第19章-6 帝国軍
「何事じゃ!」
俺とカインの稽古を見ていたアーネスト様は騎士を呼び寄せて話を聞き、すぐに険しい顔になっていた。
「ご苦労じゃった。王城に他の者が向かっておるのは間違いないのじゃな? では、お主はこのままわしのテントで説明をしてもらおう。アルバート、カイン、リオン、お主たちはそれぞれの部隊から責任者の立場にある者を連れて中央の司令部に来るのじゃ。テンマも頼む。ティーダ、すぐにルナを連れて王城に戻れ! 馬車は警備隊のものを用意する!」
アーネスト様の言葉を聞いたティーダはすぐに行動を起こし、ルナもただ事ではないと理解したようで大人しく従っていた。
「その他の者は直ちに持ち場へと戻り、指示があればいつでも動けるように待機しておくのじゃ!」
続いて発せられた命令の後に、アルバートたちがそれぞれの部下に指示を出して持ち場に戻らせた。
「リーナ、お主は冒険者連中のまとめ役を頼む。何かあれば、わしの名を出してかまわん」
「了解しました」
続いてアーネスト様は、リーナを指名して冒険者たちのまとめ役に任命した。多分、リーナはジンと二人でリオンについていたので、リオンと一緒に参加するのはジンだけで充分であるということと、冒険者たちの中心となっている『暁の剣』の中で貴族出身なのはリーナだけだということから、一時的なまとめ役とするのに適任だと考えたのかもしれない。
「カイン、お主のわがままを見過ごしてやる余裕など無くなった。それでも戻りたいと言うのなら……侯爵家の看板を降ろす覚悟をしてもらうぞ」
「はい、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。後ほど、テンマにも謝罪を……」
「ああ、あ奴にはせんでもよい。どうやらわしの依頼になっておるようじゃからな。仕事の内じゃ。それよりも、自分から挑発したのに反撃を食らって逆切れするとはのう……後でからかってやるとよい。それで手打ちじゃな」
アーネスト様がカインを呼び寄せたので何を話すのかと耳を澄ませていたら、俺がからかわれることが決定したそうだ。まあ、あれは自分でもどうかと思うところもあったので、多少のことは仕方が無いと思うが……アルバートやリオンも一緒になってからかってきそうだな。まあ、実際にそうなったら、その二人に対しては反撃するけど。
それぞれの部隊への指示が終わると、順にアーネスト様の後を追って中央の司令部とやらに向かって行った。ティーダとルナは、このタイミングで王城に戻るようで、俺に挨拶をしに来た。まあ、ルナは緊急事態だとは理解しているものの若干不服そうにしていたが、今日のおやつにしようと思っていたプリンを渡すと機嫌がよくなっていた。
ティーダとルナを見送って、皆が向かっている方向にしばらく歩くと、
「司令部とか言っても、実際はデカいテントなんだな」
かなりデカいテントが見えてきた。その中に皆入っていくので、あれが司令部であっているのだろう。
移動や建築のコストを考えればテントがベストなのだろうが、正直言って名前負けしていると思う。
「まあ、テンマの言いたいことは分かるけどな。俺も最初はしょぼいとか思ったし」
いつの間にかそばに寄って来ていたジンは、頷きながらそんなことを言っていたが……俺はしょぼいと思っただけで、ジンのように口には出していない。
さらにそんなジンの発言を聞いたリオンが、「そうっすよね~」などと共感して近づいてきたので、俺の周りだけ(さり気なく二人と距離を置こうとしてもついてきた)賑やかとなり、周囲から白い目で見られる事態となっていたが、流石の二人も司令部の手前まで来ると静かになった。まあ、遅いと思うけど。
「遅い! 早く席に着け! 事態は一刻を争うのだ!」
三人同時にテントに入ったところ、アーネスト様の怒号が飛んだ。
その声に俺たちは急いで席に着いた(一応、各部隊で大体の場所が決まっているらしく、俺はどこに座っていいのか分からなかったので、とりあえずリオンの近くに座った)が、まだテントに入って来ていない隊員もいたので、これは俺たちだけでなく、全体に向けて言った言葉だろう。
