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央花~異種族英雄譚~  作者: 羅季
シルキーの国
19/27

その伯爵令嬢訳を知るにつき

 王城、それはこのシルキーの国を統べる王ジャン・マリー・ルドン様の居城だとか聞いたことがある。但し、ウチはまだ参上したことがない。まだ16歳だからね。


「緊急だ、緊急」


 訳が分かりません


「とにかく馬車に乗れ」

 

 は、はぁ


「何者であるか‼許可がない者は1人たりとも通さぬ」

「ジェフ・ドゥニーズである。マリエール・ドゥニーズ様の護衛として参った」

「あぁ、聞いておる!入れ‼」


 何なのでしょうか?この緊張感は。


「これから、ジャン・マリー・ルドン陛下に会って貰うからな」


「マリエール・ドゥニーズであるか?」

「は、はい、ウ、わたくしがマリエール・ドゥニーズでございます」


 こ、この方がシルキーの国を統べる王なのですか。しかし、その方がウチに何の用があるのでしょうか?


「マリエール、そなたはワシの娘じゃ。そなたが幼き頃、母親が亡くなった。あれは、そなたの母親は他の妃との折り合いが悪くての、秘密でそなたを当時側近を勤めていた伯爵に養子に出したのじゃ。しかし、あやつは何に目がくらんだのかマリエールの命を狙い出した。そこで、王命としてマリエールを王族に迎え入れる。また、ドゥニーズ家は取り潰す。」


 ウチは王族なの?そして……


「わかりました。わたくしは王族に入ります。しかし、ドゥニーズ家を取り潰すことには納得できません。王族に背いたのは父上伯爵様。ジェフ兄上や、妹たちには関係ございません‼」

「マリエール……様、もうよいのです」


 なんで?なんでジェフ兄上はそのようなことを……?


「父上が王族に背いた、それすなわち我が家が王族に背いたことになるのです」

「されど、今どのような待遇でもわたくしが育った家です‼わたくしは兄上と妹たちの助命を嘆願いたします」

「わかった。しかし、伯爵は死罪とする。ドゥニーズ家はジェフが継げばよい」


 はは~

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