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革命~悪魔の声3.1~  作者: おぺ
10/18

10出張終わり!


後輩「おはようござい・・ます?」

警視庁へ行くと、みんなが部屋の飾り付けをしていた。


ピザパン「うう、うう・・おはよう後輩くん。」


コロッケパン「うう・・・・上層部め・・」


短パン「うおおおおおおん!楽しい時間は永遠じゃないだなんて!」


よく見ると、ここを俺の送別会会場にしているのがわかった。

今はコロナだからなぁ。飲み会とかは開けないもんな。


ジャムパン「お、来たか後輩くん。おはよう。」

ジャムパンさんが部屋に入って来た。


後輩「おはようございます。すみません、塩酸の処理を頼んでから来ました。」


ジャムパン「塩酸・・?」

俺は今朝のことを(高速バスのことはおいて)話した。


後輩「今はとりあえずホテルに泊っているので危険物の処理はしない方がいいかなと。」

後輩「塩酸は元々臭いあるので見られたら軽い事件になりますし、処理用の道具買っても全部使いきれないのでもったいない。」


ピザパン「やっぱこのまま後輩くんは警視庁にいてもらった方がいいですって。」

ピザパン「これから東京の治安はもっとやばくなりますよ。」

ピザパン「外国人や不幸な人の事件が目立つようになるってみんな感じてるでしょう?」


ピザパン「後輩くんみたいな誰とでも打ち解けてアドリブ力の高い人はこれから必要になります。」


コロッケパン「オレたちの後輩くんを奪うなー。上層部の横暴を許すなー。」


短パン「なんで今なんですか!?不幸な人は他人を殺すブログも更新されてたじゃないですか!」

短パン「ジャムさんも見たでしょ!?革命ですよ革命!」


ジャムパン「昨日の時点で決定したんだ。」

ジャムパン「事件のことは早めに終わらせたいという意向があるんだよ。」


ジャムパン「あと革命なんて日本じゃ無理だろう。どうやって実現するつもりだ?」


短パン「外国の支援を受けてとか?」


ピザパン「食い止めたばかりやんけ。」


コロッケパン「今でも革命戦士はいるっしょ。中核派と革マル派は有名。」

コロッケパン「そいつらが支持を集められないのが現実。」


短パン「コロッケが冗談を言ってない!?」


後輩「それって共産主義革命でしょう?不幸な人は他人を殺すブログは共産主義革命を否定していましたよ。」

後輩「革命は民主主義を失う可能性があるから慎重にあるべきだって。」


ピザパン「その主張は元祖のやつで、殺されたんだろ?」

ピザパン「今のやつは共産主義者かもしれない。」


今の人・・先輩だったら・・・・革命なんて望むだろうか?

権力者が変わるだけで不幸な人が救われるわけじゃないって、先輩だって知ってるはずだ。


やっぱり・・別の人なんだろうか。


コロッケパン「共産主義以外の革命もありますけどね。」

コロッケパン「市民革命独立革命。反共産主義革命も。」


短パン「そこはIT革命って言おうよ・・」


ピザパン「真面目な話やぞ~。」


ジャムパン「なるほど、その線もあるな。」


短パン「え!?IT革命!?」


ジャムパン「そうとは限らんが、ブログでは革命としか言ってない。」

ジャムパン「産業革命のような経済構造を変える革命かもな。」


ジャムパン「とはいえ、産業革命やIT革命は技術革命だ。言葉だけでそれは無理だろう。」


でも、今までやって来たことを否定するような形はできないと思う。

それに産業革命もIT革命も見捨てられた不幸な人を救うわけじゃない。


その革命に、光はあるの?


・・

・・・・


どうやら俺は明日からまた地元の警察署に行かないといけないらしい。

今日はいつ帰ってもいいと言われた。


今日やること確認!


1.警視庁のみんなに挨拶

2.お土産買う

3.ホテル引き上げ

4.地元へ帰る


そして・・睡眠不足解消!!!!!


