10、歪んだ愛着
シェートの目の前で扉が砕け、新たな部屋が現れた。
すでに安全を確かめる警戒心も薄れたまま、無造作に足を踏み入れる。
予想したとおり、まったく同じ部屋が広がっていた。
四方の壁、四つの扉、何の調度もない、殺風景な内装だ。
「なんで……」
弓を握る手に、うっすらと血がにじんでいる。引き続け、射抜き続けたために、再生が追いつかない分が傷となって残っていた。
「なんでだ!」
どこまで行っても部屋が終わらない。それどころか、通路にさえ突き当たらない。
世界はどこかぼんやりと光を放ち、暗くもなければ明るくもない。
何も無い、何もない部屋が続いていく。
壊した扉はすでに十を超えている。それでも、状況は変わらない。
「くそおっ!」
弓を引き絞り、光弾を収束させる。
「いい加減に、しろおおっ!」
三方の扉が粉砕され、その向こうの光景が顕になる。
そこにあったのは、寸分違わない同じ部屋。
「あ……」
強い虚脱感に、腕が力なく下がった。
堂々巡りの通路から部屋に入った時、ようやく何かが変わると思っていた。
だが、その向こうにあったのは、更なる無限。
座り込んだコボルトの前で、全ての扉が整復され、元通りになっていく。まるで、これ以上どこに行くこともできないとでも言うように。
「……誰か」
無意識に、口が動いていた。
「誰か、いないか!」
狭い部屋にこだまする自分の声。反応する気配はない。
「俺、ここ、出たい! 早くあけろ! 俺、出してくれ!」
声に怒りが混ざり、周囲の何もかもが疎ましく感じた。それでも、こちらに答えるものは無い。城はシェートを身の内に納めたまま、ひたすら沈黙する。
「俺、ここだぞ! ここにいる! 誰か、答えろ!」
声に答えるものは無い。
部屋の中、忘れられた荷物のように、シェートは投げ出されたままだ。
「くそ……っ」
力なく悪態をつくと、その場に座り込む。
どうしてこんなことになったのだろう。
最初は、魔王の城から出るための道を探すつもりだった。代わり映えのしない通路、それをただ歩いていただけなのに、世界は異形に変わっていた。
自分が逃げ出さないようにするための罠、それに掛かったということだろう。だとすれば、じきに魔王が自分を探しにくるはずだ。
情けない話だが、今はそれを待つしかない。膝を抱えると、眠ろうと目を閉じた。
箱のような部屋の中が、妙に息苦しく感じる。
その上、空腹と渇きが自分の置かれている状況を強く意識させた。
「もう、晩飯、食ってるか?」
朝と昼、そして夜に、魔王は食事を取っていた。コボルトは朝と昼以外は、食べたり食べなかったりとまちまちだが、この城に来てからは魔王に合わせる形で食べていた。
こんな風に腹をすかせることなど、久しぶりだ。
この腹具合が間違っていないなら、少なくとも昼と夜は、食べていないことになる。
自分がいなくなったことに気づいてもおかしくないぐらい、時間が経っているはずだ。
「なんで、来ない?」
あいつは今、どこにいるんだろう。
この城に来てから、顔を見ない時はなかった。こちらをじっと見つめ、話しかけ、絶えず新しい何かを提示し続けていた。
それが、まったく姿を見なくなっていた。
魔王の物にはならない、そう宣言した朝以来、ずっとだ。
「あれ、まだ昨日……だぞ」
本当にそうだろうか。
いったい今は昼なのか、それとも夜か。
本当に、半日程度の時間しか経っていないのか。
「おい……」
シェートは立ち上がり、天井を見上げた。
「俺、ここだぞ……」
そんなはずはない、そう思いながらも、湧き上がった不安は消しきれない。
「俺、ここだ! ここ、ここにいる!」
だって、あれだけ俺に、何度も仲間になれと、そういっていたはずだ。
ベルガンダをけしかけて、自分の軍隊を餌にして、ようやく手に入れたものが、ここにいるというのに。
「魔王! 俺、ここだ! 早く来い! ここだ! ここだぞ!」
叫びは四方の壁に吸い込まれ、誰も応えない。
もしかすると、魔王はすでに、こちらに興味を無くしたのでは。
「そんなはず……ない……」
声に出した否定が、周囲の沈黙に押しつぶされていく。
本当にそうか? 自分自身が問いかけてくる。
確かに魔王は自分の欲しい物に執着する。しかし、どれほど気に入ったとしても、自分の利得のためなら、平然と切り捨てる。
自らの愛した魔将と、育て上げた軍隊を、たった一匹のコボルトにために、潰して見せたように。
そんな相手の『善意』にどうして期待できる?
