↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

42/133

……凄い力が溢れているであります!

復活したコンビ!

 


 俺は、白金貨6枚出して言った。


「これで、この6人が1人前になるまで面倒を見て欲しい」

「……」

「見ての通り、俺はまだガキだ。

 流石に6人も面倒を見るのは難しい」

「……なる程。そこで、オーキナのコインを貰った君は、同じ商会なら面倒を見てくれると思って来た訳だ。

 そして、面倒を見る以上は、現実として必ず実費が掛かる」

「ああ。無料奉仕で6人も面倒を見ろとは言わない。 ……どうだろうか?」

「分かった。6人を私が責任を持って引き取ろう」

「感謝する」

「……しかし、オーキナのコインか……!

 そうか! 君がルーネお嬢様の婚約者か!」

「……婚約者候補だ」

「……まあ。今はそれでも良いか」


 俺は丸く収まったと思った……が!


「アタイは、この人に付いていくであります!」


 耳や尻尾から察するに、犬か狼系の獣人族だろう。


「……本気か?」

「アタイは本気であります!」

「俺は冒険者だぞ」

「アタイは、誇り高き銀狼人族の族長の娘である『ラン』であります!

 自由と命を、何よりも誇りを取り戻してくれたゼン殿に付いて行くであります!

 アタイはゼン殿に尻尾を捧げるであります!」

「冒険者ゼン。返答は如何に?」

「……尻尾を捧げる誓いは生涯に一度だけだったな」

「そうだね」

「……分かった。銀狼人族のラン」

「はいであります!」

「俺に、その生涯を捧げろ!」

「誓うであります!」


 パチパチパチパチパチパチ


 他の5人も「良かったね」とランに祝福していた。


「それなら、この6枚目の白金貨は返すよ」

「いや。そのまま受け取ってくれ」

「それは……」


 結局、商人に対して口で勝てる訳もなく、6枚目の白金貨は帰って来た。

 そこで、この6枚目の白金貨で、ランの冒険者としての装備と、日用品を買い揃えた……のだが、その時に偶然に、本当に偶然にだが、ランの着替え中にカーテンが「ハラり」で見えた。

 ランの胸骨の真ん中に焼印みたいなのが見えたのだ。

 とりあえず、焼印は置いといてランの買い物は終わり、また先程の応接室に戻る。


 応接室には、他の5人は既にオーカ・シラーの指示で、別のスタッフが連れていって居ない。


「……悪いが、席を外して欲しい」

「……分かった」


 オーカ・シラーが退室すると、俺はランに胸の焼印について聞いてみた。


「分からないであります」


 どうやら、気が付けば既に焼印が有ったみたいで、今では気にしていないみたいだ。


「……調べてみるか。ラン、良いか?」

「勿論であります!」

「星幽体鑑定(アストラルチェック)……なる程」

「分かったでありますか?」

「ああ、分かった。ランの胸の焼印は『封印』だな」

「……封印でありますか?」

「ああ。ランはどうしたい?」

「どうにか出来るでありますか?」

「ああ」

「……お願いするであります!」

「良いのか? 何を封印しているのかは分からないのだぞ」

「問題無いであります! それに封印が解けてもランはランであります!」

「分かった。ちょっと脅かす様な事を言ったが、封印を解いても本来のランになるだけだ」

「分かったであります! ゼン殿、よろしくお願いするであります!」

「ああ。任せろ!」


 先ずは、魔力が外から探知されない様に「魔力結界(マジックシール)」を張り、ランには上半身だけ全て脱いで貰い、俺はランの封印に掌を当てる。

 そして第5位階魔法を使う……


「……聖域解除(アンチサンクチュアリ)」


 バギン!


 俺が調べた内容とは不似合いな解除音が応接室に響くと、ランの身体から銀色の魔力が炎の様にランの身体に纏うと、先ずは身体が12歳くらいから16歳ぐらいに、次に髪が薄い灰色から煌めく銀色に、最後に瞳の色が黒よりの紫色から鮮やかな紫色に変わり、顔付きも可愛い系から綺麗系になった。

 そして、ランの身体を取り巻く炎の様な銀色の魔力が消えた。


 ランの封印は只の封印ではなく、ランの身体を聖域と見做した封印だった。

 だから、第3位階魔法の「封印解除(アンチシール)」では無理だった。

 まあ、それだけ封印されていた「何か」は凄いという事だな。


 ランは立ち上がった。


「……凄い力が溢れているであります!」


 ……ブチッ!


 ……バサッ。


 俺は、音のする方に視線を送ると、ランの足下にはランが履いていたズボンとショーツが落ちていた。

 俺は、男の本能が働き視線を上げるとランの腰に…………銀色だった。


「……買い直しだな」

「申し訳ないであります」

「気にするな」


 因みに、ランの年齢は13歳で、リンの年齢は14歳で、数字だけ見たら、ランはリンに勝っている。


 とりあえず、俺の服を着させて買いに行ったのだが、店の兎人族のお姉さんに白い目で見られたのは辛かったよ。

 先に買ったラン用の衣類は、何かに使えるだろうと「倉庫」に死蔵する事にした。


 ……諸々が終わり、やっとホワイトテイル商会から出た頃には、昼を報せる鐘の音が王都中に響いていた。


「お帰りなさい、ゼン様」

「……た、ただいま」


 ……通常運転のリンが怖ぇえーーー!


 宿屋に戻る途中に買ったスィーツを渡し、ランの事も含めて説明した。


「分かりました、ゼン様」

「ラン。自己紹介を」

「分かったであります! 銀狼人族の族長の娘ランであります!」

「黒猫人族のリンです」

「自己紹介が終わった所でエグゼの所に戻ろう」

「はい、ゼン様」

「はいであります、ゼン殿」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。