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ヘビ好きが異世界でヘビ使いの勇者になる!  作者: 鳶野
第一章 ヘビ使いの勇者になる?
7/24

05 ダンジョンに入ることになりました。

断り切れなかったので、ライトと一緒に迷宮にきました。装備は一般兵の物を貸してもらったのですが、普通に重くて動きにくいです。

もっと高級の装備もあると言われましたが、腕の装備を着用した瞬間、重くて使えそうにないことがわかりました。


ここはキーゼル王国のバッハ迷宮(ダンジョン)というらしい。召喚されてから初めて自分がいる国の名前を知った。王国というだから王様もいるのだろう。

そして、迷宮は下の階層に行くほど難易度が上がるのが一般的だが、ここの迷宮は大きく難易度の上昇がゆるやかなので、初心者から上級者まで修行を積むのに向いている迷宮なのだそうだ。

一般開放されている迷宮もあるが、この迷宮に関して言えば、国の兵士や魔導士の訓練用として国が管理しており、一般人は入ることができない。


「おはようございます、ライト様と、そちらのお方は?」


ダンジョンの衛兵に挨拶されました。


「紹介しよう。今回召喚できて頂いた勇者ヒロマサだ」

「初めまして、勇者では無いですが、ヒロマサです」

「これは失礼しました。勇者様でしたか、ではこちらをお付けください」


勇者ではないという話は完全に無視されてしまったようだ。ライトが勇者といったら衛兵は勇者と判断するしかないのかもしれない。

確かに、社長と紹介された人が、名前だけの社長ですと言われたら反応に困る。困った結果の無視という可能性も否定できないな。


「これは?」

「はい、こちらはダンジョンと共鳴する腕輪でして、行ったことがある階層に移動ポイントを利用するこで、瞬時に行き来できるようになる腕輪でございます」

「移動ポイントって?」

「はい、各階層に一か所ずつ存在する。階層を瞬時に移動できるシステムになります」


渡された腕輪は銀色のわっかにしか見えず、飾りもない自分の腕よりも明らかに大きいので落とさないか心配になったが、腕につけようするとピッタリのサイズになった。

ここにきて、異世界感が強くなってきたな。うちのヘビ達も、この腕輪が必要なんだろうか?


「ペットのヘビにも腕輪は必要ですか?」 衛兵に聞いてみた。

「テイムモンスターでしたら、一緒に行き来できますが、ペットとなると接触しないと一緒に移動できないとおもいます。テイムモンスターではないのですか?」

「テイムモンスターかはちょっとわからないんだよね。触れていれば一緒に移動できるなら一度試してみて、ダメそうなら腕輪もらっていいですか?」

「数に限りがあるので、あまり多くは渡せませんが、勇者様のペットなら問題ないでしょう」


俺のペット数百匹いるだけど、大丈夫かな?さすがにそんなに、腕輪をもらうのは無理だよね。衛兵は、俺のペットが1匹だと思っているだろうし、異世界からペット100匹つれてきましたなんて言ったら、普通はビックリされる。


「さあ、行こうかヒロマサ」


必要になった時に、聞けばいいよね。俺たちは衛兵に手を振って、迷宮の中に進んでいった。


「ヒロマサのレベルから考えると、まずはここらで待ちをした方が良いな」


ライトの話によると、ダンジョンは進んでモンスターを狩るのが一般的だが、モンスターの群れに遭遇する危険性が高く、対策もしにくいため、慣れない間は待って狩るが普通のようだ。

自分のレベルや迷宮の状況を把握できるようになってから、動いて階層を攻略するのが良いのだ。

慢心した冒険者や兵士が、迷宮で死亡する例も結構あるらしい。この迷宮は比較的難易度が合わせやすいので、死亡することは少ないらしいのだが、基本を知っておくのは大切だ。

初心者にあわせて、きちんと対策をとることを教えるライトはすごい優秀なんだろうな。


本当は、ヘビ達に戦わせたくはないのだが、ヘビの方が俺よりもかなり強いらしいので、ちょっとだけ助けてもらうことにするか。俺のレベルに合わせて階層ならヘビにとっては問題ないだろ。

だってハイピーなんか、中隊長クラスらしいし、このよく出てくる中隊長クラスってどのぐらい強いだ?

あまたの中で、ヘビを召喚しようとすると、自分のレベルで召喚することが可能なヘビがわかる。3匹だけか、ヘビ召喚!


