表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヘビ好きが異世界でヘビ使いの勇者になる!  作者: 鳶野
第一章 ヘビ使いの勇者になる?
14/24

12 ミルクスネーク登場

俺は、引きずられて騎士団長の部屋を後にした後に、自分のステータスがどれだけ伸びたのか確認するため、ライトに鑑定を頼んだ。


名前:赤野大将 lv.8→12

ジョブ:ヘビ使い

HP  :28→33

MP  :4→5

攻撃力:20→23

守備力:15→17

スキル:

言語理解

ヘビの主  Lv.6→7

ヘビ語理解 Lv.MAX

ヘビ鑑定 Lv.MAX

ヘビ収納 Lv.MAX

ヘビ召喚 Lv.7→8

ヘビ無効

ヘビ魔法 Lv.1

鑑定 Lv.1(new)


レベルは上がってステータスは伸びているようだが、一般人に比べるとステータスの上昇が非常に緩やからしい。

そして、俺はやっと鑑定を手に入れた。本当なら幼少期には、誰もが覚えるスキルらしく召喚者なら基本的には覚えているらしい。

鑑定はレベルが上がると、他の人の鑑定ができたり、より精密に相手の情報がわかるようになったりするらしい。

俺の場合は自分の鑑定ができる程度で、鑑定をしてもスキルの詳細はわからない。ただヘビ系のスキルはヘビ鑑定が利用できるので、スキル名がわかれば問題ない。


そして、俺はそのままハイピー専用と異世界の言葉で書かれた部屋に案内されたあと、疲れていたのでそのまま眠ってしまった。

起きてからは、部屋においてあった「基礎魔法教本」という本を読んでいる。魔力が一応あるのでもしかしたら使える魔法があるのではと思い、詠唱などを試してみたが、素質がないのが、魔法を使用することはできなかった。

そういえば、ヘビ召喚のレベルが上昇していたので、ヘビ召喚できるのではないかと、確認してみると、ホンジュラスミルクスネークが召喚できることが分かっため、ホンジュラスミルクスネークを召喚することにした。


名前:トリコミルク lv.15

品種:ノーマル

HP  :350

MP  :150

攻撃力:120

守備力:210

スキル:

ヘビ魔法  Lv.6

身体強化  Lv.5

毒威圧    Lv.10

ミルク鑑定 Lv.MAX


召喚によって現れたのは、赤と白の黒の3色の縞模様が特徴的なヘビだ。

このヘビは、サンゴスネークという猛毒を持っているヘビと見た目が非常に似ていることが有名で、無毒なのに毒々しい配色をしている。

これは、サンゴスネークに擬態することで、他の動物に襲われないように進化したためだ。スキルに入っている毒威圧は、そこに由来するのだろう。予想はできるが念のために、毒威圧をヘビ鑑定しておく。


毒威圧:相手に有毒生物であるという恐怖感を与える。


そして、名前の由来のミルク鑑定というスキルがついている。ミルクスネークのミルクは、牛舎でよく見かけたために、ミルクを飲んでいるのではという所から付いた名前である。結局のところミルクは飲んでいなかったし、見た目にもミルク要素はない。

つまり、ミルク鑑定というスキルは、全くもってヘビの特徴とは関係ないスキルなのだ。これはカラスヘビの飛行能力と同じだろう。


『おら、おら、毒だすぞ 毒持だーこわいだろ!』


召喚されたトルコミルクは、警戒をしているのか、ずっと自分が有毒であるとどこかに向けて叫しゃべっている。毒もってないけどな


「毒もってないじゃん」

『なんだとー、毒だすぞ  あっご主人様ごめんなさい』

「いいよ。かわいいな」

『なんだとー』


毒々しい配色と毒威圧というスキルを持ってはいるのだが、一切、その恐怖を感じさせない愛らしさを俺は感じていた。

1日ぶりに触れ合う、トルコミルクを楽しんでいると、部屋をノックされた。


「失礼してもよいかな」

「どうぞ」


扉をあけて部屋に入ってきたライトは、トルコミルクと遊んでいる俺の姿を見て硬直している。


「ヒロマサ、大丈夫なのか?」

「うんなにが?」

「この距離からでもわかる相当な威圧感、本能がその生物は毒を持っていると叫んでいる。ちょっと近づきづらいな」

「ああ、ホンジュラスミルクスネークというヘビで、無毒だよ」

「本当か、末恐ろしい物を感じるが……」

『毒出すぞ、毒持ちだぞ』

「ほら、毒持ちだって言っている」


まるで、トルコミルクの言葉がわかっているようなタイミングで反応しているが、ライトはヘビの言葉は分かっていない。


「いや、言ってないよ」言ってたけど

「言葉が聞こえなくても僕にはわかる!」


ライトがここまでの恐怖感を覚えているのに対して、俺は恐怖を一切感じていない。知識でミルクスネークには毒がないというのがわかっているのもあるとは思うが、ヘビ無効のスキルで、毒威圧が効いていないのではないだろうか。


『『ライト様、あいつは毒持ちじゃないよ』』


ライトと一緒にやってきたボルゴローとボルシローが、ミルクスネークが毒ヘビではないとうったえている。ライトはヘビとしゃべれないけどね。ただ、聞こえていなくてもなんとなく意志の疎通ができているようで、ライトがうなずいている。


「やっぱり威圧感はあるけど、本当に毒蛇ではないようだね。でも今日は外に出かけるし、そのヘビはしまった方が良いじゃないかい?」

「ヘビ収納を使ってもいいけど、ボルゴローとボルシローは大丈夫なのか?」


確かに、ミルクスネークみたいな配色のヘビは、普通のヘビよりも人に与える恐怖感が強いが、ボールパイソンも外に連れてでれば多くの人が恐怖するのではないだろうか?

日本は、外に爬虫類を連れて出たら、奇異の目で見られる。


「このぐらいの小さい生き物なら、全く問題ないよ。バラヌス(オオトカゲ)の方がよっぽど怖いと思うけど」

「確かに」


この世界では、馬ではなく、トカゲを使っている所からも、爬虫類に対する見方は地球とは大きく違っているようだ。


「まぁ、いいから収納してから、マリと食事に出かけよう」

「おうそうだな」


そういえば、どうやって逃げるか考えていなかった。ちょっとトルコミルクに手伝ってもらうか。俺は不敵な笑みを浮かべていた。


ミルクスネークが登場しました。新しいヘビが登場してうれしいです。

ミルクスネークが牛舎に侵入するのはネズミを食べるためです。日本でもペットスネークとして人気があり、飼育している人も多いです。


また、ホンジュラスは地名で、ミルクスネークは多くの亜種があり、今回はホンジュラス原産のミルクスネークということです。

別にどこ出身でもよかったのですが、ペットスネークとして最も有名なので、ホンジュラスにしました。


今回も読んで頂いてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