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ヘビ好きが異世界でヘビ使いの勇者になる!  作者: 鳶野
第一章 ヘビ使いの勇者になる?
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04 騎士が現れる


「てめぇー、ハイピー様をどこにやった」

「ぶっ殺されてーのか? あ?」

「ネル様もなんか言ってやってください」

どうもヒロマサです。話が終わった後のネル以外の召喚士が高圧的な態度をとるようになりました。

はっきり言って怖いですし、こんな人にうちのハイピーを預けたくありません。そもそもうちのハイピーを戦いには出したくないです。


「皆さん、落ち着いてください。ヒロマサ様が戸惑ってますよ」

ネルだけ優しい、他の召喚士はなんで俺にこんなに高圧的なの?ステータスが低いとわかったら下にみるの?


「ヒロマサ、こっちがどれだけ頑張ってハイピー様を召喚したのかわかってるのか?」


そもそも、ハイピーを召喚しなんじゃなくて俺を召喚したらハイピーがついてきて感じだろ?

そして、呼びすてになってるし……


「おい、ゴミ! ハイピー様を渡せ!」


おい、一人の召喚士がゴミって言ったぞ、コイツやばくね?


「いい加減にしてください。左遷しますよ」

「「「すいません」」」


やっと落ち着いたようだ。ネルは召喚士を左遷なんて権限もってるのか

最初感じていたが、他の3人の召喚士と比べてネルの階級の方が高いみたいだ。一番若く見えるのに、実力があるだな


「協力してはあげたいのですが、ハイピーを危険な目にあわせるわけにも行けませんし、危険性が少ない仕事なら考えてみます」

「ありがとうございます。ぜひハイピー様に伝えていただけますか?」

「はい」

「ネル様が優しいから調子のんじゃねぇぞ!」

「あなたたちがいたら、ややこしくなるから担当騎士を呼んできて!」


ネルは困った様子を浮かべて、3人の召喚士を退室させた。


「優秀な召喚士ではあるんですが、召喚した人や生物をステータスで見る所がありまして……」

「そうなんですね」

「召喚士の性というものでしょうか、どれだけ強い物を召喚できるかが召喚士の評価につながりますので」


確かに、召喚したもので評価されるとそんな物なのかもしれません。ペットショップに行くことがあるが、生き物の価格で扱いが違う店員を見ることもあるが、そんな感じだろう。

また、ヘビは人気が少ないので爬虫類をメインとしていないショップに置かれた物は、扱いがひどくなりやすいとも聞く。

もちろん、すべてのショップがそういうわけでは無いし、大抵の店員は動物によって態度を変えたりしない。


「仕方ないですよ。ネルさんも苦労しているんですね」

「はいそうなんです」


ネルさんと苦労話を話していると、にこやかな金髪の美青年がこちらに駆け寄ってきた

「これは勇者様!ライト・シャイニングです。お初におめにかかります。お名前をお伺いしても?」

「ヒロマサっていいます。勇者ってなんですか? 」

「はい、召喚された方は非常に強力なスキルを持って、国を助けてくれるので勇者と呼ばれます」

「その残念ですが、俺は強力なスキルをもってないですよ」

「そうなんですか、それは失礼しました。ただ、国のために協力してくれる方はどんな方であれで僕は等しく勇者だとおもってます」


なんてまぶしい、笑顔なんだ。俺のイメージではライトこと勇者のような感じだ。なんかずっと光ってね?鎧も磨きあがった銀色で、光っているがそれ以上に本人が光っている気がする。


「ありがとうございます。ライトさんこそ勇者に見えますよ」

「それはありがとうございます。ライトでいいですよ。そして、僕は勇者様のサポーターとして派遣される騎士なので、これから何かあれば、お申し付けください」

「はい、俺もヒロマサと呼んでくれるとありがたいです」

「ではヒロマサとお呼びさせていただきます。アナライズをかけてもらよろしいですか?」

「あっ、どうぞ」


召喚士と違ってかなり礼儀正しいが、ステータスを見たら態度が一変する可能性もある。なんせ5歳児レベルだからな


「確かにレベルは低いですが、スキルも多くあるしこれからの成長が気になりますね。」

「そうですか?」


ステータスを見ても、一切礼儀が変わらない。これが騎士というやつなのか、それともライトが礼儀正しいだけなのか?


「見たところ、テイマー系の職業のようですね。レベル上げも兼ねて一緒にダンジョンに潜りましょう!」

「なんで?」

「テイマーもレベルが上がるとテイムした魔物の強くできることもあります。それにレベルがあれば危険も減ります」

「怖いですけど」

「僕が守りますから」


笑顔がまぶしい。このまま俺は帰れるまでのんびり暮らしたいなんて言える雰囲気じゃないな。

僕が守りますからなんて、サラッといえるライトもすごいな……


「本当に守れるの?」

「僕はこれでも中隊長クラスの実力はあります」


でた中隊長クラスの実力、こんな実力者に俺を任せる必要ある?俺を鍛えるぐらいなら、自分自身を鍛えた方が国のためにならない?


「ライトさんはすでに大隊長クラスの実力があるとおもいますが……」

ネル曰く、ライトはすでに隊長クラスの実力あるらしい。ハイピーよりも強いじゃん。なにこの人、完璧超人?


「ネルさん、ありがとうございます。さてこの世界を知ってもらうためにも、僕とヒロマサでダンジョンに潜ってきます!」

「あの……」

「よしいくぞヒロマサ、ダンジョンでレベ上げだ!」


まぶしいし、断れない。俺は断ることもできずに、ダンジョンに潜ることになったようです。


ヘビ使いの話なのに、本編にヘビが一切でてこなくてごめんなさい。


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