第二話 尋ね人
目を覚ますとそこにはいろんな人や店がある
そこはとても懐かしいなと感じさせるような場所でもある
ほんとなぜかわからないけど
人込みを見ながら昨日あったことを思い出した
ルーミアという妖怪に食べられそうになったこと
何故か食べずに助けてくれたこと
そして霊夢という巫女さんのこと
まだまだ分からないことだらけでこわい
だが少しだけ頑張ろうという気持ちがわいてきた
私はきっと,,,,,,,,,,,からなんだろう
そこで私は町で聞き込みを行うことにした
町を歩く人に声をかけていく
だが誰も答えようとはしない
ていうか私におびえているようにも見えた
理由を聞こうとするとみんな逃げるように去っていく
私は少し疑問を持ったがあまり気にせずもう少し聞きまわる
何回やっても同じ結果だったけど
さすがにつかれた
そう思い寝ていた椅子に再び座り込んだ
少し息をはき、自分を落ち着かせるために周りをみる
右を見るとそこには剣を携え、白と緑の服を着た少女がいる
違う方向に目をやると、白と青のメイド服を着た少女などいろんな服を着た人が買い物を
していた
本当に変わっている場所だなと思う
まぁ今の私は昔のことなどわかってもいないのにね
そんな自嘲していると私は誰かに声をかけられた
努力が報われたのか
いやどうせ落とし物とかそんなところだろう
「ねぇねぇそこの君何かお困りごとかい?」
と肩をたたかれる
不意をつかれた私はすぐに後ろを振り向く
するとそこには大きな帽子を被った女性がいる
まるで魔法使いその言葉が似合う女性だ
もし使えるなら見せて欲しい
単純に面白そう
「そんなに驚くなよ」
と女の子が笑いながら言う
彼女は少し物珍しそうに私のことを見ている
多分今までの一連の動作を見ていたのだろう
恥ずかしい
穴があったら入りたい
「何か困ってることがあるのだろ?私が助けてやるよ。さすがにここじゃ周りの邪魔だか
ら向こうに行こうか」
と女の子が指さした場所は昨日ルーミアと別れたところであった
昨日の事なのに数時間前にあった出来事のようだ
あぁ少し報われた感じがする
うれしい
そして加えて私は〇〇が好きだ
きっと〇〇は私たちのことを見ているのであろう
ありがとう神様救ってくれて
まぁいたらだけどね
「私の名前は霧雨魔理沙。普通の魔法使いだ。君の名前は?」
そう彼女は言った
すっかり忘れていた
自分の名前の事
多分周りの人に拒否られすぎてショックで忘れていたのだろう
少しセンチメンタルな気持ちになりながら自分の名前を名乗ろうとする
突然全身に痛みが走る
声が出ない
話せない
周りの文字さえ読めない
今まで認識していたものすべてを忘れさせるような痛みが全身を走りまわる
めまいもする
足にも力が入らない
心臓のドクドクと脈打つ音しか聞こえない
私はここにきてからどこか少し余裕があった
しかし今は周りのことを気にすることすらできない
そしてなぜか私はこの痛さをどこか懐かしく感じている
おかしい私は初めてこの痛さを食らっているはずなのに
一分、二分とすぎた
少しづつ痛みが引いていく
いつの間にか出ていた涙をぬぐう
目の前を見ると魔理沙が心配そうに背中をさすってくれている
彼女の声も鮮明になってきた
「本当に大丈夫なのか?顔色もあまり良くないし、、、突然倒れて心配したんだぞ?あと
君はずっとクロ,,,とつぶやいていたぞ?その様子じゃ名前もわからないだろうしこれ
からはクロと呼ぶことにするよ。よろしくねクロ」
クロ?そんな言葉を言った記憶がない
だが少しどこか親近感がわく
まぁいいや
もうあんな痛さを味わないのなら何でもいい
だがなぜ私がこの言葉を繰り返し言っていたのかだけが気がかりである
いつかわかるだろう多分
そんな楽観的な気持ちで魔理沙と話す
ふと誰からも相手にされていない私に声をかけたのかと問いかけると
「そりゃもちろん私はクロが町の人に話しかけて失敗し、肩を落としているところを見た
からさ。この何でも屋の魔理沙が君の悩みを解決してあげようと思ってね。」
まぁ特段悪そうな人じゃないし相談するだけはしとこう
てかこんな私を助けてくれそうなのが魔理沙しかいない
それだけはわかる
そこで私はこれまであったことをできるだけ詳しく話すことにした
「それは災難だったな。わかったそれならこの何でも屋の私が霊夢のとこまで連れて行っ
てやるよ」
よかったどうにかなりそうだ
少しだけだが前進だ
ここから何時間でつくだろう?
まぁ近くなんだろう多分
よっしゃ!森へ突っ込むぞー!
「ちょちょどこ行こうとしてるの?このほうきに乗って行くぞ」
私は少しポカーンとした
だって近いと思ったんだもん
歩く以外ないだろうと鷹をくくっていたのも悪いだろうが本当に魔法があるのか
この世界!?
たしかに魔理沙はほうきを持っている
ただ普通に考えて見ると飛ぶわけがない
そんなものおとぎ話か夢でしかできないと思っていた
私もよくあこがれていた思い出がある
小さいころみた絵本で箒に乗って旅をする少年を見たことがある
それを見て私も特別な力を持っているんだと思い込んで何度も挑戦をしてみた
だが結果は同じ
そんなものははなから持っているわけじゃないのに
そんな苦い思い出がある
だがそんな夢がかなうかもしれない
私はワクワクしながら彼女のほうに目線を向ける
彼女は何か準備をしているみたいだ
まぁルーティーンみたいな物があるのだろう
多分
あっ準備ができたみたいだ
彼女はこちらに手招きをしている
私は箒にまたがって彼女の肩に手を置く
「しっかり掴まっておけよ」
魔理沙がそう言うとゆっくりと空に浮かび始めた
びっくりしたが少し興奮している
ひそかに夢見ていたことが叶ったのだ
空を飛ぶ
誰しもが考えたことがある夢だろう
少年なら特にね
彼女はそんな私の様子を気にもしないで飛ぶ速度を早める
少し大雑把なところがあるだろう
速すぎる
この人私の事忘れているのか
まぁいいや少し安定してきたし
少し余裕ができた私は下に映る景色を見る
私たちがいた場所はもう豆粒ぐらいの大きさである
その横には木々が青々しくしげっている
なんというかきれいだ
言葉では言い表せない
自分の語彙力のなさを少し恨んでしまう
もっと勉強しておけばよかった
左に目を向けるときれいな湖がある
そしてそこには青い羽根が生えた人と緑髪の少女がいる
なにか仲睦まじそうに遊んでいる
羨ましい
いいな
横から何か物音が聞こえる
そこには鳥や妖精?が飛んでいる
私はあっけにとられた
多分この世界にはいろんな人種がいるのだろう
なるほどそうかもしれないな
少し合点がいった
珍しい世界もあるものだ
「目の前に見える神社がクロが探してる霊夢がいるところだぜ」
そう言われ前を覗いてみると、そこには神社が建っている
この距離を歩いて移動するとなったら一日はかかっているだろう
魔理沙には感謝しきれない
ありがとうそう彼女に告げると
「いいってことよ」
と返ってきた
そうこうしていると神社についた
またいつか乗せてほしい
少し楽しかった
霊夢という人はどんな人だろう
優しい人だったらいいな
少し不安である
何か自分自身のことについてわかればいいのだが
そんな淡い期待を胸に抱き賽銭箱のある方へ歩いていく




