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……やっぱり、エロクズだわ!

主人公は善人ではありませんが、優しさは持っています。

 


 冒険者ギルドに入ると、チンピラに近い冒険者3人が絡んで来た。


「ガキ。良い奴隷を連れているな」

「お前には過ぎた奴隷だ」

「だから、オレ達が貰う」

「おら、銅貨だ」


 そう言って俺の前に銅貨1枚を放る。

 ……が、無視して受付嬢が居るカウンターに向かう。


「無視してんじゃねぇ!」

「もう良い! 痛め付けて奴隷を奪ってしまえ!」

「死ね、ガキ!」


 ……奴隷法の強盗罪成立だ。


「がは……」

「ぐふ……」

「ぎぃ……」


 チンピラの処理をして受付嬢に呼ばれる。


「前回と、今回のを合わせて大金貨6枚と金貨9枚と大銀貨7枚に銀貨1枚と大銅貨5枚となります」


 お金を受け取ると冒険者ギルドを後にして、ロザリア用の装備品や旅の必需品を買い揃える事にした。


「本当に揃えるの?」

「まあ、ロザリアにとって生き地獄だろうが、使い捨てにする気は無いからな」

「本気だったの!?」

「当たり前だろ」

「……はぁ~」


 思いっ切り長い溜め息を吐かれた!


「分かったわ」


 その後、商会の情報網で知られているかもしれないが、義理を立て、フィリスの一族が経営する商会では買わず、辺境伯が薦めた武器屋と防具屋を回り買い揃えた。

 合計が金貨7枚と大銀貨5枚と銀貨3枚となった。

 ロザリアの戦闘形態は護衛術が基本だから短剣2本と投石用のタガーに、複数のモンスターの皮を素材にした皮装束となった。

 因みに外見のイメージは、ドラ◯エの女武闘家が近いかな。


「金貨7枚以上……」

「さあ、後は旅の必需品だな」


 旅の必需品も買い、ブルムドラから出発した俺達は、ロザリアの体力向上の為に徒歩で移動する事にした。


 江戸時代の日本人は、世界屈指の健脚みたいだが、メイドのロザリアは現代日本人系だろうから、約10㎞ぐらいで小休止をしながら、街道の野営地で一夜を過ごす事にした。


「……さ、流石に、徒歩はこたえるわね」

「そうだろうな。ほれ、足を出せ」

「何!?」

「足のマメを癒やすから」

「……ありがとう」


 ロザリアの足のマメを魔法で癒やす。

 頑張り屋なロザリアは我慢していたみたいだが、かなり酷い状態のマメだった。

 まあ、小休止無しで此処までの距離を行ける様になったら、乗り合い馬車とかを利用するのも良いかもな。

 なんせ、ロザリアは男爵家三女の貴族令嬢だから、身体は農家の娘みたいな丈夫じゃないしな。


 ロザリアに夕食の調理を任せ、俺は野営の準備を進める。

 野営の準備が終わると夕食の準備も出来て一緒に食べる事にしたが……


「私も一緒に食べるの!?」

「そうだよ。俺は言っただろ。普通の奴隷よりも良い衣食住にするって」

「確かに言ったけど……」

「ほら、食べようぜ」

「わ、分かったわ」


 ロザリア用の木の器に具沢山のスープを注ぎ、次に俺用の木の器に注ぐ。


「……余りモノじゃないの!?」

「……はぁ、命令だ。奴隷になる前のロザリアの判断基準で必要量の食事をする事」

「……分かったわ」


 ロザリアは困惑しながらお替りを含めてスープ3杯と黒パン2つを平らげた。


 夕食が終わると、土魔法で個室を造り、中に風呂場を用意した。


「土魔法で、こんなモノを作るなんて!」

「入りたく無いのか? 命令だ。本音は?」


 そう聞くと、悔しそうな顔で言った。


「……入りたいです」

「見張っててやるから入ってこいよ」

「……はい」


 ……どうやら、今、この野営地に居る他の連中は思っていたより紳士の様だな。

 結局、ロザリアや俺の入浴中に問題は無かったのだが、他の連中の女性陣からお願いされた。


「「「使わせてください!!!」」」


 どうやら、他の連中が紳士だったのは、コレが原因みたいだ。

 勿論、条件付きで許可した。

 因みに、条件は風呂場から出たら、女性陣の方から俺にハグする事だ。

 後、俺の外見がお子様で、しかも母親を幼少の頃に亡くしたと嘘を言ったお陰で女性陣から承諾を得る事が出来た。

 これぐらいは役得だし、使用料だ!


 ……風呂上がりの上気した女性からの温まった身体でのハグは極上でした!


 お礼に、女性陣の今日と明日の服等に洗浄クリーンをサービスしたら喜んでくれたよ。

 ここで、もう一度ハグのサービスを受けた。

 それと、ロザリアにはアドラディア創造神様……長いからアドラ様にしよう。

 ……から頂いたサバイバル本等を読んで貰っている。


 就寝時には結界石を発動させてから寝た。

 既に実績の有る結界石だから、その辺りをロザリアにも説明してある。


 ……お休み~。



 ロザリアside


 覚悟はしていたけど、徒歩での旅はかなりキツいわね。

 それに、小休止は多かったけど、アイツが足を癒やすとは思わなかったわ。

 他にも、奴隷である私と同じ立場で食事を取るなんて信じられないわ。


 ……美味しかったわ。


 まだ有るわ。

 土魔法で個室を造り、風呂場を作るなんて、どういう事よ!


 ……良いお湯だったわ。


 でも、それを他の女性達にも振る舞う?


 ……やっぱり、エロクズだわ!


 でも、何故か胸が少し痛いのよね。


 それ、かなりの高級品の結界石よ!


 幼馴染で婚約者の仇なのに……



 ゼンside


 翌朝だが、ロザリアが良い抱き枕になってくれていた。


 ……温かい2つのたわわ。


 昨日の残ったスープを温めて、干し肉を追加して、それを朝食にして頂く。

 ちょっと休憩をして、テント等を片付けて俺とロザリアは出発した。


 俺はロザリアの体力に合わせて移動しているのだが、どうやら俺達を「カモ」と判断した盗賊共おこずかいが現れた。


「ガキ! 死にたくなければ、女と服と靴以外を置いて消えな」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

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