自然との交感、生育、道中安全、交易
主な信仰者:農夫、酪農家、商人、医者、旅行者
本作品の主人公、その二。
神々の世界に存在する女神の一柱で、農家や商人などに信仰された、極めて平凡な存在。
元々は戦神"審美の断剣ゼーファレス"と対で信仰された存在で、平時はサリアーシェが、戦時にはゼーファレスが信仰されるという体制で、長い年月を過ごしてきた。
しかし、神性の高まりにより"神々の世界"に参入後、ゼーファレスはセイリアスを離れて自らの土地を持つに至り、サリアは主神となって星を治めることになった。
しかし、"神々の遊戯"をめぐる暗闘により、セイリアスは魔族と神の戦いの中、全ての命と星の力を食い荒らされ、死の星となる。
その後、長らく自らの星を救えなかった悲嘆を胸に、廃神と嘲られながら存続し続けたが、時の神イェスタの誘いによって瀕死のシェートと邂逅。
以後、神々の遊戯の中で破竹の快勝(?)を続け、遊戯の勝利者たる「四柱神」と並ぶ神格を保持することになった。
長い廃神時代を経ているため、知己の神はほとんどない。大神時代のサリアを知る神は少なく、竜神エルム・オゥドと医薬神カニラ・ファラーダ、疫神イヴーカス、四柱神では"愛乱の君"マクマトゥーナ、"闘神"ルシャーバらが、彼女の過去を知る神であり、それ以外は一部の例外を除き"消滅"している。
争いを好まない性質ではあるが、無抵抗平和主義というわけではなく、ゼーファレスのいなくなったセイリアスを守るために、それなりの自衛手段を講じる程度には戦いを肯定していた。ただし、神々の遊戯に関しては、一貫して否定的な態度を取る。
■神としての能力
女神サリアーシェを信仰し、その教会に入信するものには、治癒の能力と医薬(薬草)の知識が与えられる。一般信徒には【軽症治癒】【病気平癒】などの神聖呪文が与えられるのが一般的だが、"山麗の女神サリアーシェ"や"街道の守手サリアーシェ"の分派では、それぞれ【動物との対話】【道しるべ】などの呪文を習得できる。
司祭となったものには【悪疫退散】【境界の護り】などの、都市防衛に役立つ呪文が与えられる。
ちなみに、ここで語られている魔法はシェートに使用することは出来ない。本来的に魔法の素養が無いシェートに「魔法を使える加護」を与えていないのが主な原因だが、サリア自身も、シェートの戦闘スタイルに合っていないことを鑑みて、今後も与えないことを前提にしている。
■遊戯者としての能力
・神の加護
遊戯の参加者となった神には、己の存在力、星々に存在する信徒を賭けて「加護」と呼ばれる力に変換して与えることが出来るようになる。
これは通常の信者に与える能力の範疇を超えており、条件付ではあるが死の淵にあった命を呼び返すことも可能となっている。
作中ではレベルアップによる「スキルポイント」によっての支払いも可能で、細かい加護であれば生贄を使用せずに加護を与えられる。
「神器」と呼ばれる強力なマジックアイテムや、勇者を中心に特殊な能力空間を展開する「神規」も、加護として扱われる。
四章終了時点で、ゼーファレスの持っていた十二の所領のうち十と、百一柱の神が持っていたそれぞれの所領、さらにはフルカムトから奪ったものをあわせて、二百余の世界とその信者が対価として使用できる。
はずなのだが、シェートの行動を縛らせないため全て封印してしまっているので、現状では全く意味の無いものになっている。
・存在力の加護
自らの存在力(つまり命)を代償に与える能力。
これを使う場合、遊戯の敗北は神格の死、もしくは負けた対戦相手に隷属することを意味し、ほとんどの神はこれを使用しない。
何も持たない無一物の廃神となっていたサリアは、なけなしの存在力でシェートを復活させると同時に、三つの加護を与えた。
その後、ゼーファレスに勝利したサリアは、自らの星を竜神に貸し与え、竜種の住まう世界とすること、そしてその守護者になる盟をささげ、自身を買い戻している。
現在のサリアが存在の加護を使った場合、相当な「無茶」が可能であり、逸見浩二の装備していた武具一式(絶対魔法防御込み)で数セット、知見者のRTSの完全再現(ただしセーブ機能は相当"重い"ので、獲得は出来ない)が可能なほどである。
・諸世界の信仰
支配した世界から流れ込む、人々の信仰心。これはサリアの世界を潤し、緑成す土地へと変成させるのに使われており、また彼女自身もそれを積極的に捧げようとはしない。
信仰を捧げた場合、その加護が奪われる、失われるなどすると、その源にはさまざまな不幸が襲い掛かる。
・銘による効果
