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わたしの永遠の故郷をさがして 第三部 第一章 第八十回


 ************   ************


「よろしんじゃございません? 来るものは、まずは拒みません。ただし、定員には達しそうなので、選抜試験はしたいと思います。」


 ビュリアが言った。


「ほう。どうすれば、よいのですか?」


 副師団長が尋ねてきた。


「そう、まずですね、ポプリスちゃんたちを追い払ってください。殺す意図などは、さらさらございません。それはもう、やめです。帰ってくれればそれで良い。時期が来たら、また交易も考えましょう。しばらく大人しくしていてくださればよいのです。」


「なるほど。」


 副師団長は、やや、ぼんやりと肯く。


「あなたがたを、火星が、地球地域の防衛師団と位置付けることなども、たとえばですが、あっても構わないですよ。そこんところの権限は、リリカさまやダレルちゃんにお任せしても良い。」


「なんで、あんたが決めるんだ。」


 ダレルが反発した。


「提案です。て・い・あ・ん。」


 ビュリアが手を交互に重ねながら告げた。


「ああ、リリカ閣下は、お認めになりますか?」


 副師団長がリリカの顔を見た。


「はあ、まあ個人的には、認める用意はございますが、やはり、総会での承認はこの際、必要でしょう。」


 リリカは、慎重に答えた。 


「仲間割れなら、また、戦闘になるぞ。」


 ダレルが、こんどは巨大な釘を刺した。


「そこは、回避してくださいな。」


 ビュリアが、そっけなく、また、こともなげに言う。


「簡単に言うなよな。」


 そっぽを向きながら、ダレルが応答した 


「自分一人では、荷が重いでしょうなあ。」


 副師団長が、いささか自信なげな感じで、つぶやいた。


「覚悟ですよ、覚悟。言い出したんだから、ね。副師団長さま?」


「ええ、そうですな。」


「まあ、まずは結果を出しましょうよ。総会が再開出来たら、その成果を、ダレルちゃんが説明すればよい。」


 ビュリが、あっさりと決めつけた。


「だから、あんたが決めるんじゃないだろう。」


「あなたがお決めになればいいですわ。いかがですの?」


 ダレルは、仕方なく言った。 


「まあ、・・・この際、それで行こうか。あの宇宙警部とかには、どうするつもりなの?」


「わたくしがお話しいたしましょう。それに、もうひとり、味方したくてうずうずしている方もいることですし。さらに、協力してくださりそうな方もいますよ。力を合わせたら、ポプリスちゃんなんか、ちょいちょいですわ。」




 **********   **********




 アレクシスとレイミは、もちろん、この様子を観察していた。


「これは、チャンスと見るべきであるのかであるのか。」


「あるのかなんてあるのか、なんて、言ったりしたりもする。」


「慎重に、チャンスはモノにするのであるのであるのである。」


「そうであるのであるのであったりもする。」


「光人間に招集を掛けるのであるのであるのであるぞ。」


「ウナはどうする?」


「あのまま、利用させてもらおうなのであるのだ。」


「もらおうであるのだな。マヤコは?」


「あれは、まだ進化が出来ない。体質が鈍感であるのであるのだ。」


「ドンカンなのだ、だったりもする。」





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