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ヘビ好きが異世界でヘビ使いの勇者になる!  作者: 鳶野
第一章 ヘビ使いの勇者になる?
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09 この世界のエネルギー

ダンジョンの階層間移動は、どこでも大丈夫ともとれる書き方をしておりましたが、各階層に一か所ある移動ポイントでしか、移動できません。変更しましたのでよろしくお願いします。

そして、更新が遅くなってしまったことをお許しください。

ライトが一人の女性を助けました。


「どうして、一人でいたの?」

ライトが魔導士だと思われる女性に優しい声で話しかける。


「私、他の人よりも弱いから頑張らないといけないと思って」

「そうか、でも準備を怠ってしまったようだね」

「はい、ごめんなさい」

「頑張ることは良いことだよ。次からは準備はしっかりとね」

「はい」


2階層は比較的に、安全な階層でありモンスターの群れに遭遇することも少なく、新兵一人でも攻略できるといわれるぐらいには、危険性は少ないといえる。

この女性は、不運にもモンスターの群れに遭遇してしまった訳だが、一人でここまで来れていたことからも、全く実力がないということではないだろう。

ただ、迷宮は完全にコントロールができるわけでもないので、たまにこのようなこともある。

故にしっかりとした対策が必要なわけだ。

ライトのような強者や知識がある者がいれば、初日から2階層を歩き回っても良いが、本来は俺のような初心者が歩くのは良くない事らしい。

ダンジョンの危険性について、彼女のおかげでより理解ができた。


「落ち着いたかい。君名前は?」

「マリです」


ライトはアリの体液で汚れているにも関わらず、なぜか周りにキラキラのエフェクトがかかっているように見える。これがイケメンのなせるわざなのか?

その後、ライトは回復魔法を使用してマリを癒し、水魔法で汚れを落として、火魔法で彼女を乾かし温めた。気づいた女性の対応まで完璧だ。ライトの恰好は騎士なのに使える魔法の種類が多いな。

魔法が終わり、彼女との会話が途切れているので、今しかないと話にわって入った。


「ちょっといいかライト、安全な場所に移動しないか?」

「そうだね。マリは歩けそうかい?」

「腰が抜けちゃって歩けそうにないです」

「僕が背負おうけどいいかい? 汗臭いけどごめんね」

「ありがとうございます」


マリはすぐさま、ライトの背中に飛び付いた。腰が抜けて歩けない人間の動きには見えなかったが、そこは無視しておこう。

マリの動きは、ヘビがマウスを仕留める瞬間ぐらい早かった。

そして、俺は気になっていた魔素について聞いてみた。


「ところで、魔素ってわかるか?」

「魔素は5歳児でも知っている言葉だし、ヒロマサは無学じゃなさそうだから、君の世界には魔素という概念がないのかな」

「知らない概念だ。詳しく教えてくれ」

「魔素というのは、すべての生き物が必要とするエネルギーで、体を構成する元だよ。」

「俺の世界にはタンパク質とか、糖質とかあるんだが、知らないか?」

「聞いたこと無い言葉だね。それがヒロマサの世界のエネルギーなの?」

「まぁ、そんなところ」

「すべての生き物が必要なのは、魔素と水だけだよ。魔素は性質によって取り込まない物あるけど、基本的にモンスターや空気中から摂取するんだ。小さな生き物だと空気中の魔素だけで生きていけるよ。

そして、人やモンスターの強さは体内の魔素の量によって決まるんだ」


この世界の概念から判断すると、ヘビのエサはマウス以外の物でも良くて、カルシウムなどの栄養素も添加する必要性がないということだろう。

ヘビが、スキルや魔法を使えるようになってる事を考えると、転移で魔素で体が構成されるようになったと考えるべきだ。


そもそも、今まで見た生き物のサイズは途轍もなくでかくてヘビのエサにできそうなサイズではなかったし、未知の生物をエサにすると考えると、栄養素の面でも不安があったのでありがたい。

お腹を空かせるたびに、収納魔法に入れ続けないといけないと思っていた。

それと、魔素の量が力に依存するということは、食べさせまくると強くなるだろうか?


「魔素が多い物を食べるほど強くなるのか?」

「全くないとは言わないけど、あまり影響は大きくないね。食べ物はどちらかというと備蓄されて、モンスターを倒した時の放射魔素が人体に影響を与えて魔素の許容量を大きくして、強くするんだ」

「モンスターを倒すほど強くなるってことか?」

「そういうこと。ヒロマサは、初期レベルが低いけど、放射魔素の影響を受け易くてレベルの上昇率は高いみたいだね」


この世界の概念がわかってきた。5歳児ステータスと言われた時は、レベル上昇なんて絶望だと思ったが、ペットの力を借りれば少しずつでもレベルを上げれそうだ。

すべてのヘビを開放するためには、安全な場所で少しずつレベルを上げていくしかないようだ。

戦闘狂のボルゴローとボルシローがいるから、レベル上げには困らないだろう。頼むぞ。


「あの、まだ聞いてなかったですけど、ライト様こちらの人は?」


俺の事が全く興味なさそうだったから、自己紹介なんてしなかったけど、少しは興味を持ってくれたのだろうか?いや多分違うな。ライトと話がしたかったんだろう。


「紹介がまだだったね。こちらは赤野大将、ヘビ使いの勇者だよ」

「新しく召喚されたんですね。ヘビ使いだから5匹もヘビがいるんだ」

「5匹しかいないんだが……」

「……」


マリはちょっと引いた顔をしている。一般人と俺の感覚がずれていたようだ。日ごろから数百匹のヘビに囲まれている俺にとっては、5匹はかなり少ないし、ヘビ不足に陥りそうな数だ。

この数が、1月も続いてしまうと、ヘビ不足で精神崩壊を起こしそうなほどヘビが少ない。


「……少ないんですね」


彼女との会話は長くは続きそうもない。ダンジョンの階層移動ポイントについた。やっとダンジョンから出られるな。


今回も新しいヘビが出てないし、ヘビの会話もなかった。

早く大量のヘビを出したいのですが、あまりに大量に出しても私の力量では収集ができなくなりそうで怖いです。


登場したヘビがいないので、今回はヘビのエサの話をします。


作中でエサを魔素とさせていただいておりますが、最も一般的なヘビのエサはネズミで、大きく分けてマウスとラットの2種類があります。

マウスの方が小さく、ラットが大きなネズミです。英語でマウスといえば小さいネズミ(ハツカネズミなど)の事を言い、ラット(ドブネズミなど)は大きなネズミのことです。

また、ヘビのエサのマウスとラットはサイズによって細かな分類があり、ヘビの成長に合わせて、少しずつ与えるネズミのサイズを大きくして行くのです。


ネズミは完全栄養食と言われ、種類にもよりますがネズミだけで一生生きていけます。これは丸のみにすることで、いろいろな部位の栄養素が取れるためです。

さらに、大型のヘビになると、ネズミ意外に、ウズラやひよこをエサに与えることもあり、アナコンダになると豚や鶏、ウサギを丸のみにします。


その他にも、昆虫食のヘビや、卵の基本的に食べるヘビなどがおります。


読んでいただいてありがとうございます。

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