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皆で行こう! 初詣!

時間が過ぎるのは早い。

元日 信男たちは初詣に出かけるのであった。


 俺の家のインターホンがなった。カメラを覗くとおなじみのメンバーがそろっていた。俺がドアを開けると着物姿のあや、きらり、天使ちゃん、愛海さん、亜莉須先輩、麗美、そしてれんれんが笑顔で俺を待ち構えていた。


「「「「あけましておめでとうございます!!」」」」


「お、おう。おめでとう」


俺は私服で出る気満々だったので少し裏切られた思いもあったが、あいにく俺は着物を持ち合わせてない。仕方がないので俺だけが私服という歪なパーティーで近くの大きな神社に行くことにした。


「祁弥樹神社か、高校入学以来かな」


「ちょっと! 信仰が足らないぞ!?」


「ていうか最近天使ちゃんが本当に神様なのかも怪しんでるだけど?」


「ちょちょちょちょ! 私は!! まあ、私はここの神様じゃないだけです!」


「神様って言っても苗字が“天使”じゃあ確かに言われても仕方ないかもね」


「廉くんまでぇー? ひどいよぉ」


3人で和気あいあいとしていたが他の人たちは彼らの言葉はよくわからなかった。

きらりが3人に割り込んで本宮を指さして


「早くお参りしよーよ!うち早くモブッチとはねつきやりたいし」


「指をささない」


「ぶー」


あやの凛とした声がきらりを制止させた。横顔の美麗さも相まってかっこよく感じた。手水舎ちょうずしゃで手をしっかりと洗って本殿の前にたどり着いた。4人ずつに分かれてお参りを始めた。


「えっと...どうやるんだっけ?」


「まず、お賽銭、それから鈴をならして~」


「二礼二拍手最後に一礼だったよな?」


「れんさん詳しいですね」


「お前!礼や天使ちゃんにいい顔しようとしてるだろ」


「早くしろよ」


「ぶー」


あや、天使ちゃん、俺、廉の四人で参った後、きらり、結城姉妹、麗美がお参りをした。一通り終わった後、俺たちはおみくじを引いた。各々の阿鼻叫喚が聞こえ始めた


「中吉、まあまあだな」


「れんちー普通過ぎw うちなんて大吉だし」


「きらりさん、れんさん、大事なのは中に書いてあるありがたい言葉ですよ......」


「そういうあやは何引いたのよ」


「い、いや......」


「もーらい!」


「ちょっと麗美さん!?」


「大凶じゃん(笑)きっちり落胆してるじゃん」


「...!? そういう麗美さんはどうなんです?」


「れんちゃんと同じ中吉だけど?」


「モブッちは? どうだった?」


「いや、なんかおかしくてさ......」


「どういうこと?」


スーパー大吉...」


皆が信男のおみくじの結果を見て目を丸くした。すると月姫がブイサインを出しながら偉そうにしていた。


「かみさまパワー! どう?」


「どうって、どう見てもマジックで付け足してるじゃないか!」


「いいなぁ、私ふつうの大吉なのにぃ」


「いや、先輩。おみくじに落書きなんかされたら縁起悪いですって」


「全員終わったことだし、きらりちゃんが言ってた羽付大会しましょ? 信男くんが音頭取ってね」


愛海が言われた通りに俺はみんなを引き連れて俺ん家の前まで戻り、俺は家から羽子板と羽を持ってきてみんなで公園へ走っていった。そしてみんなとはねつきをした。能力を使ってずるもしたり、真剣にやったりもした。みんな笑顔ではねを追いかけては負けたら罰ゲームで天使ちゃんの持ってた水性ペンで変な顔にもした。楽しい時間はすぐに過ぎていき、いつの間にか夕暮れまで遊んでいた。


「着物で張っちゃけたから余計にしんどいわ~」


「下駄で歩くといい訓練になりますね 気持ちいい汗がかけたので満足です」


「ええ~、まだダーリンと一緒にいたいのに~」


「お前はうちらと一緒に帰るの! もうこんな時間なんだから、抜け駆け禁止!」


「むら×のぶ...(ボソッ) ゴホン...皆さん帰りましょうか。堪能したことでしょうし」


「そうね! じゃあね、信男くん」


天使たちはそれぞれの家に帰っていった。れんも何人か見送ってから俺と別れた。俺は最後まで見送った。最後の一人が見えなくなるまで

そろそろ本編に戻ろうかなと思います!

次回はいよいよ二年生編...

そして新たな仲間も!

次回「私とあなたの大切な時間 一日目」

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