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革命~悪魔の声3.1~  作者: おぺ
7/18

07ハッキング~奪われた革命の切り札~


食堂は人数分の距離を空けられなさそうだったので、売店で買って戻る。

ジャムパンさんは途中で離脱。部長から呼ばれたみたい。

もぐもぐ。


ピザパン「んで、サンドパンさんのストレスの原因とは?」


サンドパン「この事件おかしいです。」


コロッケパン「銃、外国人、不幸な人、スパイ、突然の捜査打ち切り・・まともな部分の方が少ないぞ(☆_<てへ♪」


サンドパン「そこにハッキングが加わりました。」

サンドパン「銃撃犯のアジトから押収したパソコンが、警察の突入少し前にハッキングされていたことがわかったのです。」


短パン「・・不自然なタイミングだな。」

短パン「それで、被害は?」


サンドパン「その前に、銃撃犯たちの目的を話さないといけません。」


短パン「日本の混乱だろ?」


サンドパン「連中は革命まで考えていましたよ。」

サンドパン「ハッキングで奪われたのは、革命の切り札・・」


短パン「革命!?そりゃ無理だろ!警察と自衛隊に勝つ戦力が必要になる。」


サンドパン「今回押収された銃は500程度・・しかし最終的には100万の銃を日本に持ち込む予定だったそうです。」


後輩「それでも警察と自衛隊の持つ銃の方が多いでしょう。装甲車や戦車もありますし。」

後輩「それに銃は未訓練の素人が扱えるもんじゃないです。」


ピザパン「確かフランス革命では財政破綻してたんだよな。」

ピザパン「給料未払いで革命の鎮圧ができなかった。」


短パン「いや日本は簡単に財政破綻しないだろ。」

短パン「オレなら不幸な人に観光名所ぶっ壊させるね。」

短パン「殺人より罪が軽くてやりやすいし、政府が目玉にしてた観光収入を潰せる。」


サンドパン「それなら夜中にでも農地に除草剤をまいてもらう方が安全にできます。」

サンドパン「日本の高品質な農作物が死んで大混乱ですよ。」


ピザパン「オレならインフラの破壊だな。」

ピザパン「どこにでもあるからこそ、こっそりやりやすい。」


コロッケパン「ガチテロやめい!・・でも、まあ確かにその方が取り返しつかなさそうだよな。」

コロッケパン「数百年前の文化財が修復不可能なまでに破壊されたら大変だ。」

コロッケパン「不幸な人は殺すブログは・・なぜ他人を殺すことにこだわったんだ?」


思いつかなかったとか?・・まさかな。


サンドパン「そこはとりあえず関係ないでしょう。話を戻します。」


サンドパン「連中は日本の内部から警察や自衛隊の無力化を狙っていました。」

サンドパン「・・日本政府の掌握です。」


コロッケパン「さすが中国さん、スケールが違うね・・って無理やろ。」


サンドパン「そのための切り札・・日本の有力者たちが中国から受けた歓待の映像です。」

サンドパン「賄賂やハニートラップ、他にも吐き気を催したくなるようなものが映っていました。」


短パン「ば、売国の証拠!?」


サンドパン「これが明るみになれば、政治家も資本家もメディアも芸能人も丸ごと信頼を失います。」

サンドパン「服従か社会的な死か・・連中は本気で日本の中枢を牛耳るつもりでしたよ。」


ピザパン「牛耳るなら革命は必要ないのでは?」


サンドパン「日本の選挙制度では寝返らせた売国奴が入れ替わってしまう可能性がありますから。」

サンドパン「武力革命を起こし社会システムごと変えようって魂胆です。」


後輩「・・ガチで国家転覆計画ですね・・」


サンドパン「実はそのことが判明したので、この件は”上”の管轄に変わりました。」


ピザパン「うえっていうか、おかみか・・」


サンドパン「もちろんその革命の切り札も上に渡りました・・が・・それがハッキングされていたんですよ!」

サンドパン「警察がアジトに突入する少し前!これは偶然ではない!では誰ができた!?」


サンドパン「あなたですか!?」

短パン「ちゃうよ!」


サンドパン「あなたですか!?」

コロッケパン「冗談は言わん。オレには無理だ。」


サンドパン「あなたですか!?」

ピザパン「ハッキングなんてやり方わからんって。」


サンドパン「スパイ騒動がありましたので、突入情報はごく一部の人しか知りませんでした!」

サンドパン「・・あなたなら、それができる人を知っているのでは?」

サンドパン「あの場所で会話を聞いていて、ハッキングできるほどネットに精通している人。」


後輩「・・・・先輩、ですか?」


サンドパン「話をさせてください。あと連絡先も教えてもらいます!」


先輩がそんなわけ・・