「く……そぉっ!」
シェートは立ち上がり、神器を手にして引き絞った。
全ての加護を注ぎ込んで生み出した矢を、立て続けに扉に撃ち込む。木片が粉となって飛び散り、その向こうにまた、部屋が現れる。
「くそっ!」
そのまま、貫き、貫き、貫いて突き進む。
それでも扉は続き、続き、続き続ける。
新しい部屋が、いくつも現れる。全く同じ構造の、見覚えのある部屋が。
「誰か」
うめきながら、歩き出す。
「誰か、いないか!」
手当たり次第に扉を砕き、進み続ける。
誰もいない、変わり映えのしない世界がどこまでも続く。
「お、俺! ここにいる! ここだ!」
神器を片手に、手当たり次第に扉を壊していく。石のような重い沈黙に逆らうように。
それでも無慈悲に、世界は部屋に囲まれ続ける。
「た……頼む……だれ……か……っ」
叫びすぎて喉が渇き、声が枯れる。
それでも、誰一人現れない。
痛烈な沈黙に、胸にわだかまった不安が、濃く深い恐怖に変わっていく。
自分は見捨てられたのか。
必要の無い存在として、切り捨てられたのか。
「う……」
歩きながら、必死に考えをめぐらせようとする。それでも、頭の中は暗い予感が堂々巡りを繰り返すばかりだ。
魔王はこの城の防御に自信を持っていた。それは城の衛兵だけでなく、城の仕組みも含んでのことだったろう。
そして、あいつは言っていた。
『興が削がれた、後は好きにしろ』
「う……あ……っ」
あの言葉は、自由にしろという意味ではなく。
好きに野垂れ死ね、という意味だったのか。
生きたまま敵を閉じ込め、干し殺す罠。自分が勇者にしたのと同じか、それ以上の拷問殺戮の罠に囲まれて死ねということなのか。
そんな暗い妄想を打ち払うように、扉に力を叩き付けた。
「あ……」
扉が砕け、それまでの空間とは違う光景が浮かび上がる。
よろめきながらシェートは扉をくぐり、
「あ」
左右に続く、長い回廊に立つ自分に気が付いた。
「う……あ、ああ……」
変わらない光景、長く続く回廊、視界の果てで一方向に曲がる角。
何もかもが、全て振り出しに戻っている。
出口がない。
どこまで行こうとも、扉と部屋と、廊下だけが続く世界が広がっている。
敵がいない、乗り越えるべき試練もない、ただ無慈悲に、無意味に死ねと命じる無限に取り囲まれていた。
逆らうものを、魔王は許さない。
そんな簡単なことに、なぜ気が付かなかったのか。
断り一つなく、こちらの命を絶つことが出来る存在が目の前にいたのに。
しゃがみこむと、赤い敷布を目に入った。疲れ果て、空腹で、どこにも行くこともできそうにない。
「サリア……」
祈るように女神の名を口にする。
「助けてくれ、サリア」」
声は届かない。
魔王の城に、神の言葉は届かない。
「フィー……グート……」
仲間はもういない。彼らもどこかに捕まり、同じ目に合っているかもしれない。
シェートは己の心の中に、暗い穴が開くのを見た。
何もかもが流れ出し、一切の力が萎え果てていく絶望の穴を。
「だれか……」
膝を抱え、目をつぶると、祈るような気持ちで声を漏らした。
「たすけて」
誰も答えない。
味方の声も、敵の言葉も、一切が消えた世界。
心の穴が大きく広がり、コボルトの全てを飲み込んだ。
――どこだ。
遠い呼びかけが聞こえた。
自分にとって、それは無意味に思えた。
代わり映えのしない白と赤に覆い尽くされた世界では。
――どこにいる。
本当に、どこにいるんだろう。
誰が、どこに。
――お前は、どこにいる。
何も分からない。出て行く道が見出せない。
自分がどこにいるのかも分からない。
それでも、その声は確かに自分を呼んでいた。
――どこにいる、シェート!