「テンマ、悪いがそこではなく、こちらの方に来てくれぬか?」
何故か俺はアーネスト様の近くに移動させられた。もしかすると、部隊ごとに命令を出すときに邪魔になるからかもしれないが、アーネスト様の様子からするとそう言った理由からではないような気がした。
「揃っておるな。時間が惜しいので本題に入るが、五日前にハウスト辺境伯領の戦線を帝国が突破したそうじゃ」
現在、数万を超える軍勢が王都に向かって進軍中とのことだ。
「帝国はその数の多さから、進軍速度はさほど早くはないそうじゃが……予想では十日程だそうじゃ」
十日と聞くとまだ時間がありそうにも感じるが、王国側の防衛準備の時間を考えれば時間は足りないくらいだろう。しかし、時間以上に俺が気になったのは、
「アーネスト様、辺境伯領から王都までの到達予想が十日と言うのは、早過ぎではありませんか?」
アルバートの言う通り、早過ぎるのだ。これが馬での移動なら十日は少し遅いと言う感じだが、敵は軍隊であり、数万の兵が全て馬に乗って移動しているというはずはない。
「アルバートの言う通り、普通の軍隊なら十日は無理じゃ。今回の敵……帝国の軍勢は、化け物で構成されておる。比喩ではなく、文字通りの意味でのう」
アーネスト様の言葉に、俺はとてつもなく嫌な予感がしていた。この時、自分では気が付かなかったが、かなりの力でこぶしを握り締めていたようだ。
「それはどういうことでしょうか?」
アーネスト様の言葉にピンと来ていない隊員(三馬鹿やジンのように、ケイオスのような化け物を想像した者もいたが、それと同じくらいの数が分かっていないように見えた)の質問に、アーネスト様はチラリと俺の方を一瞬見てから、
「帝国軍……いや、帝国側から攻め込んできている軍隊は、その大半がゾンビで構成されていたそうじゃ」
と言った。その後続けて何か言ったそうだが、俺はその前後の記憶が数秒程飛んでいる。気が付いた時にはジンが俺の肩を揺さぶっていた。
「テンマ、正気に戻ったか?」
ジンの第一声(俺が気付いた中で)がそれで、何かしてしまったのかと周囲を見回したところ、ジンの他にはアルバートとカインとリオン、そしてアーネスト様と他数名が残っているだけで、それ以外の大半はテントの入り口近く、もしくは外まで下がっていた。
「俺、何をした?」
「覚えていないのかよ……お前、ゾンビと言う単語が出た次の瞬間に、すげぇ殺気をばら撒いたんだよ」
そう言われると、ゾンビと聞いた瞬間に頭に血が上る感覚があった気がするが、良くは覚えていない。
「テンマ、お主がそうなってしまったのは分かるが、このまま話を続けても良いか?」
アーネスト様は、護衛の騎士の後ろから声をかけてきた。残っていた他数名とは、アーネスト様を守るように構えている騎士(四人)と、ガラットにメナスだった。見事に知り合いとアーネスト様の護衛のみが残った形だ。まあ、このテントの中にはあと一人俺の知り合いがいたのだが……しっかり避難していた。自分の眷属に担がれて……
「お主らも、いい加減席に戻るのじゃ! このくらいのことで驚いておっては、守れるものも守れなくなるぞ!」
アーネスト様が避難した隊員たちに席に着くよう言うと、大半の隊員が俺に視線を向けないようにしながら戻ってきた。その途中、俺の近くにいたリオンが自分の席に戻ろうとしている時に、
「そうは言うけど、あの殺気じゃあ、逃げるのも仕方がないよな?」
とアルバートとカインに言っていたが、リオンを無視して席に戻って行った。ここで返事をしてアーネスト様に睨まれるようなことを避ける為だろう。
「まず初めに言っておくが、恐らくここが最前線になるじゃろうが、お主らが最前線に立つことは無い。お主らが戦う時は、王都に敵の侵入を許した時か、その寸前まで追い詰められた時じゃ。それを踏まえた上でテンマ、今わしらに出来ることは何じゃ?」