3匹のヘビを召喚しようすると、目の前に2匹のボールパイソンが現れた


名前:ボルゴロー lv.21

品種 :ノーマル

HP  :350

MP  :50

攻撃力:140

守備力:180

スキル:

ヘビ魔法  Lv.5

身体強化  Lv.5

突撃    Lv.25


名前:ボルシロー lv.22

品種 :アルビノ

HP  :360

MP  :55

攻撃力:160

守備力:200

スキル:

ヘビ魔法  Lv.5

身体強化  Lv.5

突撃    Lv.25

引寄    Lv.5


普通に強いなステータス見たら、中隊長クラスってやつではないだろうか、なんで俺よりもヘビの方がこんなに強いの?でもちょっとだけうれしい。これぐらいの強さがあれば、危険性も少ないだろう。

見たことがないスキルがあるな、ちょっと詳しく鑑定しておくか、


突撃:ボール状になって突撃し、相手にダメージを与える。

引寄:相手に見つかりやすくなる、自然界では生きにくい。


片方マイナススキルだった、ヘビのアルビノは自然では圧倒的に目立ち、他の動物に食べられる可能性が高い。この<引寄>は、アルビノの特徴に由来するスキルなのではないだろうか。

ほかにも数匹のアルビノがいあるが、すべてに<引寄>が付くのかな、これだけ強いと見つかりやすくても大丈夫だとは思うけど、心配である。


そういえば、もう一体召喚したはずなのに、どこに行ったんだ。あっハイピー頭の上にいました。

ご主人の頭の上にいるなんて、よくないとおもったが、可愛いのでそのまま頭の上で、生活してもらうことにしよう。


「ヒロマサ、この2匹は形が似ているが、色が全く違うな」

「両方とも同じボールパイソンだし、兄弟だからね、白くなるのは劣勢遺伝だからボルゴローには出なかったんだよ」

「劣勢遺伝?僕には全くわからん。ユニークモンスターみたいなものか?」

「ユニークモンスターが分からないけど、親から受け継がれるけど表に出にくい特徴のことだ」

「なんとなく、理解したよ。強さをみるためにアナライズしてもいいかい?」

「ボルゴロー、ボルシロー、アナライズしてもいい?」

『『いたくなければいいよ!』』

「どっちも、中隊長クラスの強さがあるがこれは頼もしい」

「そうだろ、うちの子は強いんだ」


やっぱり中隊長クラスだった。バカ親かもしれないが、うちの子が褒められるとそれは、かなりうれしい。

『『ご主人様、なんかきました』』

「ヒロマサ、敵だ!」

ライトとボールパイソン兄弟が同時に敵の存在に気付いた。俺は気づかなったけど動物の勘ってやつすごいな?

「うちのヘビも気づいたようだ」

「すごいな、君達は」

『相手を感知する奴、使ったの!』


何かを使用して、相手の居場所を感知したらしい。ヘビ鑑定したらわかるかな


ヘビ魔法:

ピット器官 - 赤外線を見て敵の居場所を把握するヘビに存在する能力


そうなのね、ピット器官ってヘビ魔法なんだ、ってことは俺もヘビ魔法使えるし、ピット器官使えるようになるのかな?

ピット器官!…… あれ?使えない、レベルが低すぎるのか、それともピット器官が無いと使えないのか後で検証する必要性があるな。

そういえば、ハイピーは全然反応してないな、ねっ寝てる‼可愛い


ヘビの説明


ボールパイソン:

ボールパイソンは、アフリカに生息するヘビで、体を丸めて頭を中に入れボールのようになる所が、名前の由来となっています。

作品では、ボールのように丸まって突撃するスキルを持っていますが、非常に温厚で突撃してくるようなヘビではありません。ペットスネークとして人気です。


ノーマル:一般的な体色のこと


アルビノ:黒色の色素を失った個体

ボールパイソンは黄色の色素があるので、アルビノになると黄色の模様が映えるようになります。



以下、ボールパイソンの両親の遺伝の話になります。知らなくても問題ないですし、面倒だと思う人は読み飛ばしてください。上記のヘビの説明も必要なければ読み飛ばしてください。


今回の登場したのがボールパイソンは兄弟ということなので、

両親の品種は、ノーマルhetアルビノとアルビノの交配か、ノーマルhetアルビノとノーマルhetアルビノの交配になります。

ノーマルhetアルビノとは、見た目はノーマルだけど、アルビノの遺伝子を持っている個体の事です。つまり劣勢遺伝なのでアルビノの特徴が発現していないヘビの事です。


一応私の設定としては、兄弟の両親はノーマルhetアルビノとノーマルhetアルビノを想定しています。

なぜなら、作中で出てくる品種をノーマル表記しており、この交配でないと通常のノーマルが誕生しないためです。

ちなみに、ノーマルhetアルビノとアルビノで誕生するのは、ノーマルhetアルビノとアルビノの2種類になります。


ショップでは、ノーマルhetアルビノをノーマルと表記することもありますし、今後の設定に関わってこないので、ノーマルhetアルビノだと思ってももらっても問題はないです。

例え、ノーマルhetアルビノだったとしても見た目は変わらないので、ノーマルと表記していると思います。品種がノーマルhetアルビノだと伝わりにくいですからね。わかりにくい説明ですみません。


長々と失礼いたしました。また作中に出てきた劣性遺伝の説明については、1話の前ページ「ヘビの説明」にてかえさせていただきます。

私の稚拙な小説を読んでいただきありがとうございます。







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