第20章-3 接触間近
???SIDE
「ふふ……」
ダンジョンの奥深くにある暗い空間のど真ん中で、女が笑みを浮かべた。笑みというにはいささか不気味で邪悪さすら感じるものだったが、ここに女以外の第三者はいないのでそれが指摘されることは無かった。
女は、その空間に鎮座する目的のものをしばらくの間見つめた後で、空中を滑るように移動し、
「……起きなさい」
その頭部に手をかざして大量の魔力を注ぎ始めた。
女が魔力を注ぎ始めてから数秒後、それまでただの骨だったはずのものの目に赤い光が灯り……女を叩き落そうと岩と半ば一体化していた腕を振り上げた。
「!」
女は余程その骨の行動が予想外であったようで、驚きから一瞬だけ動きが止まったものの、骨の腕に余計な錘が付いていたおかげで、女はその攻撃を簡単にかわしていた。
しかし、女は限られた空間では今と同じように逃げ続けることは難しいと判断したらしく、即座にその場から撤退を始めた。
骨は女を逃がすまいと、もう一度腕を振るったが……その腕が女を叩き潰すことは無く、その空間で動いているのは骨だけとなっていた。
女が消えたことに気が付いた骨は自ら眠りにつくことを選んだらしく、腕を元の位置に戻して動きを止め、瞼を閉じるかのように目から赤い光が消えると、暗い空間は再び静寂に包まれたのだった。
???SIDE 了
創生神SIDE
「テンマ君の反応どころか、あいつの反応も消えた!」
「あのくそアマ! 舐めた真似しやがって!」
武神がこれまで見たことが無いくらいにブチ切れている。しかし、それは武神以外のここに居る全員も同じ気持ちだったので、誰も宥めようとはしなかった。
「……見つけた。テンマの反応は感じられないが、あいつは南……南東に移動中だ」
あいつの反応を見失った僕の代わりに、獣神が反応を探してすぐに見つけた。
「それで、やはり『大老の森』に向かっているのか?」
破壊神はあいつが隠れ家のある『大老の森』にまっすぐ向かっているのかと聞くと、獣神は首を横に振り、
「セイゲンのダンジョンを目指しているようだ」
と言った。
あそこに何の用事があるのかと一瞬考え……嫌な考えに行きついてしまった。
「『古代龍』の骨……」
ぽつりと死神が呟いたその言葉に、皆の顔色が一気に悪くなるのが分かった。もし予想が当たってしまうと、僕が考える最悪のシナリオに王手をかけるかもしれない。
「獣神! あいつは今どこにいるの!」
「セイゲンのダンジョンの入り口」
愛の女神の問いかけに、獣神はあいつを見失わないように集中しながら手短に答えた。
地上ではテンマ君を救い出す為に動き出したところだけど、まだマーリンとも合流できていないくらいだから、まだまだ時間がかかるだろう。
「ん?」
「何かあったのか?」
「あいつの動きがいきなり遅くなった」
獣神の異変に気が付いた破壊神が尋ねると、獣神は少し困惑した様子を見せながらあいつの様子を伝えてきた。
「何でいきなり……」
あいつの動きが鈍ることは喜ばしいことであるはずなのに、急なことで何か別の思惑があるのではないかと疑ってしまう。
「もしかして、あいつはセイゲンのワープゾーンが使えないのではないか?」
それまで静かにしていた魔法神が不意にそんなことを言い始めた。
「皆も、あそこは地上にあるダンジョンの中でも特殊なもので、テンマが言い当てたようにディメンションバッグの中に出来たダンジョンだということは知っていると思うが、元はあそこで死んだ『古代龍』の魔力から出来たダンジョンと、『古代龍』が死ぬ前から出来かけていたダンジョンに、近くにあった別のダンジョンが融合して出来たものだ。その為、あのワープゾーンのように地上とは違うルールが適用される場所だ。もしかするとそのルールから外れる魔法を作ることも可能かもしれないが、少なくとも私でさえパッとその方法が思いつかないと言うのに、あいつが初見でそんな魔法を生み出せるとは思えない」