俺は先輩に電話をかけた。


・・

・・・・


先輩「おうどうした?わかったわかった、お薦めの土産物屋ならいくつかピックアップしてやったよ。」

先輩「でも地元の人に聞いた方が穴場を教えてもらえるかもな。」

先輩「話しにくかったら仕事で必要ですって言っとけ。」


うーん、温度差がすごい。


サンドパン「突然失礼かもしれませんが、あなたに聞きたいことがあります。」


先輩「ん?まあいいが、後輩はどうした?まさか何かあったんじゃないだろうな!?」


後輩「無事でーす。」


コロッケパン「ふはははは、後輩くんは警視庁に勤めることになったのだ。」

コロッケパン「これが今生の別れだと思うがよい。」


あれ?


先輩「それはない。後輩には帰る理由があるからな。」

先輩「仕事が終われば速やかにこっちへ戻る。残念だったな。」


コロッケパン「くそおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

コロッケパン「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

コロッケパン「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお。」


サンドパン「遊ばないでください。」

サンドパン「・・単刀直入に聞きます。銃撃犯のアジトにハッキングしましたね?」


先輩「いやしてないが。」

先輩「なんだなんだ、説明くらいしてくれ。」


サンドパン「言った通りです。銃撃犯のパソコンがハッキングされていました。」

サンドパン「警察が突撃する少し前です。このタイミングでできるのはあなたしかいません。」


先輩「そう言われてもな・・署のパソコンからやってるのにそんな真似しないが。」


サンドパン「遠隔操作すればどうとでもなるでしょう。」


サンドパン「そもそもあなたは知りすぎています。」

サンドパン「誰よりも早く最初のアジトを見つけ出し、銃の取引を突き止める。」

サンドパン「普通じゃありません。」


そういや俺が地元を出発する段階で組織犯罪だってわかっていたみたいだったなぁ。

知りすぎているってのは確かにそうだ。


先輩「第一次世界大戦中、ドイツの支援を受けロシア十月革命が起こりソビエト連邦が建国された。」

先輩「第二次世界大戦の後、ソ連の支援を受けた中国共産党が中国大陸を支配した。」

先輩「そして現代・・中国の支援を受けた不幸な人が革命を・・」


先輩「ドミノ理論は終わっていなかった。」

先輩「資本主義陣営は終わったものとして扱っていたが、オレはずっと警戒していた。」

先輩「ドイツ→ソ連→中国→そして日本・・すべてはつながっている。」


先輩「東京で銃犯罪が発生して犯人がすぐ捕まらなかった時点で計画的なものだと判断した。」


先輩「発生した場所周辺の土地所有者を調べ、中国人所有の土地が散見された。」

先輩「この時点で中国政府が絡んでる可能性を考慮した。」


先輩「かつて日本では、少数の外国人が大勢の日本人を扇動して逮捕されたこともある。」

先輩「最初に”不幸な人”をアピールして銃犯罪を起こしたことから、不幸な日本人を利用すると考えた。」


先輩「ホームレス以外に、介護や派遣にも探りを入れていた。」

先輩「今回はホームレスで怪しい動きがあった・・ってとこだ。」


先輩「細かいことは他にも色々やったが、まーそんな感じだ。」


ピザパン「すげえな・・その細かいことも気になるが。」


先輩「ははは、東京の人を使って調べたりもしたからな。」

先輩「その辺はまあ追及しないでくれ。」


脅してこき使った?


先輩「てか知りすぎてるからハッキングしたってどういう理屈だよ。」

先輩「オレが連中のスパイとか疑われるならまだしも。」


サンドパン「スパイなんですか?」


先輩「んなわけねー。オレの目を見てくれ!」


サンドパン「いえただの電話なので見えません。」


短パン「心の目で見るんだよ!」


サンドパン「無理です・・まあ、疑ってすみませんでした。」


先輩「気にすんな。疑うことで前に進めるなら構わんさ。」

先輩「それより後輩いじめんなよ。(鋼鉄)ガラスのハートなんだから。」


コロッケパン「・・なぜか強靭さを感じるのは気のせいか・・?」


短パン「大丈夫だ。長年共に戦った仲間をいじめるわけないじゃないか!」


先輩「まだ出張2日目では・・?」


警視庁ワールドは時空を歪ませすべての人を仲間に引き込むのだ・・

なんて設定はない。


・・

・・・・


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