嵐の神や海洋神の銘を引き継いだために、サリアに組み込まれた新たな神性は、彼女に知識や権能を授けた。神として天候や海、イヴーカスの持っていた疫神の力を持って災いなども引き起こすことが出来る。ただし、それがなじむまでには時間が掛かるため、竜神による補佐でそれらを自らに取り込む必要がある。本来は自らの勇者に付き従う勢力、特に教会に「権能」を授け、さまざまな特殊神性魔法を使わせられるはずなのだが、サリアを信仰する者がいないこの世界では、何の意味もないものである。
名前:フィアクゥル(フィー)
年齢:不明(精神年齢17歳)
種族:竜種(二足歩行型)
性別:雄型
髪:黒
体:明るい青
体長:130センチ(尻尾含む)
体高:100センチ
体重:17キロ
服装:なし
持ち物:スマートフォン型端末
主人公その三。
シェートの旅の仲間として、竜神エルム・オゥドから贈られた「生まれて間もない仔竜」。
竜神と遜色ないオタク知識を持ち、異世界の勇者に対する知的アドバンテージを確保することで、第二章の勇者、矢上悟との戦いを勝利を導いた。
その正体は、第一章でシェートに"殺された"勇者、逸見浩二であり、竜神との契約によって仔竜の肉体を手に入れ、シェートの仲間として行動することになった。
二章から三章当初までの間に、コボルトとしてのシェートと生活を共にすることで、それまでの「魔物=倒すべきモンスターで経験値」という、画一的な価値観を改め、コボルトの群れと、群れの少女ユネリとの交流を経て、勇者として自分がしてきた行動に疑念と後悔を感じるようになった。
良くも悪くも影響されやすい性格だが、自分が思っているよりは「バカ」ではない。ただし、感情が先に立ち、盲目的な行動をとりがちな点においては「愚者」である。
四章での一連の出来事を経て、その心はシェートに対して同情的になっており、「自分の罪」を認めて、何とかいい方向へもって行きたいと考えているようである。
■フィアクゥルの能力
・超感覚
三章開始時点では、今だ未熟で生まれたばかりの仔竜でしかなかったが、シェートとの生活や幾多の冒険を経て、肉体に備わった感覚が次第に目覚め始めている。
特に顕著なのは角を使った聴力で、自分を中心に半径100~200メートル前後の音を拾い、聞き分けることが出来るようになった。
四章でユネリを探し出した嗅覚も、犬と同等レベルの匂い識別が可能で、脳内に立体的な配置図を描けるほど。
ただし、これらの能力はあまりにも精度が高すぎ、人間の魂でしかないフィーが用いようとすれば、痛みや苦痛が襲い掛かることになる。現在、スマートフォンを通して魂の補正が行われているが、効果はいまひとつのようである。
・加護
サリアがシェートのレベルアップボーナスを使用して掛けた加護。基本的には、シェートの使用しているものと同レベルの効果が出せるが、体力・戦闘力共に低いフィーにとっては、身を守る手段程度の意味でしかない。
破術:シェートと同じレベルで魔法を消去できる能力。自分の意思で発動可能
防御:シェートと同じレベルで防御効果を与えられているが、自発エンチャントではく常時発動型)
・スマートフォン
冒険に際し、竜神が与えた情報端末。天界との通話機能、メール送信機能を有し、相手の神や勇者が認可すれば、アドレスに彼らの存在を記録し、連絡を取ることもできる。ただし、勇者に対しては直接の通話ではなく、神座経由で通信することになっている。
時折アップデートされる竜神謹製のアプリによって、情報の解析ツールの機能も果たし、シェートたちのの冒険を助ける役割を果たす。
完全防水、対衝撃、耐冷気、耐熱、絶対魔法防御という完璧な保護と、魔法と科学を併用した、擬似永久機関によって充電なしで24時間365日の使用が可能となっている。
基本的にフィー以外の操作は一切受け付けないが、ユーザーがゲスト権限で一部の操作をさせることは可能。また、使用者のパーソナルデータは本人以外には竜神しか見ることが出来ないマスクデータとなっており、メール画面や竜神との直接通話も外部からは確認できない。
【スマホの機能一覧】
・通話機能
天界との直通回線を繋ぐことが可能で、現在は竜神とサリアとのみ通話が可能。また、シェートやグートへの直通回線を繋ぐことも可能で、妨害を行われないテレパスと同義。
・メール機能
竜神へのメールが送れる機能。ただし、一日の送信は三回までとなっている。
・カメラ機能
一般的なスマホについているカメラではなく、高解像度(5000万画素というアホみたいなレベルの解像度)と、一眼レフと遜色ない望遠機能を持つ。
