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その終息
次々に入ってくる報告では、我が国の被害は大きくなっていっているようだ。一方では敵方の幹部を捕らえたとの報告も入ってきている。
そしてー
魔の虐殺は、我が国側の被害を膨大にしながらも何とか終結した。幸いにも王族の被害者は第6だけだったが、軍の被害者は膨大であるという報告がなされた。そして、父上は今回の騒動の責任をとり、国王を辞任。後を兄上に託した。
またー
弟、第5皇子は皇位継承者としての身分を剥奪。死刑と相成った。死ぬ間際に「国を滅ぼそうとする同士は大勢いる。主様のもとに集っている。やがて主様と我らの同士が世界を滅ぼし統一国家を作る」と言い残した。
その夜、俺は父上と兄上に呼ばれた。