表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
194/318

第13章-2 偽者騒動

皆様のおかげで、『異世界転生の冒険者』が5000万PV突破しました!

書き始めた頃には、想像できなかった数字です!

WEB版、書籍版、漫画版の『異世界転生の冒険者』を、今後共よろしくお願いします。

「テンマ、グンジョー市が見えてきよ」


 御者をしているカインが、グンジョー市を目視できるところまできた事を知らせた。


「カイン。正門の横にある、衛兵の詰所に向かってくれ。近くまで行くと衛兵が出てくるはずだから、サンガ公爵家の家紋を見せて彼らの誘導に従ってくれ」


 カインの報告を聞いたアルバートが、サンガ公爵家の家紋を渡しながら指示を出した。一応、グンジョー市でも中に入る際に入場審査のようなものがあるが、今回はアルバートが一緒なので一般の審査ではなく、ほぼフリーで入れる入口が使えるそうだ。

 カインがアルバートの言う通りに馬車を進めると入口に立っていた衛兵が近づいてきて、カインの出したサンガ公爵家の家紋を確認して馬車の誘導を始めた。


「騎士団の方へ連絡致しますので、しばらくお待ちください」


 衛兵の先導で街の中へと入ったのでそのまま自由に動けるのかと思っていたら、衛兵の一人がそんな言葉を残して走り去っていった。


「アルバート、何かあるのか?」


「ああ、今回は私を含めて有名人の集まりだから、見つかると大騒ぎになると思って、騎士団に私達が到着したら護衛に来るように言っておいたのだ。群がってこられても戦力的には問題無いが、力で排除するわけにはいかないからな。特にテンマはここでの活動が長かったから、色々な者が近付いてきそうだしな」


 アルバートの配慮は、確かにありがたかった。確かにククリ村を出てからじいちゃんと合流するまでの間、一番長く住んでいたのはグンジョー市だし、冒険者としての活動を正式に開始したのもこの街だ。そういった意味では、関わりのある者は王都に次いで多いだろう。それが、友好的な者であるかどうかは別として。


「来たみたいだね」


 カインが顔を向けた方から、馬に乗った騎士が一人と早足の騎士が数人向かってきていた。


「あれって、プリメラじゃないか?」

「そうだ。私が来ると言う事で、プリメラが指揮する第四部隊が護衛につく事になっている」


 アルバートが自分の妹(プリメラ)のいる部隊を指名するのは自然な流れだとは思うが、前日のカインとの会話のせいで、何か企んでいるのかと勘ぐってしまう自分がいる。まあ、他の隊長達が来るよりは、プリメラが来る方が気が楽なので、俺としてもありがたかったりするけどな。


「グンジョー市騎士団第四部隊、これより護衛任務に着任します!」


 誰よりも緊張でガチガチなプリメラが、馬上(・・)から敬礼をした。


「……プリメラ、君は護衛対象に対して失礼だとは思わないのかい?」


 今回の護衛対象には、プリメラより身分が高い者が三人いる。その内の一人で実の兄であるアルバートは、妹のやらかしに呆れた様子で指摘していた。


「申し訳ございません! きゃっ!」


 慌てたプリメラは、慌てすぎて鐙を完全に外していない状態で馬から降りようとして足を引っ掛け、地面に激突する寸前でアルバートに抱えられて難を逃れた。

 そして、恥ずかしそうにしながらも服装を軽く整えて、


「で、では、改めまして。グンジョー市騎士団第四部隊隊長のプリメラ・フォン・サンガです。今回、皆様の護衛を務めさせていただきます!」


 再度、俺達の前で敬礼した。そこまで気にするような面子ではないが、プリメラの部下もいるのでケジメだけはつけておかないといけないと言う事だろう。ちなみにその部下達は、俺も会った事のある副官に昔掃除や仕分けの仕方を教えた事のある騎士達だったので、プリメラの失敗には慣れているのだろう。誰一人として、驚いた様子を見せていなかった。まあ、それはそれで問題があるかもしれないが、プリメラよりも身分の高い三人……アルバート、カイン、クリスさんが特に気にした様子を見せていないので、プリメラが後々個人的なお叱りを受けて終わるくらいの問題なのだろう。