・・

・・・・


部長「キミのおかげで事件が解決したと言っても過言ではないよ。」

部長「いつまでもここにいてほしかったが・・・・く、孫を奪うとは・・」


俺はあなたの孫じゃないです。


後輩「短い間でしたが、ここで色々なことを学びました。」

後輩「みなさんとても優秀で、地元とは違う環境で良い刺激を受けることができました。」


係長「ふん、まだまだあいつらは未熟だ。」


後輩「いえでも、特にジャムパンさんは判断も的確でイレギュラーにもちゃんと対応していました。」


係長「あいつにとってそんなの想定内だ。」

係長「それ以上の想定外が起きると混乱して使い物にならなくなる。」


部長「ははは、そのため冷静さに長けたメンバーを入れてるのだろう。」

部長「おかげでバランスのよいチームになった。」


係長「今の環境に甘えてもらっては困りますよ。」

係長「そういう意味では新しい刺激は彼らのためにもなった。」


係長「・・地方から子供が来ると聞いて最初は不安だったが、期待以上でこちらも助かった。」


いやー先輩のおかげ率100%ですけどね。


部長「まだいてもらいたかった。く、ファーストが革命なんぞ言い出しているというのに。」


後輩「ファースト?」


部長「警視庁内でつけている”不幸な人は他人を殺すブログ”作成者のコードネームだ。」

部長「最初のひとりが始まりの意味で【ゼロ】」

部長「そのブログが消された後で有象無象がブログをコピーして持論を追加していった。」


部長「その中でいち早く持論を追加して今でも特定できない・・」

部長「そして【ゼロ】の理論にもっとも近いと思われる・・【ファースト】」

部長「ファーストがゼロの後継者に近い立場だと我々は見ている。」


係長「ええ、単なる物まねをしている者たちには”私”がいた。」

係長「必ず”自分を優遇しろ”か”気に入らないやつに罰を”という考えが見え隠れしていた。」


係長「だがゼロとファーストには、”私”がいない。」

係長「見捨てられた不幸な国民、というカテゴリを救えと徹底している。」

係長「殺す対象も無差別・・個人がそこにないのだ。」


後輩「個人がいない・・・・ディストピアのような世界をイメージしているのでしょうか。」

後輩「自由のない世界。厳しく管理された世界を・・」


部長「それはわからん。だが、ファーストの考えは明日わかるであろう。」

部長「・・募金革命とか言って不幸な人を救う募金活動でも初めてくれれば助かるのだが。」


(他人の)命をかけたギャグかな。

どれだけ犠牲だしてんねん。


後輩「・・やはり武力革命の宣言でしょうか。」


係長「ふん、だとしたらその辺のゴミ共と同じだ。」

係長「脅威でもなんでもない。ろくに支持もされず消えていくだけだ。」


係長「我々がもっとも恐れるのは、やつが民衆から支持を得た場合だ。」

係長「今はごく一部の人しか支持していない・・それならどうとでもなる。」


係長「今回の事件のように、一部の人間による武力革命など防いでみせる!」

係長「・・だが!!多くの民衆が革命を支持した場合・・その時は・・」


後輩「ロシア二月革命は警官隊の発砲で始まったんでしたっけ。」


係長「よく知ってるな。だがそれはロシア皇帝がデモの鎮圧を指示したのも原因だ。」

係長「我々は同じミスなどしない。民衆と警察は共にある。」


係長「・・秩序ある自由を・・」


・・

・・・・


ふぁ~、ここが警視庁のサイバー対策課か。

・・さすが、規模が違う。きっと設備もより充実してるんだろうなぁ。


サンドパン「後輩さん。」


後輩「あ、おはようございます。突然ですが今日帰ることになったので挨拶に来ました。」


サンドパン「それは!急ですね。」


後輩「詳しいことはわかりませんが、政治的決着だったから早めに終わらせたかったとかなんとか。」


サンドパン「こうしてまたひとつ、国民の知らない闇が生まれるのですね。」

サンドパン「・・まあ、解決が早すぎたのも原因でしょうが。」


サンドパン「国民が疑問を抱く時間すら与えないままでしたから・・」


やばさに対して解決があっという間だったよね・・

・・むしろ時間かけた方が国民の知る権利的にはよかった・・?