唐突に、シェートの周りで、世界が意味を取り戻した。
「起きたか」
気がつくと、自分は誰かの腕に抱かれていた。こちらを見つめる視線には、慈しみだけがある。
それが魔王の顔であると気づくまでに、ほんの少し時間を要した。
「こ……」
喉がしびれて、返事が出なかった。
飢えと渇き、それを上回る感情の麻痺がに、すべてがこわばっていた。
「安心しろ。ここは普通のフロアだ。お前は助かったのだ」
口元に吸い口があてがわれ、その奥の水気を、喉が本能的に欲しがった。自然に舌が動き、甘みのある液体をずるずるとすすりこむ。
「城の構造も把握しないまま、動く奴があるか」
叱責が、憂いとやさしさを含んで胸に響く。
「これに懲りたら迂闊まねはするなよ。せっかくの逸材を、干物にしたくは無いからな」
「う、うん……すまん」
青年に向かって、シェートは素直にわびていた。
疲れが、全身に重くのしかかる。同時に、傍らにいる存在に対して、奇妙に安らぎを感じていることに気がついた。
「お、おれ、もう平気。歩ける」
「無理をするな。今は黙って、そのまま休め」
何かがおかしい。
そう思いながら、シェートは自分の気持ちに沸く安堵を止められなかった。
目の前にいるこいつは魔王で、倒すべき相手のはずだ。それなのに、そんなことがどうでもよくなるほどに、気持ちが緩んでいる。
自分は、どうしてしまったのか。
そんな戸惑いと疲れが、再び自分の意識を曇らせていく。
いつしかシェートの意識は、眠りの霧の中に包まれていった。
後始末を終えると、魔王は一人、回廊を歩いていた。
どこまでも続く赤い絨毯の道、その途中で足を止める。何の変哲も無い、ドアさえつけられていない壁に向き直った。
唐突にさえぎるものが消え去り、薄暗い通路が現れる。そのまま歩み進めると、背後は元通り壁に覆われた。
「申し訳ございませんでした」
壁際に立っていた参謀は、かすかに表情を歪めて弁明を口にした。
「衛視たちに、あのコボルトには干渉無用と申し伝えておりましたので、発見が遅れてしまい」
「いや、それで問題はない。今後もその状態を維持しろ」
薄く笑いを浮かべると、魔王は女を伴い、歩き出す。
この通路には一切の装飾が無かった。壁も天井も、石とも金属つかないもので構成されており、鈍い照明が天井と足元に輝いている。
「例の仔竜ですが、残念ながら取り逃がしました」
「理由は?」
「食堂のエレベータを使い、下の階層に降りたと報告が」
報告を聞き届けると魔王は深々と息を吸い込み、それからゆったりと吐き出した。
喜びと興奮の入り混じった息吹に、女は不審に首をかしげる。
「これは明らかな失態です。お咎めにならないのですか?」
「今回の一件は、いわば訓練のようなものだ。懲戒もほどほどでよかろう」
「直ちに兵を募り、仔竜を捕縛するべきかと」
ぞんざいに手を振り、全てを聞き流して通路を進む。
「あのフロアに逃げ込まれては、俺にも手が出せん。出入り口を固め、見つけ次第対処するように命じろ」
「……了解しました」
度重なる理不尽な命令に、参謀の顔は普段以上に表情を消している。こいつもずいぶん感情表現が豊かになった、そんな感慨が浮かんだ。
「何か言いたいことがあるのか?」
「魔王様が現場に留まってくだされば、此度の失態は無かったものと思われますが」
「不満か?」
参謀は黙然と首を振り、行く手にあった扉の脇に立る。
「ただの諫言でございます」