魔法の専門家である魔法神や違う世界の知識を持つテンマ君なら、時間をかければそんな魔法を開発することが出来るかもしれないけど、あいつはそう言った知識も技術も持っていないのだろう。そもそも、そのような方法があるのなら、一気に下まで跳んでいるだろうし、もしくはすでに自分の配下として『古代龍』を従えているだろう。
「つまり、あいつは思い付きでセイゲンのダンジョンに潜っているということかい?」
「だろうな。生命の女神の言う通り、あいつは思い付きでセイゲンのダンジョンに寄った可能性が高いと思う……なんともまあ、迷惑で最悪な思い付きだがな」
ふざけた口調の魔法神だけど、その顔は怒りに染まっていた。
あいつが一気に下まで跳べないということは、その分だけ時間が出来たということだけど、未だに王都周辺に居るマーリンたちが、あいつが骨のある部屋にたどり着くのを阻止することはどう考えても無理だ。
「皆、もし骨に古代龍の自我が残っていれば、配下になることを拒むかもしれないけれど、もしもの時は最悪の事態……僕たちの誰かが介入して、無理やりにでも事態を収束させることも覚悟しておいてくれ」
「その場合、地上の被害は甚大なものになるし、介入した神もどうなるか分からないということだな……なら、私が行こう」
真っ先に立候補したのは破壊神だった。
「地上の被害をなるべく最小限に抑えるのなら、短時間でことを済ませるしかない。そして、短い時間であいつを確実に葬るのなら、戦闘に長けた神が適任だ。さらに、今後のことを考えると、一番いなくても支障がないのは私だ」
「それは……いや、その時は頼むよ」
戦闘に長けている神となれば武神に魔法神、そして破壊神だ。そして、その中でいなくなった場合一番支障が少ないと思われるのは、自身が言った通り破壊神だろう。
それぞれ言いたいことはあるみたいだけど、誰も口に出すことは無かった。
「そう言えば、ナミタロウにはテンマのことを知らせたのか? もし知らせていなかったら、またややこしいことになりかねんぞ」
技能神が話題を逸らすかのようにナミタロウのことを言うと、
「それなら少し前に私が伝えたわ。最後まで話を聞く前に会話が出来なくなったけれど、今頃王都方面に向かっているはずよ」
大地の女神がいつもの間延びした口調とは打って変わって、少し早口で報告してきた。大地の女神が早口になったのはこれまで数回しか知らないけれど、それだけ今の状況が異常ということだ。
「それだったら、ナミタロウにあいつの対応を頼んでみたら?」
愛の女神が名案だという感じで提案したけれど、
「いえ、ナミタロウだとあいつ相手は難しいでしょうね。どちらかと言うとナミタロウは、一対一の戦い方よりも群れか大物を相手にする方が得意だから、出来ないことは無いでしょうけど、確実に倒せるかと言われると不安が大きいわ。もし逃がして隠れられたら、今度こそ取り返しのつかないことになりかねないわよ」
「そう言うことだ。だから、私が戦うのが一番いい」
少し冷静さを取り戻した武神と破壊神に却下された愛の女神は、辛そうな表情をしながら静かになった。
「皆深呼吸でもして、少し冷静にならないかい? それで、もう一度状況を把握しなおして、出来ることが無いか考えてみようか?」
生命の女神の提案で、あいつを監視をしている獣神以外で深呼吸していると、
「あいつが骨の部屋までの近道を見つけたようだ」
事態が悪い方向に加速した。さらに、
「それと、『古代龍』の一頭が怪しい動きをしている」
別口の悪夢が、王国へ牙を剥こうとしていた。