席に戻ってきた隊員たちの多くから、『何故あいつに聞くのか?』と言った視線が向けられたが、アーネスト様の、「ここに居る中でゾンビの大群と戦った唯一の人物であり、その経験からわしらに出来ることがあるのかを知りたい」と言う説明で、全員が納得していた。
「まず思いつくのが、陣地の構築です。ククリ村の時も、ドラゴンゾンビが出てくるまでは陣地を固めて戦うことで、互角以上に戦うことが出来ていました。次に退路の確保。これは相手が死を恐れない軍隊であるので、籠るだけではいずれ陣地は破られると考えていた方がいいです。その場合に備え、第二第三の陣地が必要です」
実際にククリ村が襲われた時も、一撃で場をひっくり返すドラゴンゾンビを除けば、補強した騎士団の砦で優位に戦うことが出来ていた。もしあの時に、あの砦のように籠りながら戦う場所が他にもあれば、被害はもっと少なくなっていただろう。
「どの規模の砦が必要と考えておる?」
「最低でも二~三百人が余裕を持って籠れるくらいの広さがあり、周囲を二m程の高さで人が上に登って動けるくらいの……出来れば、オーガのような魔物の攻撃を数回は防げる塀に、一m程の深さの空堀があればと考えています」
「堀はもっと深くして、中に水を入れた方がいいのではないか?」
「深すぎると自分たちが逃げる時に苦労しますし、ゾンビ相手だと火の魔法が効果的なので、水は入れない方がいいと思います」
ククリ村の時は、もとからあったものを魔法を使って補強したが、今回は時間がない上に一からの作業になるので、おおざっぱになったとしても数を造る方がいいだろう。
「やはり、火魔法が有効的か……」
「火魔法なら、一回の攻撃でも延焼による広範囲かつ継続的なダメージが期待できます。ただ、ある程度ピンポイントで狙い撃ちが可能な腕前があるなら、どの属性だろうと効果はあります。まあ、数万の大軍相手なら、個別に狙うのは非効率的ではありますけど」
ククリ村の時とは違い、今回はゾンビの大軍以上に味方がいるものの、それでも効率よく倒す以外に被害を押さえる方法はないだろう。
「それでは、部隊長とこれから呼ばれる者以外は各々の部隊に戻り、隊員たちに事態の説明をせよ」
アーネスト様がそう言って数名の名前を挙げると、呼ばれなかった隊員たちはすぐにテントを出て行った。ちなみに名前を呼ばれたのは、俺やジンたち数名の冒険者だ。
「それでは、今から……」
「アーネスト様、残るように言われたばかりですが、俺は一度屋敷に戻りたいと思います」
「何故じゃ?」
「じいちゃんを連れてきます。ククリ村が襲われたあの事件の時、じいちゃんは命令系統の中心に居ましたから、あの時のことは俺よりも詳しいと思います」
「そうじゃな。確かにそうじゃ。すまぬが、急ぎマーリンを呼んできてくれ」
ククリ村でゾンビと戦った時、俺は確かに戦闘の中心にいた人物の一人にはなるだろうが、命令系統で言えば末端であり、基本的にじいちゃんたちの指示に従って動いていたのだ。もしかすると王様たちがじいちゃんを呼ぼうとするかもしれないが、それよりも先にここにじいちゃんを連れてくる必要があった。まあ、それはとても自分勝手な理由ではあるが……恐らくはじいちゃんも俺と同じように考えると思うので、王様に遅れるわけにはいかないのだ。
アーネスト様の許可を取った俺は、『飛空魔法』で屋敷を目指した。
いつも以上に飛ばし、王都の入り口を守っている騎士を完全に無視して屋敷を目指したので、方々から確実に苦情が来るだろうし罪に問われるかもしれないが、全てアーネスト様に回せば問題ないだろう。
「じいちゃん、すぐに警備隊のところまでついてきて!」
「な、なんじゃ、いきなり」
屋敷に飛び込んでじいちゃんの腕を取ると、じいちゃんは驚いて目を白黒させていたが、すぐに尋常ではない事態が起こっていると理解したようだ。
「皆、緊急事態だ! プリメラとジャンヌとアウラは、すぐにいつでも戦闘、もしくは逃走が出来るように準備をしてくれ。アムール、マークおじさんのところに行って、いつでもオオトリ家の屋敷に避難出来るように伝えてくれ」