「それでは、護衛を開始します!」


 プリメラが部下達に指示を出して、俺達の誘導を始めようとした時、


「プリメラ、君は馬車に乗りなさい。今後の予定について話し合わないといけないからな。テンマ、そういうわけだから、プリメラも同乗させてもいいだろうか?」


「構わないぞ」


 と言う訳で、プリメラのお叱りの時間が早くなったようだ。アルバートの言葉を聞いて、遠慮したそうな顔をしていたプリメラだったが、すぐにアルバートが副官に命令して退路を断った為、大人しくアルバートの指示に従い、馬車へと乗り込んだ。


「あっと、そうだ。副官さん、先に『満腹亭』によってください。グンジョー市に来たら、真っ先に挨拶をしないといけない人達がいますから」


 三年前までいたグンジョー市で、一番長い時間顔を合わせていたのは、間違いなくおやじさんとおかみさんだろう。そして、一番俺が世話になり、迷惑をかけたのもあの二人だと思う。ちなみに、二番目に世話になって迷惑をかけたのは、間違いなくフルートさんだと思う。何せ、正規のギルド会員ではないのにも関わらず、ものすごい量の獲物を持ち込み、それらの処理のほとんどを任せてしまっていたのだから。

 流石に『満腹亭』に寄って、その次にギルドへというのは時間がかかるので、『満腹亭』から『騎士団本部』に行って諸々の手続きを取った後、三番目に顔を出す事で許してもらいたい。



「テンマじゃないか! 来るなら来ると、事前に連絡くらい寄越したらどうだ!」


 満腹亭に入るなり、おやじさんが駆け寄ってきた。店の前には、お菓子目当ての客が大勢並んでいたが、そこはアルバートがサンガ公爵家の家紋を出す事で、モーゼの十戒の如く客が道を作っていた。


「本当にテンマだね!」

「あっ! おかみさんも、お久しぶり……です?」


 おやじさんに遅れてやってきたおかみさんの腕の中には、すやすやと眠る赤ん坊がいた。


「ああ、この子かい? この子は私達の娘で、この夏に産まれたばかりなんだよ」


 確かおやじさんはマークおじさんと年齢が近かったはずだから、おかみさんも二人に近い年齢のはずだ。それで子供ができたという事は、この世界で言えばかなりの高齢出産だよな……まあ、前世ではたまに聞く話なので、他の面々よりは驚きは少なかった。

 ちなみに、娘の名前は『ソレイユ』と言うそうだ。それを聞いた瞬間、『ミネバじゃないのか』などと、不意に思ってしまった。まあ、口には出さなかったし、何故か思ってしまっただけなので、傍目からは驚いていたようにしか見えなかったはず……多分。

 その後、おやじさん達の仕事があるという事で、二人が知らないジャンヌ達の紹介をして、軽くこれまでの事を軽く話し、夜にまた顔を出すと約束して騎士団本部へと向かう事になった。

 そして外へと出て馬車へ乗り込もうとしたところ、


「本当にテンマがいる!」

「本当だ!」

「噂は本当だった!」


 と、リリー、ネリー、ミリーが走って近づいてきた。しかし、


「踊り子さんには、手を触れない!」

「そこで止まってくださ~い!」

「ストップですよ! ストップ!」


 アムール、ジャンヌ、アウラの三人が、『山猫姫』の行く手を阻んだ。


「何で邪魔するの!」

「どいて!」

「テンマに会うんだから!」


 リリー達は、邪魔をしている三人に向かって文句を言っているが、アムール達は退く気はないようだ。取り敢えず、三人を止める為に声をかけようとしたが、それよりも先にアムールは、プリメラを睨みながら、