「シェート以外の大事は、お前らで処理しろと言ったろう。命令を忘れるな」
取っ手も鍵穴も無い漆黒の扉は、主を前に音も無く横にスライドする。
その向こうにあるのは、こじんまりとした部屋だ。
窓は無く、壁も石材がむき出しで、装飾どころか保温のための壁掛けの類もない。空調が整っているため問題は無いが、重く、凍て付くような雰囲気が漂う。
部屋の奥に置かれたスチールのデスクに歩み寄ると、魔王はパソコンの電源を入れた。 空冷ファンが唸りを上げ、ややあって軽やかなタイプ音が響き出す。
「心というものは、実に面白い働きをする」
地球の裏通りにある、日の当たらない雑居ビルに造られたオフィス。そんなイメージを漂わせる執務室で、魔王は機嫌よく仕事を始めた。
「それがたとえ不倶戴天の敵だとしても、その場所で唯一、言葉を交わせる相手であるならば、同じ時間を過ごす間に、交流が生まれるようになる」
モニターには、一匹のコボルトの姿が写っている。テキストエディタに、詳細な所見と観測数値を直に打ち込む魔王の顔は、どこまでも真剣だった。
「それは時として信愛に発展し、過去の遺恨を限りなく薄める効果さえ発生させるのだ」
たった数日で、シェートに対しての分析、見解は増える一方だ。その性格や行動に対する仮説、検証が積み重なり、その精神が顕になっていく。
「魔物も人間も、煎じ詰めれば集団を形成する動物だ。一部の個体に例外があるにせよ、その事実は変わらなかった」
遺伝上の差異や、生まれた場所、祖とする動物、あるいは造られた経緯。
そうしたものが『わずかな誤差』でしかないと思えるほどに。
「適者生存、収斂進化、どんな単語で言い表してもいい。時と場所が違えども、生命は己の生きた証を残すために、似通った生存戦略を採択するのだろう。その結果」
仕事を中断すると、魔王は参謀に向き直った。女は、部屋の隅に与えられた席に座り、こちらを見つめている。
「心理学、というものが、まるで共通語のように適応できると気が付いた」
「それは……どういうものなのですか?」
参謀には、あえて地球の知識を教えていない。あくまで世俗の、この世界の常識のみを学ばせるようにしている。そのため、こんなやり取りが幾度となく行われていた。
「特定の状況における生物種の習性、特に心と呼ばれるものの働きを検証し、その法則性を明らかにするものだ」
「……お言葉を返すようですが」
参謀は眉をひそめ、こちらの思い違いを咎めるように問いかけた。
「そのような真似をせずとも、魂に干渉し、その思考を読解すればすむことでは?」
「理由はいくつかあるが、精神を読むことと、心理を解析することは、別物だからだ」
軽くキーボードを操作し、厨房係にコーヒーを持ってくるよう連絡を飛ばす。スマートフォンだけでなく、城内に張り巡らされたLANも、円滑な命令伝達に一役買っていた。
「確かに精神を読めば、瞬間の動きは分かるだろう。だが、心理の推移やその人格形成の過程、そして長期的な変遷を"読む"ことはできない」
「ですが、心というものは不可解なもの。検証し、学問という形に落とし込むのは、難しいかと」
「無論だ。人間たちの世界でも、その辺りはてこずっているらしくてな。さまざまな方法論が考案され、その是非を巡って百家争鳴という有様だ。それでも、実益に即したものは社会に導入され、さまざまな形で利用されている」
