何か、勘違いしていないか?
悪人貴族は何処にでも居る。
メインストリートで色々と見ていると、リンが俺に耳打ちした。
「ゼン様も気付いていると思いますが、付けられています。どうしますか?」
「適当な裏路地に入って潰そう」
「分かりました」
そんな訳で、俺達は適当な裏路地に入ると、付けていた奴らも裏路地に入って来た。
「何か用か?」
「気付いていたか」
「用件は?」
「その3人を寄越せ」
「は?」
「ガキ、聞こえていなかったのか?
寄越せと言ったんだ」
「断る」
「それなら、多少の痛い思いをして貰う必要があるな」
「お前らには、出来ないかもしれない」
「……やれ」
……3分後、尾行者6人は、俺達の手に因ってパンツ一丁にされ拘束されている。
「……で、お前らの親分は何処に居る?」
「話す訳が無……がばぁ」
「お前には聞いて無い」
割り込んだバカに右回し蹴りを放つ。
「もう一度聞くが、親分は何処に居る?」
「……ぎぃ」
俺は、沈黙で逃げようとしたから没収した短剣で左腿を刺す。
「答えろ。親分は何処だ?」
「……」
「が……」
先程割り込んだバカの首を落とす。
「おい!」
「何か、勘違いしていないか?」
「……何をだ?」
「俺は、別に騎士道精神など、持ち合わせていないからな。 さあ、吐け」
「……ハーバリク子爵だ」
「本当か?」
「本当だ」
……この後、10分以上の拷問を掛けたが、答えが変わらなかったから「真実」だと判断した後は、必要な情報を聞き出す。
まあ、漫画とかで良く有るだろ?
白状する振りをして、敵対者の名前を出す悪人。
俺達は、残った5人を「処理」をして、宿屋に戻ると普通に過ごし、深夜に俺は目を覚ます。
「睡眠魔法をサラに掛けて……と」
「ゼン様」
「留守番頼むな」
「畏まりました」
留守番をリンに頼むと、俺は宿屋の窓から出ると、魔力と気配を消して目的地に向かった。
8分後に目的地に到着した俺は、屋敷に侵入して、ハーバリク子爵の犯罪の証拠を探した。
「……テンプレ過ぎる」
執務室に置かれている本棚の丁度肩くらいの位置に「貴族の誇り−指南書」が有ったから傾けたら、ギミックが発動して本棚がスライドして隠し部屋への出入り口が開いた。
……言っておくが、きちんと遮音の魔法は使っているからな!
隠し部屋に入ると、犯罪の証拠に溢れていて、脅迫や殺人に人身売買に脱税や麻薬等など。
俺は、脱税の証拠を回収して、親分であるハーバリク子爵の寝室に侵入すると遮音の魔法を掛けて外科麻酔の魔法を掛ける。
これで、痛みで起きる心配は無いし、痛みで目を覚まして俺の顔とかを覚えてて、王城の取り調べで「あのガキにやられたんだ!」と喚かれて、宰相とか国王とか王太子に興味を持たれたくないからな。
俺は、ハーバリク子爵の四肢を切断して切り口に小治癒を掛けて血止めした。
後、切った四肢は焼却した。
「……終わったな」
外科麻酔の魔法と遮音の魔法を解いて、俺はハーバリク子爵邸から脱出して、王城に行き侵入する。
それで王城に侵入したのだが、城内の間取りが「アルファーザス城」と、あまり代わり映えが無かった。
つまり「人間、考える事は一緒」って事か?
俺は魔力と気配を消すと、国王の執務室を探し出して、そこに脱税の証拠を置いて王城を後にして宿屋に戻ると、リンに「ただいま」と一言を伝えて寝た。
「……ゼン様は、本当に不思議な方です。
それでも、私はゼン様に生涯付いていきます」
翌日、ハーバリク子爵の脱税の証拠を揉み消す貴族が居なかったみたいで、王城は大騒ぎになったらしい。
何故、そんな事が分かったかというと、何処にでも居る「スピーカー」に因って、情報がリークされたからだ。
後、冒険者ギルドに行って解体されたSランクモンスターの素材や肉等を回収した。
更に5日後に、ハーバリク子爵邸から、他の犯罪の証拠が発見され、ハーバリク子爵は廃爵となり、本人を含めた家族は斬首刑で、クロな関係者は犯罪奴隷行きとなり、無関係と判断された者達は帰郷したらしい。
勿論、俺達も遊んでいた訳ではなく、リンとランがCランク冒険者になり、サラもDランク冒険者になった。
「おめでとう。リンとランに、サラ」
「ゼン様、ありがとうございます」
「ゼン殿、ありがとうであります!」
「ゼン君、ありがとう」
俺達はリン達3人の昇格祝いにちょっと良い料理屋で舌鼓を打ち、宿屋に戻ると今後の事を話した。
「今後、定住する場所を決めるにしても、ある程度、色々な国に実際に行ってみてから決める方が良いと思うが、どうだ?」
サラは真剣に悩んでいるな。
それなら、その間に……
「……確かにそうね」
「良いか?」
「そうね。ゼン君の意見に賛成よ」
「良かった! ……サラ」
「ち、ちょっと待って! まだリンやランが……」
「それなら、俺の睡眠魔法で寝て貰っている」
「……用意が良い事で」
「サラ」
「はいはい。どうぞ」
俺はサラの「華」を咲かせる。
「……あ、あぁあああーーー!」
翌日、サラに散々「サル」とか「淫獣」と言われながら身嗜みを調え、1階に降りて朝食を皆と食べていると、冒険者ギルドから遣いが来て、朝食後に冒険者ギルドに来る様に言われた。
「……何の用だ?」
「分からないけど、行くしかないわね」
「そうだな」
「リンはどう思う?」
「サラと同意見です」
「ランは、それで良いか?」
「はいであります!」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
そして、星の加点とブックマークをお願いします。