「プリメラ、ちゃんと仕事する。私達は、プチメラ達の護衛対象。知り合いでも、駆け寄ってくる相手を近づけさせない!」


 と、他の部下達にも聞こえる声で叱った。プリメラはそれでも迷っていたが、


「プリメラ、アムールの言う通りだ。君の仕事は私達の護衛であって、私達(・・)の安全を優先するのが仕事のはずだ、例えそれが、テンマの知り合いであり、私も知っている者であったとしても、まずは止めるべきだ」


 アルバートの言葉を聞いてすぐにリリー達とアムール達の間に入り、説得する為なのか、リリー達を少し離れた場所へと連れて行った。


「アルバート……グッ!」

「ふっ」


 アムールはアルバートに向かって親指を立て、アルバートはアムールに軽く微笑んで返した。二人の魂胆は、俺に余計な女性を近づけさせないという事だろうが……今回に限って言えば、二人の言ってる事は正しいので、余計にタチが悪い気がする。何せ今は俺だけでなく、アルバートにカインといった大貴族の嫡男に、クリスさんという貴族がいるのだから。念を入れるのならば、誰であろうとも近づけてはいけないのだ。少なくとも、護衛が付いている最中は。


「じゃあ、夜に満腹亭に来る時は、私達も参加するからね!」

「首を洗って待っていろ、アムール!」

「アウラも、その胸のぜい肉もいでやる!」


 三人は、三下のような台詞を残し……満腹亭に入っていった。プリメラが言うには、三人は俺が前に使っていた部屋を借りて、活動の拠点にしているそうだ。


「いつでもかかってくるといい!」

「返り討ちにしてやります! 後、嫉妬は見苦しいですよ!」

「……私の名前が出ないのはなんでなの?」


 アムールとアウラは『山猫姫』に向かって吠えていたが、ジャンヌは「影が薄いの? 特徴がないの?」とか悩んでいたが、ジャンヌの場合は単にアムールとアウラに巻き込まれた、もしくは唆されただけだと思われているのだと思う。


 『山猫姫』との邂逅の後、プリメラは騎士団本部に向かう馬車の中で、再度アルバートから注意を受けた。俺としては、あの時のプリメラの対応については仕方がないところがあるとは思うが、護衛任務中の対応としてはアルバートとアムールの言う事に理があるので、プリメラを庇う事ができなかった。


 しばらくすると騎士団本部に到着し、グンジョー市に滞在する間の諸々の手続きや警護の話が行われ、総隊長のアランから最近のグンジョー市の話を聞いた。その中で、ギルドで驚くべき事が起こっていると聞かされたが内容までは話してくれず、実際に見てのお楽しみだと言われた。他には、第二部隊隊長のサイモンと第三部隊隊長のアイーダが結婚し、子供が出来た為アイーダが退職した事などを知った。そして最後に、プリメラの失態(馬上での挨拶と、『山猫姫』を止めなかった事)がアムールにばらされた為、プリメラはアランにも叱られる事となった。そしてそれらの罰として、騎士団を一時的に離れて俺達が滞在している間同行し、案内兼騎士団との繋ぎの役目をさせられる事となった。

 プリメラが離れている間は副官が第四部隊の指揮を執るそうだが、アイーダの後釜にとの話があったくらいなので、能力的に問題はないとの事だった。ちなみに、副官が第三部隊の隊長を辞退した理由は、他所の隊の者が急に上に立つのは問題があるし、何よりもプリメラが心配だからとの事だったそうだ。



「それで、次はギルドだな。アルバートはどうするんだ?」

「私も、一度ギルドには顔を出そうと思っている。だが、先にグンジョー市の議会に行かないといけないな」


 との事で、アルバート以外のメンバーで、ギルドに向かう事になった。急に一人で行動する事になったアルバートは、若干寂しそうな表情をしていたが、議会での報告は機密などもあるだろうから、ついていっても暇するだけなので、誰一人として同行する者はいなかった。まあ、その代わり第四部隊から数人が護衛として同行するので、完全なぼっちというわけではない。


