王との話し合い
様々な問題が揃った今回のバトル大会。それでも、なんとか今日が終わる……
……と思ったら、終わらなかった
父上に呼び出されたのだ。バトル大会に関する1連の事件だろうか。普通、書面で面倒くさい長々とした文章をやり取りして、ようやく父上に会えるのだが……?
いつものようにドアをノックする。緊急とはいえ、作法は大切だ。俺は、昔からそう教わっている。
「入れ」
入るとそこには父上と第5、第6を除く、兄弟たち。たぶん案件は第6のことだと『想像』した。果たして、その想像は……
当たった。
「結論から言う。第6は死んではいない。……信じたくないが、第5皇子の裏切りが予想される。今大会で狙われたのは、バトル大会の優勝候補者だろう。第2も、第4も、既に敗れている。第3分かってるだろうが……」
「ええ、分かってます」
「それから、第1、第2。お前たちがこの前作っていたドロイドはもう完成したのか」
「もちろんです、父上」
「あれを、アイーダ財閥に潜入させろ、ここのところ金と人の流れがおかしい」
「ははー」