何事かと様子を見に来たプリメラたちに矢継ぎ早に指示を出して備えるように言い、アムールにはマークおじさんに避難準備の知らせを伝えるように頼んだ。その間に、じいちゃんは必要なものを取りに自室に向かった。
諸々の準備をするのなら、アムールを残してジャンヌかアウラをおじさんの所に向かわせた方がいいかもしれないが、足の速さを考えるとアムールの方が適任だろうし、何よりアムールをおじさんの所に向かわせれば、行きか帰りの途中で王都に駐在している南部関係者と接触するだろう。今は詳しい情報を話す時間は無いが、いつでも南部に向かえるように準備してもらう必要があるのだ。
「テンマ、準備が出来たぞ!」
「じゃあ、行くよ。飛ばすから、しっかりとついてきてね」
あとのことをプリメラに頼み、俺とじいちゃんは空を飛んでアーネスト様のところへと向かった。
空に飛びあがった時に、遠くから見慣れた王家の馬車が屋敷の方へと向かっているのが見えたが、今はわざと気が付かなかったことにした。
「アーネスト、何が起こっておるのじゃ!」
「うむ、実はのう……」
アーネスト様がじいちゃんに事の説明をしている間に、俺は残っていたアルバートたちに俺がいない間の話を聞くことにした。
「先程までの話し合いで決まったのは、どの場所に陣地を築くかということと、どの程度のものにするかと言うこと。そして、我々警備隊の役割についてだ」
陣地は地形の起伏などを活かせる所を何か所も選び、規模は高さ二m程の壁を五十~百m作るそうだ。ただ、壁を作るのは前面と側面のみで、側面に関しては杭などを使用するそうだ。後方の壁はあえて作らずに、敵が接近したら取りつかれる前に次の陣地に下がるとのことだった。一見手抜きのようにも見えるが、短時間で複数の砦を作るのは無理な上、もしかすると王国軍の作戦の邪魔になるかもしれないので、いざという時に壊しやすいように単純化したそうだ。
「そして我々警備隊は、正式に軍部から命令が下されるまではアーネスト様の指示に従い、これまで通り周囲の警戒と、並行して陣地の構築に当たる。騎士団が到着した後、警備隊は王都の警備と騎士団の支援に回る」
と言う説明を受けた。
「大体の話は分かった。それとは別の相談なんだが、今警備隊にいるサンガ公爵家の手の者を一人貸して欲しい」
「それはかまわないが、何をするんだ?」
「実は、プリメラたちに伝言を届けて欲しくてな。ほとんど何も言わずに飛び出して来たものだから、心配しているだろうし」
それを聞くとアルバートは、すぐにテントの外に控えていたサンガ公爵家の騎士を一人呼び寄せた。その騎士に外部に話しても問題のない程度の説明と、俺とじいちゃんはもしかすると数日は帰ることが出来ないかもしれないという伝言を頼み、オオトリ家の屋敷に走って貰った。
「なあ、公爵家の騎士を走らせるよりも、テンマがもう一度飛んで戻って説明した方が速くないか? 時間がないと言っても、警備隊に属していないテンマが一~二時間離れても問題は無いだろうしよ」
「そうだよね。それをしないということは、何か他の理由があるのかな?」
リオンの疑問に、カインが訝しんだ様子で俺を見ていた。少し険がある言い方だったが、大分落ち着いてきてはいるようだ。
「じいちゃん、大体の事情は分かった?」
「うむ、事情は理解したし、ある程度のアドバイスはしたが……今の状況では、大して役に立つとは思えんのう」
ククリ村で戦った時は、続々と現れるゾンビに対してその場その場で指示を変えていたので、今回の戦いに活かせるかどうか分からないらしい。まあ、俺としてはじいちゃんのアドバイスはここに連れてくる為の建前なのだ。本命は、
「じゃあ、実際に見に行こうか? ついでに攻撃してみて、敵の強さを確認してみよう。ゾンビに対しては、俺もじいちゃんも色々と思うところがあるでしょ?」
「ん? ……なるほど、確かにそうじゃな。では、行くとするか!」
「二人共、ちょっと待つのじゃ! 勝手な行動は許されるものではないぞ!」
じいちゃんとゾンビの群れがいるところへ行こうとすると、アーネスト様が慌てて止めてきた。