「それでプリメラ、ギルドで何が起こっているんだ?」

「えっと、それは……口で言っても信じられないと思うので、実際に見てもらった方がいいと思います」


 聞いても何も教えてくれないので、ギルドで直接確認する事に決めたが、プリメラの口調からして悪い事ではなさそうなので、トラブルはないだろう……と、ギルドのドアを開けるまでは思っていた。

 懐かしいグンジョー市の冒険者ギルドのドアを開け、真っ先に目に飛び込んできたものは、とてもじゃないが信じられない光景だった。


「テンマ、どうしたのじゃ?」

「いや……とてもじゃないけど、信じられない光景過ぎて、頭が拒絶反応を起こしたみたい……取り敢えずもう一度……」


 目に映ったのは、俺の頭では理解しきれない光景であり、反射的にドアを閉めてしまったのだが……覚悟を決めてもう一度ドアを開いたが、またも同じ反応をしてしまった。


「一体何があるんだろう?」

「流石に気になるわね」


 二度目の拒絶反応を見たカインとクリスさんが、興味津々といった感じで俺を押しのけて、ドアを開けて二人揃って中を見たが……


「僕、目がおかしくなったみたい。もしかしたら、頭も……」

「私も、そうかも知れないわ……テンマ君、お薬頂戴」


 カインとクリスさんにも、俺と同じ症状が出てしまった。じいちゃん達は俺達を見て、ひどく困惑しているようだ。そんな中、


「さっきから、ドアをバッタンバッタンと、うるさくて仕事に集中できないだろうが! ……って、テンマじゃないか。来たのならさっさと中に入ればいいのに、何をやっているんだ?」


 ドアを中から開けて俺達に怒鳴ったのは、グンジョー市冒険者ギルドのギルド長、マックス・ベルキャップだった。

 怒り顔が一変し、にこやかな表情になったギルド長……いや、()は、俺達を中へと誘ったが……


「皆、離れろ! 奴は偽者だ!」

「だよね!」

「ジャンヌとアウラは、すぐに騎士団本部まで逃げなさい!」


 俺とカインとクリスさんは、武器を取り出して臨戦態勢を取った。


「お、おい……」


「動くな! 本物のギルド長をどこへやった!」

「だよね。本物はそんな爽やかな笑みとは全く無縁の、くたびれたおっさんだし」

「こんなのが堂々と居座っているという事は、もしかすると建物の中にいる人達は既にやられているか、洗脳されているのかも……テンマ君、最悪の場合は、リッチを仕留めたという魔法をお願いね」


 目の前の偽物は驚いた顔をしているが、それも俺達を油断させる為の演技なのだろう。じいちゃん達は、イマイチ何が起こっているのか分かっていないみたいだったが。取り敢えず、いつでも動けるように構えを取っていた。そんな中で、プリメラだけは俺達を止めようとしていたが、丸腰で近づくのは危険なので、クリスさんに剣を握らされた上で、後方に引っ張って行かれた。


 先手必勝! とばかりに、偽物に切りかかろうとしたところ……


「何を騒いでいるのですか?」


 ギルドの中から聞き覚えのある声と共に、目的の人が現れた……が、一部だけ俺の記憶と違いすぎるところがあった。しかし、よく聞いていたフルートさんのものだ……


(あっ! 『鑑定』があった!)