いや、あんなのが長引いていいわけない!


後輩「俺たちは最善を尽くしました。瑕疵かしはありません。」

後輩「情報公開については・・役割が違います。」


サンドパン「そうやって自分の役割”だけ”はちゃんとやってますよ的な考えが、今の日本を作り上げたのでは?」

サンドパン「不幸な人についても、みんなが”自分は関係ない”を貫いています。」


サンドパン「・・予告出ましたね。明日革命について話をするとか。」


後輩「ええ。サンドパンさんはどう思いますか?」


サンドパン「・・正直、期待半分怖さ半分です。」


後輩「・・期待、もあるんですか?」


サンドパン「極めて慎重な犯人です。未だに正体が掴めません。」

サンドパン「その有能さにはどこか・・本当に不幸な人を救うのではないかという期待を持ちます。」


サンドパン「・・しかし無理でしょう。少なくとも平和的なやり方は・・」

サンドパン「だから怖さもあります。日本が壊れてしまう・・そんな恐ろしさが・・」


サンドパン「後輩さんはどう考えていますか?」


後輩「・・そうですね・・」

後輩「俺は・・わからないです。」


後輩「実は先輩が不幸な人は他人を殺すブログの続きを書いているのかなって疑っているんです。」

後輩「先輩は最初にブログを作った人が書き残したものを見ていて・・たぶん、一番気持ちを理解している。」

後輩「先輩自身も色々あって・・動機がないわけじゃない。」


サンドパン「逮捕しないんですか?」


後輩「証拠がないのに逮捕するのは警察官じゃないですよ。」

後輩「俺も少し書き残したものを見ました・・かなりやばいことが書かれてありました。」

後輩「それを載せればもっと不幸な人が殺しやすくなる・・でも、そのことは今もブログに載っていない。」


後輩「実行する動機と環境はそろっているけど、証拠は一切ないって感じです。」


サンドパン「先輩さんなら武力革命を煽ると思いますか?」


後輩「いえ、無いと思います。」

後輩「武力革命は民主主義と天皇制を失う可能性があって、先輩はそれを望んでいません。」


後輩「ただ・・不幸な人を救う方法がないことを気にしてはいましたが・・」


サンドパン「ありますよ。不幸な人を救う方法。」


後輩「え!?」


サンドパン「民主主義でも政府のやることが必ず正しいとは限りません。」

サンドパン「もし民意に沿わない政治が行われたら、人民はこれに抵抗することができる。」


サンドパン「それが抵抗権や革命権です。」

サンドパン「見捨てられた不幸な国民が救われるための方法論ですよ。」


後輩「でもそれって・・被害甚大では?」


サンドパン「はい。経済も文化も命も破壊されまくりです。」

サンドパン「ただの武力革命ですね。」


サンドパン「結局そこに行きつく・・そもそも、現代日本では国民が国民を虐げる場合も多いです。」

サンドパン「革命起こして政府変えても国民の意識が変わらなければ同じことの繰り返しですよ。」


サンドパン「システムを変えないと無理でしょう。」

サンドパン「しかし・・変えようとすれば人権に阻まれます。手詰まりです。」


サンドパン「将来的に武力革命は確定事項でしょう。」

サンドパン「そもそも日本で大きくシステムが変わる場合、武力が用いられていたじゃないですか。」

サンドパン「あとは早いか遅いかなだけ・・」


・・じゃあやっぱり明日は・・


・・

・・・・


お土産を吟味して選んだ。

ホテルを引き払った。

俺は今、新幹線に乗り地元へ帰っている。


・・明日が怖い。


ネットを見ると、革命が起きたら大暴れするという書き込みも散見された。

みんな・・抑圧されている。

今までの日本の平和は、国民に我慢を強いて来ただけではと思ってしまう。


これはその反動・・こんなの、本当の平和じゃない!


・・

・・・・


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