表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

130/133

目的を聞いても良いかしら?

いよいよ、佳境に。

 


 ……まあ、寄り道無しでエグゼで爆走すれば、こんなもんか。

 副街道を爆走して適当な場所で止め、騎士達が馬車から降りると大型馬車は「倉庫」に仕舞し、エグゼは幼女化して、俺達の馬車も「倉庫」に仕舞い、少し森に入る。


「……も、もう、着いたのですね」


 エリシアは、馬車から降りると生まれたての仔鹿の様に、足が震えていた。


「ああ。 それでだが……」


 エリシアとは、この後の事を話し合った。


「エリシア、希望は有るか?」

「出来れば、死人を出したくないです」

「……」

「冷遇されてきましたが、それでも、私が庇護すべき民達ですから」

「分かった」


 そうなると、俺達だけで侵入して黒幕を叩くのが1番なのだが……そうするか。


「それなら、帝都には俺達だけで行こう」

「待ってください!」

「エリシア達を連れて行ったら確実に向こうにバレて身動き出来なくなるぞ」

「……」

「下手したら平民が押し寄せて来るぞ?」

「……分かり…ました」


 エリシアが苦虫を噛み潰した様な顔をして了承した。


 そして、少しでも被害者を減らす為に夜に帝城に忍び込む事にした。


「此処で、成功の報告を待っててくれ」

「分かりました」

「サラ、頼む」

「任せて、ゼン」


 サラも動ける方だが、今回みたいなのは合わないから留守番だ。


 さて、少し森の奥に入り、それから「倉庫」に切り倒した木々を仕舞い、空き地みたいに広げた場所に、俺の大型馬車を出して、結界石の注意事項を伝えて俺達は、夜までエリシア達とのんびり過ごし、夜になると帝都に向かう。


「皆さん、ご武運を」

「行ってくる」


 普通なら、昼の内に帝都に侵入して、情報収集するのだろうが、結果はそう変わる事は無いと、俺は思っている。

 洗脳に魅了系のスキルや、情報操作に、真実であれ、都民や帝城で働く者達は、正統な皇帝の息女であるエリシアを完全にないがしろにしている。

 そんな状態では俺達がどう動こうとしても無駄に終わる。

 それなら、一気に黒幕を叩き、可能なら皇帝の目を覚ます方が確実だ。

 それが無理なら、帝妃や前皇帝とかだな。


「エリシアから聞いた場所に到着しました」

「ありがとう、リン」


 エリシア自身が見付けた侵入口の1つから俺達は帝城の中へと入る。


「私が先行します」

「リンに任せる」

「は!」

「ランもリンの補助を」

「分かっているであります!」

「ルーネは殿しんがりを」

「ええ、任せて」

「行こう」


 俺は、魔法で俺達の気配や匂いに魔力を他者に感知させない様にしてから移動を開始した。


 あらかじめ、エリシアから聞いてある。

 2、3年前辺りから、強く言われた立ち入り禁止に場所を。


 その場所を順番に確認していき、俺達は最後の場所に辿り着いたが、どうやら当たりみたいだ。


「見張り番が居ます」

「どうする?」

「一気に近付いてからの腹パン」

「アタイが行くであります」


 ランもTPOを弁えて静かに言った。


「任せる」

「はいであります」


 暗殺的な接近ならリンの方が上だが、純粋な速さならランの方が上で、見張り番がランを認知した時には既にランは腹パンのモーションに入っていた。

 そして、見張り番からほぼ同時に「ぐ……」と小さな呻き声が出すと見張り番は気絶した。


「良くやったな」

「えへへへであります」

「「……」」


 ランの頭を、褒めながら撫で撫でしたら、やっぱりルーネとリンとエグゼが羨ましそうに見ていた。


「……」

「ゼン、どうしました?」

「場合に因っては命を失うかもしれないからな」

「大丈夫です。 万が一にもそうなっても、ゼンを恨む事はありません」

「そうです、ゼン様。 それに恨むのは、そうなった私達自身です」

「そうであります」

「そうなのじゃ」

「……ありがとう。 じゃあ、行こうか」

「「「「はい!」」」」


 気配察知等を使いながら充分に注意して扉を開けると、直線の通路が30m程続いていた。

 通路の出口で慎重に確認すると、東京ドーム級の広さがある魔法陣付きの斎場だった。

 それで、何故、時間は夜で、場所が室内の様子が分かるかと言うと、明かりの魔道具を大量に使っているからだ。


 そして響き渡る声が聞こえた。


「ようこそ、侵入者の皆さん」

「……」


 ハッタリかもしれないから無視していると、更に声が響く。


「報告をさせる為だけの者を潜ませていますから、無駄です」

「……行こう」

「「「「はい」」」」


 俺達は細心の注意を払いつつ出口から姿を現し、ある程度は接近する。


「ようこそ、私の城へ」

「……私の城か。 まだ女帝が即位したという話は聞いていないが?」


 外見は……普通の美女だが、醸し出す雰囲気は様々な色が混ざった「黒」だな。


「目的を聞いても良いかしら?」

「目標は、結果的に正気に戻す事だ」

「誰を?」

「誰か」

「……そう。 答える気は無いみたいね」


 ……パチン!


 美女が指を鳴らすと、俺達の周りを囲っていた騎士達が一斉に襲い掛かってきた。


 ……が、俺達は軽く一蹴した。


「結構出来るわね。 ねえ?」

「何だ?」

「誰に雇われたかはどうでも良いけど、給金は5倍払うわ。 どうかしら?」

「断る」

「あら。 では10倍は?」

「悪いが、金には困ってないからな」

「それなら、帝国の将来の次期王配は?」

「権力にも興味は無いな」

「……仕方ないわね」


 ……美女の魔力が一瞬揺らいだ!


「私自ら処理するしかないわね」



厳しくも温かいメッセージを待っています!

そして、星の加点とブックマークをお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