創生神SIDE 了
マーリンSIDE
「スラリン、確かにテンマはあそこにいるのじゃな! シロウマル、よくやった!」
ディンと合流してから追跡を始めて二日後。わしらは驚異的とも言える速度で女に追いつくことが出来た。それもこれも、移動の大半をシロウマルが担当し、追跡中は休まずにかなりの速度で走ってくれたからじゃ。
その間のわしらと言えば、基本的にシロウマルの背に張り付いてテンマの位置を探っておったスラリンの中で待機し、シロウマルの休憩時にわしとディンが交代で移動したのじゃった。もっとも、わしらも移動に貢献した(わしは魔法で飛び、ディンは馬を走らせた)とは言え、二日間の内に二人合わせてもシロウマルの走った時間の半分にも満たぬことから、いかにシロウマル頼みの追跡だったかが分かると言うものじゃ。
「うぉっふ……」
流石のシロウマルも疲れているようなので、ギリギリまでディメンションバッグの中で休憩(とはいえあまり時間は取れぬが)させることにした。
シロウマルがバッグに入るのと同時にわしとディンは移動の準備を(ジンは乗馬があまり得意ではないので、シロウマルたちと共にバッグ内で待機中)した。
「マーリン様、このまま一気にダンジョンまで行きましょう! 入り口の手続きは後回しで大丈夫です!」
ディンはそう言うと、オオトリ家と王家の旗を取り出した。つまり、王家の旗を掲げておれば、セイゲンが王家の直轄地ということもあり、門番に緊急事態ということが伝わるということらしい。
「もしかすると門番が追いかけてくるかもしれませんが、かまわずに振り切ります」
もし伝わらなくとも、無視して突っ切るつもりとのことじゃった。まあ、説明する時間は無いから、もしもの時の強行突破は当然のことじゃな。
しかし、いざ門を通過しようと近づくと、止められるどころか門番が出てくる気配すらなかった。
「どうなっておるのじゃ?」
「もしかすると、あの女が何かしたのかもしれません。より一層気を引き締めて行きましょう!」
ディンに頷き返しながら門をくぐると……セイゲンは想像以上の有様となっておった。
「魔物が溢れて……くそっ!」
「ディン! 馬を降りてわしに掴まれ!」
ディンに群がってきたのはゴブリンやオークと言った魔物で、わしらにとって倒すのは苦にならない魔物ではあるが、あいつらの狂ったように走り寄ってくるさまは、いつも片手間で倒していたようなものとは違うように思えた。
わしが言い終わるとほぼ同時に、ディンは馬の背から飛び上がって宙に浮かぶわしの足を掴んだ(その流れの中で剣を抜いて馬の尻に軽く突き立てたので、馬は魔物に囲まれる前にセイゲンの外へと走って行った)。
「こいつらはダンジョンから溢れてきたのでしょうか?」
「その可能性が高いが、ここまで凶暴で狂った様子は見たことがない。もしかすると、あの女が何かしたのかもしれぬ……ディン、すまぬが少し寄り道をするぞ!」
移動するのが空を飛ぶわし一人となれば、少し寄り道をしたとてディンと共に移動するよりも早いと考え、ダンジョンに行く前にエイミィの実家の方へ向かった。そこでは、
「騎士のおかげで何とか勝っておるという感じじゃな……ゴーレムよ! 向かって来る魔物を倒せ!」
エイミィの実家の近くでは、騎士たちと数人の冒険者と思われる者たちがアパートを守るように魔物と戦っておった。騎士たちがあそこで戦っているということは、重要人物となったエイミィの家族もアパートに居るのだろう。
わしはテンマのことはもちろん心配だったが、間接的とはいえオオトリ家の関係者となったエイミィの家族たちを無視することが出来ずにここに立ち寄ったのじゃが、それで正解だったようじゃ。
