サラ達にも回るお金なんだから!
異世界に於いては、オークションは出会いの場。
オークション開催日当日
「こんなに意欲的にモンスターを狩りまくった事は無いな」
「それはそうでしょうね。冒険者ギルドに行く度に討伐報酬と素材売買で、合計が白金貨2桁出していたのだから」
「ルーネも、そのくらいにしてあげて」
「そうね。受付の順番が迫っているわね」
サラに小声でお礼を言い、俺達はオークション会場の受付を済ます。
俺達は、受付で渡された仮面を各々が付けると、スタッフに案内されてテーブルに打ち付けられている番号「Aー11」のテーブルに着く。
「この仮面は、表向きの身バレ防止用よね?」
「それはそうでしょうね、サラ」
「高額商品を競売で勝つのは貴族だろうからな」
さて、時間が来た様で、司会らしき男性がスポットライトを浴びて言った。
「レディース&ジェントルメン!
お待たせしました! 王都オークションを開催します!」
「「「「「「「「「「「「「「「おお!!!」」」」」」」」」」」」」」」」
因みに、オークションの商品を出す順番だが、最初に絵画等の骨董品や宝飾品で、次が冒険者達から出品された貴重な薬草やモンスターに、高名な冒険者が引退する際に要らなくなった武具等だ。
此処までが、午前中の出品内容だ。
2時間の休憩を挟み、午後からはオークション最大の目玉である「奴隷」の出品となる。
さて、オークションでの礼儀だが、誰が、どんな出品を、どんな金額で買おうが、参加者全員が、購買者に拍手を贈るとなっている。
次に単価が「金貨」となる。
つまり「白金貨1枚」ではなく、参加する場合は「金貨100枚」となる。
次に、出品が落札されなかった場合に限り、オークション終了後に買う事が出来る。
ただし、その場合は初期落札額の20倍の金額を払わなければならない。
つまり、初期落札額が「では、金貨1枚から」なら「金貨20枚」になる。
オークションのチュートリアルを思い出しているが、オークション自体は進行している。
絵画等の骨董品は俺達はスルーしたが、宝飾品はルーネとサラに相談して人数分を購入した。
内容は、耳飾りに首飾りと指輪で、合計で白金貨5枚と大金貨8枚に金貨4枚となった。
「ゼン、ありがとう」
「ゼン君、ありがとう」
一目惚れした宝飾品を落札出来て、ルーネやサラも笑顔でありがとうって言ってくれた。
……それと、オークションで全員分がきちんと揃うとは思わなかったな。
次は、冒険者からの出品だ。
因みに、俺達が出品した「魔法陣入り宝石」は、此処で出品された。
しかも、トリで!
「それでは、この『攻撃力9%上昇』の魔法陣入り宝石は、金貨1000枚でKー3の方が落札されました!」
パチパチパチパチパチパチ……
思っていた以上の高額で落札された!
原価は1個辺りが銀貨3枚なのに……
「前世も合わせて、最悪なボッタクリね」
サラに、小声で言われた。
オークションに出品した「物」が、購入された場合は、オークション側に1割を引かれて出品者に渡される。
それで、俺達が出品した「魔法陣入りの宝石」を20個出品して、オークション側に1割引かれても、合計で白金貨300枚に大金貨9枚に金貨7枚となった。
勿論、使った「魔法陣」に書かれた効果は違う内容にしてある。
例えば、「攻撃力8%上昇」とか「防御力6%上昇」とか「敏捷性7%上昇」とか「切断力5%上昇」とかな。
この程度の上昇率でも、驚愕な付与みたいでボッタクリ額になった。
サラの俺への冷たい視線に耐えながら午前中の出品は終了した。
……別に良いじゃん!
サラ達にも回るお金なんだから!
昼休憩になり、先ずは売上の回収だ。
「お待ちしておりました」
俺達の前のテーブルには、白金貨や大金貨や金貨が山の様に置かれていた。
「では、お買い上げされました宝飾品の分で、合計で白金貨5枚と大金貨8枚に金貨4枚と、お客様が出品された物品から我々の手数料を引いて、白金貨295枚に大金貨1枚に金貨3枚になります。
お確かめください」
ルーネとサラにも協力して貰い枚数を数えた。
「確かに」
全てを「倉庫」に仕舞うと、俺達が買った宝飾品をテーブルの上に置かれた。
「此方が、お客様が購入された出品物です」
これも、ルーネとサラにも確認して貰った。
「確かに確認した」
また、俺の「倉庫」に仕舞う。
「午後からのオークションでも、奮って参加して頂けたなら幸いです」
この後の俺達は軽く食事をして、会場周りの露店を廻る事にした。
「玉石混交だな」
「ゼン、どういう意味?」
「宝石も石ころも、一緒に混ざっている事だ」
「……なる程ね。オークションに出しても恥ずかしくない物から、その辺りの町でも買えそうな物が混じっているわね」
実家が実家だから、ルーネは「物」の見る目が有るお陰で、感想が厳しいな。
「ゼン君」
「サラ、どうした?」
「あれ……」
「……奴隷市か」
サラが差した方向には、柵に囲まれて立っている奴隷達が居た。
まあ、柵は見物人が、不用意に商品である奴隷に触れない様にする為だろう。
奴隷を買う気は無いが、社会勉強的な意味で見て廻る事にした。
「ゼン君、あの娘!?」
厳しくも温かいメッセージを待っています!
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