 あまりの衝撃に、いつもの確認方法が頭から抜け落ちていた事に気付き、急いで『鑑定』を二人に使ったところ……


(本物……なのか……)


 両者とも、本物のギルド長とフルートさんだった。


「カイン、クリスさん……これ、どうも本物みたい。シロウマル、確認を頼む!」

「わふっ! ……くちゅん」


 『鑑定』の事を知らない二人の為に、シロウマルの嗅覚という方法で本物だと教えようとしたところ……ギルド長の匂いを嗅いだ瞬間に、タイミングよくシロウマルがくしゃみをしてしまった。その結果……


「やっぱり、偽物!」

「シロウマル、離れなさい!」


 そして、さらに悪い流れは続き、シロウマルはクリスさんの言葉に従って、すぐにギルド長から離れてしまった。


「いやいやいや! 本物だから!」


 ギルド長は、必死になって本物だと主張するが、カインとクリスさんは信じなかった。


「お二人共、その人は本物のギルド長です!」


 最終的には、プリメラが間に入って説得した事で、何とか本物のギルド長だと信じようとする二人だった。


「お久しぶりです、フルートさん」

「ええ、本当にお久しぶりです」


 未だに疑いの目を向けられているギルド長を放っておいて、フルートさんに挨拶をすると、昔と変わらない笑顔で答えてくれた……が、やはりどうしても、記憶にないフルートさんの変化したある部分に目が行ってしまうのだった。


「ところで、フルートさん……そのお腹(・・)は?」


 フルートさんのお腹は、大きく膨らんでいたのだ。


「実は……ギルド長に襲われまして……」


 フルートさんの言葉に、名前の出たギルド長が固まった。そのせいで真実味が増し、女性陣の視線が鋭くなる。この中で一番理由を知っていそうなプリメラですら、ギルド長を見る目が若干鋭い。


「珍しくギルド長が、私をねぎらう為に夕食をおごってくれたのですが……その時に出されたお酒が、かなり強いものだったらしく、朝目覚めたら、裸のギルド長が横で寝ていました……」


 犯罪スレスレ……と言うか、高確率でアウトと判定される行為だった。


「ちょ、ちょっと待て! 何度も言っているが、俺はあの時、その酒はかなり強い酒だから、そんなペースで飲むなと忠告したぞ!」


「でも、自分は度数の弱いものばかり飲んでいたんですよね? しかも、最後の方はお茶しか頼まなかったとか?」


「あんな酒を、あんなペースで飲めるか! それに俺が飲んでいたのも、それなりに強いやつだからな!」


 その後も、二人の痴話喧嘩……と言うか、フルートさんによるギルド長いじりは続いていく。それで分かった事は、


「結局、ラブラブという事ですね」


 俺が呆れたように言うと、フルートさんは赤く頬を染め、ギルド長は照れていた……フルートさんは可愛らしいが、ギルド長(おっさん)の照れる姿はちょっと気持ち悪かった。


「おやじさんとおかみさんに続いて、フルートさんにも子供か……慶事が続いたんですね」


「テンマ……年寄りみたい」


 俺の呟きを拾ったアムールが、おっさんのようだと指摘してきた……言うほどおっさん臭いか? と思って、何となくカインの方を見ると、


「言葉使いじゃなくて、今の言い方がね……ちょっと、父さんと重なって見えた」


 さらに皆の顔を見回すと、皆カインの言葉に頷いていた。


「まあ、そこは大人っぽくなったという事で……でもテンマさん、慶事はまだ続くんですよ。しかも、テンマさんと関係のある人の事で」


 フルートさんが、『俺と関係のある』と言った事で、うちの女性陣の視線が鋭くなった気がした。なお、プリメラはその人物が誰なのか知っているようで、『そう言えばそうだった。伝えるのを忘れていた。』みたいな表情をしていた。


「まずは、ギルドの中へどうぞ。ここで騒いでいては、他の人達の迷惑になりますから。それに、その『関係のある人』も、ギルドで働いていますから」


 という事で、フルートさんの案内でグンジョー市冒険者ギルドに久々に足を踏み入れる事になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 現在の活動拠点から離れた所の人物で、そこから動けなず絡ませずらいキャラとはいえ、読者からすれば最初のヒロインの一人が他とくっついたのはショック過ぎた……せめて夢を見続けたかった……
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