「騎士並ぶにそこで戦っている者たちよ! 間違ってもゴーレムに攻撃するではないぞ! これは追加じゃ! こやつらと連携してアパートを守るのじゃ!」
最初に出したゴーレムたち(おそらく四十体程)は、向かって来る魔物を倒そうとしてアパートから離れて言ったので、追加で出したゴーレムたち(二十体程)には、騎士たちと連携してアパートを守るように命令した。
わしがゴーレムを出して命令している間、ディンがわしの下でオオトリ家の旗を皆に見えるように持っていたので、騎士たちだけでなく冒険者たちも状況を理解したであろう。
その場からダンジョンへと体の向きを変えた時、視界の端の方で騎士たちに何か指示された冒険者の数人が離れて行ったゴーレムを追って走って行ったのが見えた。恐らく、あのゴーレムたちはオオトリ家のものであり、むやみやたらに人へ危害を加える存在では無いと知らせる役目を与えられたのであろう。
「ディン、ワープゾーンから一気に下まで行くぞ!」
「了解しました!」
ダンジョンの地上部の建物に勢いよく突っ込むと、そこには数名の冒険者と魔物が争っておった。
わしらに気が付いた魔物が数匹走り寄ってきたが、そいつらはわしの魔法で屠り、ディンがその間にジンとスラリンを外へと出した。シロウマルはスラリンの判断で、バッグの中でもう少し休憩させるようじゃ。
「ここまで戦力にならなくて申し訳ないです。ですが、ここからは俺が先陣を切らせていただきます!」
バッグから出てきたジンは力強く宣言し、新たに近づいてきた数匹のゴブリンを一振りでまとめて真っ二つにした。今の攻撃より前から額にうっすらと汗をかいていたので、バッグの中でいつでも動けるように準備をしていたのじゃろう。
瞬く間に仲間を殺された魔物どもは、それまで戦っていた冒険者たちを無視してわしたちの方へと殺到した。まあ、かなり凶暴化して普段より厄介な存在になっておるとはいえ、たかがゴブリンとオーク程度ではわしたちの相手にはならないので、即座に返り討ちにしたのじゃが……その間、それまで戦っておった冒険者たちはわしらから離れて行った。まあ、逃げたのではなく、手が空いた隙にしたの階層へと続く階段へと向かい、壊された椅子やテーブルを投げ込んでダンジョンからこれ以上魔物が出てこないようにしようとしておった。もしかすると、まだ下に冒険者がおるかもしれぬので、非情の作戦とも言えるかもしれぬが、これ以上魔物を外に出さない方が重要じゃと判断したのじゃろうし、冒険者ならワープゾーンから上に戻って来れるという判断もあったのかもしれぬ。
「お前ら! 半分はここに残ってこの場を監視して、残りは外から仲間を探して連れてこい! この場を死守できれば、いずれオオトリ家のゴーレムによって外に溢れ出した魔物は駆逐されるはずだ!」
セイゲンを代表する冒険者であるジンがそう発破をかけると、その場にいた冒険者たちから力強く吠えた。流石ジンと言うべきか、セイゲンで積み上げてきた信頼と実績が、冒険者たちに力を与えておるようじゃった。
「わしたちはこのまま下へと向かうが、もし見知らぬ怪しい女が出てきた場合、即座にこの場から逃げるのじゃ! そ奴がこの騒ぎの元凶であり、同時に今回の王国と帝国の戦争の黒幕と思われる。良いか、くれぐれも自分の命を大切にするのじゃ! それが、大切な者たちの命を救う第一歩になるであろう!」
わしの話を黙って聞いておった冒険者たちは、少しの間を置いた後でもう一度雄たけびを上げた。これでもし女が現れた際に少しでも被害が減るとよいのじゃが……あの女が冒険者たちに狙いを付けてしまえば、残念ではあるが逃げることはほぼ不可能じゃと思われる。しかし、それでもしょっぱなからなりふり構わずに逃げるという選択を取ることが出来れば、もしかするとほんの少しでも生き残る可能性が上がるかもしれぬ。
