空が綺麗
空が綺麗だ。
空気が澄んでいて、遠くまで見渡せて、見ていて心地が良い。
今までは、そんな風じゃなかった。
よく分からない工場の煙や、何かしらの機械の排気ガスが、空を汚していたから。
近くの景色もよくは見えなかった。
でも、もう空がそんな風になる事はない。
ずっと綺麗なまま。
本来の美しさを見せ続けてくれる。
俺は美しいものがすきだ。
この星にはたくさんの美しいものが存在している。
だから、守りたいと思った。
誰にも汚させたりはしない。
これからも、ずっと守っていきたい。
やはり根本的な原因を排除して良かったと、改めてそう思った。
魔王城の城の最上階から空を眺めて結論づけた俺は、やってきた部下達の話を聞く。
「魔王様! 先日発見した人間達はどうしますか?」
「ただちに処刑しろ! 美しいこの星の環境を汚すものは生かしてはおけん」