遮蔽物がなければ数キロ離れた被写体を拡大して、その手に持っている米粒ぐらいのモノを拡大して詳細をチェックできるほど。
この機能と組み合わせて、さまざまなアプリの機能を使用できる。
ちなみに、撮影時に音が鳴る機能はオミットしてある。
・アプリ機能
内蔵、または天界からダウンロードされるアプリを使用する機能。
冒険に役立つものが多いが、使用上の制約が掛けられているものも結構ある。
・ライト機能
一般的なスマホと同じだが、明かりを強化、維持できるので簡易のランタンとして使うことも可能。
・ジャイロ効果による位置検索機能
内部に超極小ジャイロと気圧計、永久磁石が内蔵されており、それらを利用して使用者の位置情報を完全に把握する。そのため、後述の地図アプリと併用するようすることで、どんな場所に存在しているのかを一発で計測できる。
【アプリ一覧】
・翻訳アプリ「かんたんぐ」
ありとあらゆる世界の言葉を翻訳し、使用者の母国語に変換してくれるアプリ。カメラ機能で取った文字なども翻訳が可能。その対応言語はほぼ無限であり、知性を持った動物の意思も読み取り、大まかな翻訳を行って表示してくれる。
現地語が喋れないな場合は、合成音声による読み上げ機能で使用者の言葉を翻訳して読み上げてくれるという、超絶便利ソフトである。
が、本編では未だに活用されていない。
・「ステータスチェッカー」
カメラ機能で取った対象のステータスを表示できるアプリ。味方のものであれば現在の能力を数値化して評価して、常にモニターすることが可能。
敵に対して使用する場合は、相手の種族名や大まかな特徴が最初に開示され、会話や戦闘で倒すなどの行動が行われると、大まかな能力データが表示されるようになる。
また、自分の見方が喰らった攻撃で相手の能力も開示される。
・地図製作アプリ「ただたかくん」
使用者が歩いたエリアをマップ化するアプリ。カメラ機能で撮影した地形や植生などを記録して、自分だけのオリジナルマップを作ることが出来る。また、キャンプ地などを設定すれば、そこまでのナビゲーションも行ってくれる。
ダンジョンマップなども作成が可能で、実際の歩数やカメラによる撮影、設定した起点からの距離などを算出することも出来る。
他人が作ったマップなどをカメラで取り込んだ場合は、大まかな地図データが掲載され、その地に自分が行ったに場合データが上書きされる。
・百科事典アプリ「龍サイクロペディア」
使用者が見て、聞いて、体験して手に入れたさまざまな情報を掲載するアプリ。ある程度までは本人の体験だが、対象の物事に対する理解度が上がると「実績」が開放され、アカシックレコードを参照した「完全な記事」に変化する。
これもカメラで撮った映像が実績開放に役立つことになる。
名前:グート
年齢:3歳
種族:星狼(ほしのがみ。この世界独特の狼の種族。非常に頭が良いとされている)
性別:雄
髪:たてがみふさふさ
体毛:白い毛もさもさ。大きな首周りの鬣と、額の銀の星が特徴
顔立ち:りりしい
体長:160センチ
体高:90センチ
体重:72キロ
服装:なし
持ち物:ワイバーンの鞍と鐙、鞍袋、透明化の首飾り
二章の勇者、矢上悟の元「持ちモン」であり、現在はシェートの冒険を影に日向に支えてくれる優秀な森の獣。
元々は、大きくなった群れ(パック)を離れた"一匹狼"で、新しく番う雌を探す途中で悟の冒険に付き合うことになった。本人としては、小さな子供が苦労しているのを見過ごせなかった、程度の義侠心からであるらしい。
別れを告げられた森に長く滞在したのは、いつか悟が困難に陥ったとき、自分を探しにくるであろうと考えたため、のようである。
星狼は人間たちが言う以上に知性が高く、高度な役割分担を持つ社会を構築する。そのため、今回の遊戯に対しても少なからず「理解」をしている。
シェートの助太刀をして以降は、彼の旅程の困難さを理解し、役に立たない上に"怪しい"仔竜の面倒を見る意味合いで付き合いを継続。現在ではシェートを群れの長のように位置づけ、打ち解けてきた仔竜を仲間として認めて行動するようになった。
■グートの能力と装備
・加護
破術と防御を常時発動。ただし、光を纏う視覚効果は排除してある。
・鞍と鐙と鞍袋
シェートの項目参照
・透明化の首飾り
カニラと圭太の置き土産の一つで、「透解」のコマンドワードと共に姿を消せる神器。効果時間は最長5分12秒。
本来はパーティ兼用の神器だが、その性質からグートの首につけられるよう、ドッグタグのような形に整形されている。
グート限定でコマンドワードなしに発動が可能。彼自身、神器の効果を理解しており、自在に姿を消し、現れるを選択する。