心の中で彼らの幸運を祈り、ディンたちとワープゾーンへと向かおうとしたその時、
「地震? 大きいぞ! お主らは一度外に避難するのじゃ! ディン、ジン、スラリン! わしらはこのまま下に進むぞ! 何か嫌な予感がする!」
冒険者たちには外に避難するように言ったが、わしは何かすごく嫌な予感がするのでこのまま下を目指すことを提案した。
わしの提案に一番に反応したのはスラリンで、自身の持つバッグの中から休憩中のシロウマルを呼び出してその背に乗り、ディンたちを置いてワープゾーンの方へと移動を始めた。わしもシロウマルの横を歩き出すと、二人も周辺を警戒しながらついてきた。
「これは……止まってください」
最下層の一つ上の階まで一気に跳び、先頭をわしらの中で一番このダンジョンに慣れておるジンに任せると、最初の曲がり角でジンが止まった。
「最下層の下にあるダンジョンに居たスケルトンや腐肉のゴーレムがいます」
「なるほど、わしにはまだ感じられるが、それで先程からシロウマルが嫌そうな顔をしておるのか……」
シロウマルには可哀そうじゃが数少ない戦力の一つである為、ここから先はバッグの中で待機しておれと言うわけにはいかんかった。
「俺が先行して蹴散らします。ジンは俺の後ろで方向の指示、マーリン様は魔力の温存をお願いします」
「了解です」
「うむ」
即座にディンが指示を出し、わしらはそれに従うことにした。ディンは近衛隊の隊長を長年していただけあって、こういう時の状況判断の速さは流石としか言いようがない。
「最下層にこんな弱い魔物が居るということは、元々ここらあたりに居た魔物は上の階に移動したということか?」
「それで弱い魔物が順繰りに上の階層に追いやられて、地上に溢れていたんですかね?」
「そうじゃろうな。まあ、それでも元々居た魔物が残っていることは十分に考えられるから、油断は出来ぬがのう」
ワープゾーンから最下層に続く階段まではさほど遠くない上に、今この階層は弱い魔物ばかりなので、わしらは臭いを除けば苦労することなく目的地まで到着することが出来た。
「スラリン、まだテンマは下の方におるのじゃな?」
最下層のヒドラが居った場所に着き、徘徊しておったスケルトンや腐肉のゴーレムを排除した後でスラリンに確認すると、スラリンはまだ下の方からテンマの気配がすると言うので、わしらはこの場所で女を迎え撃つことにした。
「マーリン様、上の階層に続く階段はどうしますか? このままだと、その女に逃げられる可能性があると思うんで、塞いだ方がいいと気がするんですけど?」
「そうじゃな。壊すのは難しいが、土魔法で壁を作って塞いでおくくらいなら簡単にできるじゃろう。あの女なら壁を壊すことくらい苦もないかもしれぬが、それでも時間稼ぎにはなるはずじゃ」
ジンの提案で、階段の出入り口と部屋の入口を塞ぐことにした。
壊さなかったのはそれをする為の魔力と時間がもったいなかったのと、万が一の場合に今度はわしらが閉じ込められて脱出の術を無くしてしまうのを避ける為じゃった。
「マーリン様、スラリンがテンマの気配が近づいてきているそうです!」
この場所に着いてからも何度か地震のような揺れがあったのじゃが、その間隔が長くなったと思っていると、スラリンの報告を受けたディンがテンマの気配が移動を始めたことを知らせてきた。
「つまり、先程までの地震はあの女が関わっていたということじゃな」
テンマの気配が移動を始める少し前から揺れが止まったということは、揺れの原因にあの女が関わっておったとみるのが妥当じゃろう。
どういった関わりがあったのかは分からぬが、少しでもあの女の体力や魔力が消耗しておることを願うばかりじゃ。
マーリンSIDE 了