表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

松明は燃える

 夜道が松明に照らされて、石畳の規則的な模様を浮かび上がらせる。

 今日という日は、あとどのくらいで過ぎ去ってしまうのだろうか?

 松明が、風に揺らぐ。火の粉がふわりと舞い上がった。


 石畳の上を、稚児がはしゃぎ跳ね回る。

 徐々に、月が欠けていく。その様子を我らはただ眺めるだけだ。


 ――恐怖か?

 ――感動か?


 この景色を見て、何を思うだろう?


 月明かりが消え失せて、松明だけが煌々と輝く。


 燃え盛る天の炎に感謝しよう、我らはかの者に生かされている。

 冷たき天の炎に感謝しよう、我らはかの者から慈悲を与えられている。


 幾多の願い、重なる祈り。

 ……姿を隠している、あの月に届け。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