ノックとともに扉が開かれ、カートを押しながら給仕が入ってくる。黒いスーツと白いシャツのいでたちは、あまり整っているとはいえないゴブリンの顔立ちにさえ、気品を与える力があった。
「たとえば、こいつらの制服も、そうした心理への影響が考慮されている。整った規格の服を着せることで、特定のグループに対する帰属意識を与え、同僚との関係を親密にする効果を期待してな」
「しかし、一部の魔物はそれに反発しましたし、お仕着せのものを着たからといって、険悪な者同士を結びつけるとは限りません」
「心理学とは、精神の反応に対する万能の解答ではない。本来、己の命を守ることを至上とするはずの、動物の本性を和らげるための緩衝材だ」
そんなやり取りなど聞こえないとでも言うように、給仕はミルで豆を挽き、湯気を上げて沸騰する銀のポットを下ろし、ドリップの準備を進めていく。
「お仕着せを嫌ったものは、その服装や装備を自由に裁量できる衛視に回した。険悪なもの同士はグループを変更し、あるいはその原因となる憂いを解消させた。こうした対応も心理学の応用だ」
「あなたは……不思議な方です。なぜそこまで」
「人間の方法論にこだわるのか、か?」
細かく挽かれた粉が紙のフィルターの中に収められ、細い注ぎ口から、ゆっくりとお湯が回し掛けられていく。
「"アグレッサー"」
その手つきは優雅ともいえた。きっと、こんな光景は、魔界の誰もが想像もしなかっただろう。ゴブリンがドリップコーヒーを入れる姿など。
「敵を分析するために設立される航空部隊。その任務は仮想敵を想定し、その戦術を己のものとし、教導や模擬戦によって自軍を鍛えることにある」
「敵を理解するために、身も心も敵になりきる者たち、というわけですか」
「たとえば、勇者の多くが剣を持ちたがり、その剣から魔法やエネルギーを収束させた弾を飛ばすのを好む。個人的な理由はさまざまだが、その根底にあるのは、アニメや漫画、ゲームで見たことがある、という共通体験が影響している」
異世界の勇者には、特有の常識が存在する。神々の遊戯における神器や神規は、たいていこの常識に沿って設定されていた。
それが、己の居城を勇者の世界で満たした理由。日ごろから連中の世界観に親しみ、その様式で思考できるようにするためだ。
「逆に言えば、そうした異世界の文化を調べることで、勇者の動きを予想することができるということですね」
「調べるだけでは実感が伴わぬ。だからこそ、自ら体験させるのだ。お前にそれをさせなかった理由も、そこにある」
「私は敵の真似をする味方を、味方の視点から見るための姿見。"アグレッサーを監査する者"であると」
ゴブリンは無言のまま、コーヒーを魔王に供する。その香りを楽しみながら、カップに口をつけた。
「……いい味だ。大分、腕を上げたな。次の配置転換、俺の朝食係か喫茶室のバリスタに進むことを許そう。好きなほうを選べ」
「ありがと……ございます」
さすがに喜色が抑え切れなかったのか、給仕は声を詰まらせ、それでも平静のまま退出していく。
「一年ほど前まで、奴は地上で仲間たちと略奪生活に明け暮れ、調理されたものより生肉を好むほどの蛮徒だった」
「いったい、どんな魔法を……いえ……それも心理学、ですか?」
「言ったろう、心理学は単なる便法に過ぎんと。だが、これだけは言える」
モニターに映し出されたシェートの画像に視線を移し、魔王は笑った。
「心は変わる。そして、変えられるのだ」