「誰に許されんのじゃ? わしらはこの国に住んではおるが、仕えておるわけではないぞ。それに、今は少しでも時間が欲しい時ではないのか? わしとテンマなら騎馬よりもはるかに早く帝国軍を見つけ、不意打ちを仕掛けることが可能じゃぞ。そもそも今わしらが行かんかったら、帝国軍の進路上付近にある村や街はどうなると思うのじゃ? もしかして、警備隊を派遣して時間を稼ぐつもりかのう?」
最後の言葉に、アルバートとカインは揃って『無理だ!』という感じで首を横に振った。まあ、リオンはやる気満々という顔だったけど。
しかし、一部には効き目の無かったじいちゃんの脅しはアーネスト様には効果があったようで、ブツブツと呟きながら何かを考え始めていた。
「反論が無いのなら、わしとテンマは行かせてもらうぞい」
じいちゃんがそう言ってアーネスト様に背を向けた時、
「いや、待て! 分かったから少し待て! テンマ、これはわしからの依頼じゃ。帝国軍に対し、『威力偵察』の任を依頼したい。後発になるが、騎士団も派遣させるように陛下に進言する」
「ふん! 初めからそう言って心よく送り出せばよいものを……変に引き留めようとするから、余計な出費になるのじゃ! それと、騎士団はいらん。邪魔になるだけじゃ」
などと、じいちゃんはアーネスト様に言うが、
「馬鹿者! 国対国の戦争……それも侵略されておるこの時に、いかにこの国の最強戦力とは言え、民間人を時間稼ぎの為に送り出せるか! しかも、二人だけ行かせるなどと……傍から見れば、完全な捨て駒じゃぞ! そんなこと出来るか! まあ、あくまでも騎士団の派遣は名目の上ということじゃが、形だけでも派遣しておけば間に合わなくとも言い訳はできる。例えば、足の遅い騎士団にしびれを切らせた二人が、勝手に先行した……などとな」
半分くらい俺とじいちゃんの責任になるがそれは元々俺たちのわがままなので、責任に関しては別にかまわない。しかし、アーネスト様としてはそうでもしておかないと、王族の面目が丸つぶれになると考えているそうだ。
「なら、勝手にしておけ! もういいな。テンマ、今度こそ行くぞい!」
じいちゃんとアーネスト様がもめている間に、俺はアルバートとカインから予測も含めた帝国軍の場所を聞き、大体の進行方向を決めた。恐らくだが俺とじいちゃんの速度なら、休憩時間を含めても一~二日あれば発見できるだろう。
じいちゃんにそのことを伝えながらテントを飛び出て空を飛ぶと、後ろから「まだ話は終わっとらん!」というアーネスト様の声が聞こえたが……時間が惜しいので無視して速度を上げた。多分、依頼についての細かな話だと思うが、別に依頼料は無かったら無かったでもかまわないので、無事に帰って来てからで問題は無いだろう……少なくとも、俺たちの側には。
テイマーズギルドの眷属の名前ですが、漫画版の方では初登場時に表記されないみたいですが、一応作ってはいるのでこちらの方で書いておきます。(もしかすると、変更する可能性が若干あります。)
①名前(個体名)
②年齢
③HPとMP
④種族
⑤特技
グラップラーエイプ×3(アグリ)
1,ジャック アレク マイク
2,15歳(三頭とも 兄弟)
3,HP15000 MP1000
4,グラップラーエイプ
5,接近戦
サンダーバード(テッド)
1,クイール
2,14歳
3,HP8000 MP10000
4,サンダーバード
5,風魔法 雷魔法
ハードリンクス×10(ライト)
1,?(個々に名前を付けていない為)
2,1~8歳
3,HP3000~6000 MP1000~2000
4,ハードリンクス
5,集団戦法
マウンテンタートル(サカラート兄弟)
1,アーロン
2,23歳
3,HP20000 MP10000
4,マウントタートル
5,土魔法
フレイムタイガー(サカラート兄弟)
1,フラウ
2,5歳
3,HP18000 MP5000
4,フレイムタイガー
5,火魔法
となっております。
本編でも名前を出すかどうかは未定です。